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COLUMN

理想のダンス発表会

公開日:2021年05月08日(土)

理想のダンス発表会

 

ダンススタジオでは通常1年に1回ダンス発表会が行われます。
ダンススタジオで行う大きなイベントです。
スタジオに通う生徒さんにとっては日頃の練習の成果を発揮するための一大イベントとも言えます。
現在ダンスに関わっているとされるダンス人口は600万人と言われていますが、ダンスを生業として生計を立てているいわゆるプロダンサーと言われる人はほんの僅かに過ぎず、ほとんどの人が趣味や運動の一環としてダンスをしている人が大多数です。
そのような純粋にダンススタジオに通ってダンスを楽しんでいる方達にとっては発表会は学生時代の文化祭のようなまさしく一大イベントであります。
実際に30代40代などの年齢層でバリバリ仕事をしながらダンスをしている方などはプライベートでの趣味として本当に発表会を楽しみにしていらっしゃいます。
それでは理想のダンス発表会とはどのようなものなのでしょうか?

 

まずストリートダンス系のダンス発表会ですが通常、参加費とチケットノルマが存在します。
金額の設定はスタジオや発表会の規模にもよりますが参加費が5000円~30000円、チケットノルマが5枚~20枚程度とスタジオによって設定はそれぞれです。
バレエの発表会だともっと金額設定が高かったり、社交ダンスの世界だと女性が男性に対してお礼金を支払うようなケースもあります。
また作品ごとに衣装代が別途必要になります。
リハーサル期間は週1~2回で本番の2~3カ月前からスタートするのが通常です。

 

スタジオサイドが発表会を行うにはまず会場を押さえなければいけません。
この会場を押さえるという作業が一筋縄ではいきません。
大きなホールや会場は自分達が使いたいときにいつでも使える訳ではありません。
会場によりますが半年前~1年前に使いたい企業や団体による抽選が行われます。
倍率は低くて10倍程度、30倍なんて時もあります。
そのような倍率の中、晴れて抽選に当選して初めて発表会を行う会場を押さえることが出来ます。
なので例えば8月に発表会を行いたいと思っても実際に抽選に当たったのは10月ということも当たり前です。
会場を押さえた時点で発表会の日程が決まるので、その次にはインストラクターと生徒さんへの告知です。
発表会に参加してくれるインストラクターと生徒さんがいないことには発表会が成り立ちません。
スタジオ側としては1人でも多くの人に参加してほしい思惑があります。
大手のダンススタジオ以外の中小規模ダンススタジオの経営はギリギリで成り立っているスタジオも少なくありません。
スタジオ側にとっても発表会の成功は死活問題なのです。
参加者の募集の次には各ナンバーごとのリハーサル場所や時間の割り振りが必要です。
レッスン内のみでリハーサルを行うクラスなどもありますが発表会のホールはスタジオより格段に広いため実寸に近い場所でのリハーサルも必要なのです。
他には発表会には欠かすことが出来ない照明屋さんの手配、本番映像をDVDなどに残すための映像屋さんの手配なども必要です。
また発表会当日のタイムテーブルの作成が必要ですね。
この作業も以外と大変でジャンルに偏りがないようにとか、複数ナンバーに出演する人の出番が近くならないようになどの配慮が必要です。
本番が近くなってくると各ナンバーの音源を集めて順番通りに編集する作業、照明案を提出してもらって照明屋さんに提出も必要です。
そして発表会の盛り上がり所としてインストラクターナンバーを作品として作り上げなければいけませんね。
インストラクターナンバーは大概は発表会の締めのナンバーとしてお客さんも出演者も大声で盛り上がる重要コンテンツです。

 

しかし発表会の主役はインストラクターでは決してありません!
主役は紛れもなく生徒さんなのです!!
作品の良し悪しお客さんの評価は二の次で参加してくれてる生徒さんが楽しんでリハーサル、本番を終えられることが大切だと筆者は考えています。
ベテランさんもいれば初めて参加する人もいるでしょう。
生徒さん同士で派閥などなく皆が仲良く楽しくリハーサルを出来る環境を作ってあげることもインストラクターの役回りだと思います。
ともすれば作品の出来栄えだけに若いインストラクターならば目がいきがちですが生徒さんあってのインストラクター業だと言う事を忘れてはいけません。
生徒さんが付いてきてくれるからこそあなたはインストラクターとして成り立っているのですから生徒さんのケアを怠らないようにしましょう。
インストラクター歴が長い人であれば上手に生徒さんとの距離感やコミュニケーションを取っていることでしょう。
若いインストラクターの人は自分の作品の出来だけに捉われずそのような点も必ず気にしてください。
振付の難易度設定も出来る人と出来ない人をうまくパート毎に分けてあげるなどもあると良いでしょう。
作品を作るのはもちろんインストラクター。
しかし主役は生徒さん。
発表会に出て楽しかった、また次回も出たいと生徒さんが思ってくれればあなたは満点の仕事をしたと言えるでしょう。
その生徒さんはきっとあなたの常連さんになってくれるに違いありません。

 

ダンスの上手な先生が良いインストラクターとは限りません。
良いインストラクターとは有名であろうが無名であろうが生徒さんとのコミュケーション能力に長けている人です。
笑いの絶えない和気あいあいとしたダンスレッスンを普段から行えてるインストラクターの人には生徒さんが集まってくるものです。
普段からレッスンを楽しんでくれている生徒さんが発表会に参加してくれたのなら終わった時にはもっと楽しかったと達成感と充実感を感じさせてあげてください。
振付のカッコよさや作品のアイデア、そこに生徒さんが参加して良かったという満足感が加われば最高のダンス発表会であったと言えるでしょう。

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