"THE LOCKERS"
"THE LOCKERS"
皆さんはどんなLOCK DANCEチームをご存知ですか?日本国内にも世界的に有名なロックダンサーやロックダンスチームが数多く存在します。ロックダンスは既知の通りアメリカ発祥のカルチャーですが、それを取り入れ独自に発展させることが出来たのは日本人の国民性なのでしょうか。
今回は、ロックダンスを踊っている方にもこれから踊ってみたいという方にも、必ず知っておいていただきたいチームについて触れたいと思います。それこそが【THE LOCKERS(ザ・ロッカーズ)】です。
◆SOUL TRAIN GANG
1971年からアメリカで放送されていた音楽番組「SOUL TRAIN」(詳しくは過去のコラムやインターネットの記事などをご参照下さい)の中で、実力派ダンサーを集めたダンスチームが結成されます。それが "SOUL TRAIN GANG" です。これはSOUL TRAINの人気が拡大し、出演する豪華アーティストのみならず、一般参加だったはずのダンサー達にもスポットライトが当たっていく中で起きたことです。
※ 日本のテレビ番組でも「ダンスを踊れるアーティスト・アイドル」は沢山登場しますが「ダンサーとしてテレビやメディアで活躍している」という人はほんの一握りです。特に、世界を股にかけて舞台や振付・ワークショップなどを精力的におこなうs**t kingzの皆さんや、リオ五輪のセレモニーや恋ダンスなどを手がけた振付師のMIKIKOさんのご活躍は大変目を見張るものがありますね。
エンターテイメントの国アメリカでさえ "一般のダンサー" が世間的に注目を浴びることは珍しかったようです。特に当時のアメリカは黒人に対する差別の名残もあったようですから、演者・スタッフ・CMの協賛に至るまで全てに黒人が関わっていたSOUL TRAINの飛躍は歴史的に価値のあるものだったと言っても過言ではないでしょう。
そういった流れに乗り、ロックダンスに特化したチームも結成されていくことになります。
◆ドン・キャンベルとトニー・バジル
THE LOCKERSを語る上で最重要人物であるこの2人をご紹介しないわけにはいきません。まずは、ロックダンスの生みの親【ドン・キャンベル】です。ロックダンスの代名詞であるTHE LOCKというムーブの誕生秘話については過去のコラムに記載している通りですが、実は当初はTHE LOCKではなく【CAMPBELLOCK(キャンベルロック)】という名称でした。そこから彼は【ドン・キャンベルロック】というダンサー名で活動していきます。
やがて彼を筆頭に実力派ダンサーが結集し【THE CAMPBELLOCK DANCERS(ザ・キャンベルロックダンサーズ)】が結成されることとなります。
それには【トニー・バジル】という女性ダンサーの力が必要不可欠であったと言われています。彼女は1960年代からテレビ番組で振付師をしたり映画に出演するなど、既に表舞台で活躍していたようです。THE LOCKERSの歴代メンバーの中でも唯一の女性ダンサーで、バレエを基調としたキレのあるダンスや、のちに日本でも広く知られる「ミッキー」という楽曲を発表するなど、その活動から幅広い才覚の持ち主であることがうかがえます。
その彼女の力添えでTHE CAMPBELLOCK DANCERSは結成され、SOUL TRAINを中心にパフォーマンスを重ねていったようです。
◆THE LOCKERS
THE CAMPBELLOCK DANCERSはやがて【THE LOCKERS】と呼ばれることになります。これはどうやら版権などの都合で「CAMPBELLOCK」という言葉が公に使用できない状況で、変更を余儀なくされたためだったようです。ただ「ロック」「ロッカーズ」などシンプルな呼称になったことで世間に認知されやすくなったという利点もあったのではないかと思われます。
THE LOCKERSには、ドン・キャンベルロック、トニー・バジルをはじめ、フルーキー・ルーク、ペンギン、シャバドゥー、スリム・ザ・ロボット、そしてグレッグ・キャンベルロックJr.といった個性的なダンサー達が在籍します。のちに日本に渡りロックダンスを直接伝えることになるトニー・ゴーゴーもやがて活動を共にします。(彼らが生みだし今もなお色褪せないムーブや功績については、また別の記事としてじっくりと書き残していきたいと思います。)
こうしてTHE LOCKERSは、SOUL TRAINのみならず、人気の子供番組や国境を超えカナダの番組でダンスショーを披露したり、チームとしてCM出演を果たしたり、あのグラミー賞授賞式のプレゼンテーターをダンサーとして務めるなど、その輝かしい躍進は止まることを知らないほどでした。
現在、インターネットの普及により当時のダンスショーの貴重な様子がYouTubeなどですぐに観る事ができます。ロックダンスが好きな人はもちろん、あまり観たことがないという方にもぜひご覧いただきたい映像ばかりですので、この機会に閲覧していただければ幸いです。
今回の記事は以上となります。今後もロックダンスについて興味を持っていただけるような記述を心がけてまいりますので、ご愛読いただければ何よりです。
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