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LOCK DANCEの動き①

公開日:2021年06月03日(木)

LOCK DANCEの動き①

 

過去の記事ではロックダンスのイメージや成り立ちについてお話しさせていただきました。今回はロックダンスにはどんな動きがあり、どんな名称で呼ばれ、どんな表現ができるのか、筆者が学び聞いてきたものをお伝えします。

 

◆手がメインの動き
先日とある専門学校での実技講義の際に「ロックダンスとはどんなダンスのイメージがありますか?」と学生たちに尋ねてみたところ「手の動きが多い」「止まる動きが印象的」という回答がいくつかありました。過去にも「手首をくるくる回す」「指をさす」といった返答が多かったことから、ロックダンスは "手の動き" に関する印象を持つ人が多いと言えます。

実際ロックダンスを踊る人を見ると、手を使ったリズム取りやポージングが目立ちます。しかし基礎の動きは単純な構造のものが多いですし、種類も少ないです。ロックダンスは、そのファンデーションを身につけ、音楽に合わせて緩急やニュアンスを変えた味付けをすることで、多種多様な表現を楽しむことのできるダンスです。それでは具体的なムーブについて解説していきたいと思います。


【THE LOCK(ザ・ロック)】
「ロックダンスと言えばこれ!」という象徴的なポージングです。両肘を体の外側に張り、どちらか片方の腰に重心を乗せ、ピタッと体を固定する(=鍵をかける=LOCKする)のが基本形です。

肘の位置はお腹の近くや肩の高さなど、踊り手の骨格や好みのスタイルなどによって様々で自由です。また手首も同様に、グッと拳を握りしめて固定したり、手の甲が見えるようにダラッと垂らしたり、人差し指と親指だけを伸ばして「L字形」を作るなど多様性が見られます。

このように、他のダンスでは見られない特徴的なポージングが目立つので前述した通り "手の動き" に意識が行きがちですが、実は、腰の使い方が重要です。

どちらか左右に骨盤をずらしつつ(ダンス用語で言うアイソレーションの類です)、腰を引き上体を倒します。この動作を同時に素早く行い、ビートにばっちり合った瞬間にLOCKは完成します。ただ止まればいい、その形になればいい、というわけではありません。過去の記事で「ロックダンスはFUNKYで、groove(ノリ)とfeelingが大事である」というお話しをしましたが、その流れるようなノリの中にビシッと止まるアクセントをつけることもまた、FUNKYさを表現する大事な要素であると言えます。

素速く動いて止まる、また動き出し、お客さんの前で遊んでまた止まる…そういった予想もつかないピエロのような動きでロックダンスは世間に楽しまれ、親しまれ、広まっていったのだと考えられます。

このTHE LOCKという動きの誕生についての逸話は前回の記事に記載していますが、次に紹介する動きにも関係するお話しですので、お時間がありましたら読んでいただけると幸いです。


【POINT(ポイント)】
指を指す動きです。これもTHE LOCKと並び、ロックダンスの代名詞と言えるムーブの一つですね。腕を自然に下ろした状態から肘を素早く引き上げ、肩の位置から水平に肘先を伸ばし、人差し指で一点(=POINT)を指して固定する。そして同じ軌道で元に戻る。これが基本動作となります。

最初は水平に手を伸ばして練習しますが、慣れていくと多種多様な表現が楽しめる、自由度の高いムーブです。そのバリエーションの一例をご紹介します。

・肘を緩めた状態で止まる(ポージングの変化)
・両手で刺したり色々な方向に指す(見た目の変化)
・ゆっくり腕を伸ばしていく(ニュアンスの変化)
・肘をくるっと回してから指をさす(軌道の変化)
・強く、速く、連続で、など音楽の強弱や緩急に対応する(リズムの変化)

いかがでしょうか。「指を指す」というシンプルなモーションですが、踊り手のセンスやスキルによって無限の魅せ方・楽しみ方が出来る、それこそがロックダンスの魅力なのです。

ちなみにこのPOINTですが、前回の記事で登場した【ドン・キャンベル】の周りで踊る人が彼のダンスをバカにして野次を飛ばしたそうで、それに対して「今の聞こえてるぞ、そこの君」というジェスチャーとして指を指したのが起源とも言われています。今では世界的に楽しまれているTHE LOCKとPOINT、これらは1人のダンサーが "ダンスが下手だったこと" がキッカケで生まれたと言われているんです。面白いですよね。


【TWIRL(トゥワール)】
最後にご紹介するのは、日本では長く「トゥエル」と発音されてきたムーブです。言葉通り手首を「くるくる回す」ものです。上体と共に肘を肩の高さに素速く引き上げ固定し、手首はぶらぶらとリラックスした状態で耳の周りを往復するようにして円を描く動作です。リストロールとも言います。

ロックダンスの振付のうち、最も使用頻度が高いのがこのTWIRLなのではないでしょうか。これも前述のムーブ同様に、様々なテクニックや表現方法があるので、ぜひYouTubeなどを閲覧したり自分で新しいアレンジを生み出していってみるのはいかがでしょうか。

発祥についてですが、これは明確に「誰かが創った」というより、偶発的に生まれて流行りだし、いつの間にか定着していった「時代のダンス」と言えるようです。それがロックダンスにマッチしてやがて重要なムーブとなったのでしょう。


◆まとめ
今回はTHE LOCK、POINT、TWIRLといった代表的なムーブをご紹介しました。ロックダンスを見たり踊ったりする際に意識してみていただければ幸いです。まだまだお話ししたいことは沢山ありますので、今後ともお付き合いいただければと思います。最後までありがとうございました。

 

LOCK DANCEの動き・ダンス業界№1事務所ゼロクリエーションのダンスコラム

 

 

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