ダンスのプロリーグ「D.League」!!
ダンスのプロリーグ「D.League」!!
今年度ダンス業界に衝撃的なニュースが舞い降りました。
ダンスのプロリーグである「D.League」がスタートしたのです!
初年度である2021年度Dリーグ元年に参加したチームは以下の9チームでした。
・avex ROYALBRATS
ディレクター「RIEHATA」
・KAKOKAWA DREAMS
ディレクター「TANAKA KEITA」
・KOSE 8ROCKS
ディレクター「ISSEI」
・CyberAjent Legit
ディレクター「FISHBOY」
・SEGA SAMMY LUX
ディレクター「BOBBY」
・SEPTENI RAPTURES
ディレクター「akihik☆」
・FULLCAST RAISERZ
ディレクター「TWIIGGZ」
・Benefit one MONOLIZ
ディレクター「HAL」
・USEN-NEXT I'moon
ディレクター「Ruu」
このDリーグのディレクターとは野球やサッカーでいう監督の役割でプロリーガーとして集められた8人以上のメンバーをまとめ上げ、振付や構成をつけ作品をディレクションするチームの柱と言える存在になります。
各企業より監督となるディレクターが任命され、ディレクターがオーディションやスカウトで集めた実際にDリーグを戦うDリーガーとなるダンサーを集めて各企業の看板を背負うプロダンスチームが成立するような形になります。
この各企業の看板を背負ったチームが2週間ごとに開催される年間12ステージを戦い上位4チームがチャンピオンシップに出場する権利が与えられます。
チャンピオンシップではシーズン1位と4位が2位と3位がそれぞれ戦い、その勝利チームが決勝でぶつかりシーズンの優勝チームが決定となります。
2021年度D.Leagueのレギュラーシーズンの上位4チームは以下のチームでした。
↓
1位 FULLCAST RAISERZ
2位 avex ROYALBRATS
3位 SEGA SAMMY LUX
4位 KOSE 8ROCKS
この上位4チームで決勝トーナメントが行われ、初代D.Leagueチャンピオンは僅差で「avex ROYALBRATS」に決定いたしました!
2022年度は参加企業が増えるそうなので、さらに過酷な戦いが繰り広げられることが良そうされます。
通常、大きなチームダンスコンテストなどの場合、2~3カ月をかけて1つの作品を作るのがセオリーなのでDリーグのレギュラーシーズンが2週間ごとに開催されるというのはダンス界の常識で考えると驚異的なペースで作品を生み出さなければいけないので、ディレクターもダンサーも恐ろしいほどのプレッシャーと過酷なスケジュールでしょう。
普通に考えると2週間に1つの作品を発表していくのはほとんど不可能なのでシーズンが始まる前に大半の作品を準備しておく必要があるでしょう。
ましてや企業の看板を背負ってプロダンスリーガーとしての作品なので生半可な作品を発表する訳にはいきません。
今までのダンス人生で培ってきたスキルやアイデアなどをフルに活用して戦いに臨まなければいけないでしょう。
これは筆者の予想ですがシーズン1年の戦いでディレクターのダンス経験値のほとんどを吐き出さなければいけないのでは?
それくらい過酷なDリーグの戦いであると感じます。
どんなに優秀なディレクターでも同じディレクターが5年も監督を務めることは難しいと思います。
Dリーガーもディレクターも企業からプロダンサーとして契約金や年俸が発生するという点ではダンス業界にとっては非常に画期的で夢のある企画でありますね!
今後は野球のドラフト会議のように優秀な学生などをスカウトするような計画もあるそうなので今後が益々楽しみです!
しかしその反面、懸念する材料もあります。
それはどのようなものかと言うとプロダンサーとしての立ち位置とその定義です。
現状ではプロダンサーとしての資格がある訳ではなく、何をもってプロダンサーと言うのかと問われると、どのような形であれダンスを生業としてダンスで生計を立てている人が一般的にはプロダンサーと定義付けられていると言えます。
例えばダンスのインストラクターであったり、テーマパークのダンサーであったりCMやMVの振付師であったりと、その形は違えどダンスというフィールドで生計を立てられている人はプロダンサーという認識でした。
しかしDリーグが今後大きくなって世間にもっと認知されてくるとDリーガー=プロダンサーという構図になっていくのではないかという事を懸念しています。
以前、別のコラムでも記事にしましたがダンスというのはスポーツとしての側面とアートとしての側面を遭わせもっているので純粋に運動能力の高さだけを競うものではないので一概に何をもってここからがプロダンサーと決めることが出来ないのです。
参考までにこちらの記事もご覧ください。
↓
ダンサー必読 プロダンサーとしての寿命と現役後のダンサーのセカンドキャリアについて
https://www.zerocreation.info/column/1037-casting16.html
スポーツとしてダンスを捉えると、ダンサーとして運動能力をMAXに表現できるのは35歳くらいがピークでその後は身体的にも体力的にも厳しいと言えるでしょう。
しかしアートとしてダンスを捉えると経験値や感性は30代より40代50代の方がより磨きがかかっていくでしょう。
仮にDリーガーのみを純粋なプロダンサーとするとCMやMVの売れっ子振付師やミュージカルや舞台で演出などを手掛けるような大物ダンサーはアマチュアダンサーとなってしまいます。
ダンス業界ではバックダンサーなどより振付師や演出家の方が明らかに大物でプロ中のプロダンサーと言う認識ですが立場が逆転してしまいかねません。
またストリートダンス業界で最高峰と言われるチームダンスコンテストの「DANCE DELIGHT」はアマチュアのダンスコンテストでDリーグのみがプロのダンスコンテストという事になりかねません。
このような事が起こり得るのでDリーグの発展は望ましいことなのは間違いありませんが、ダンス業界全体のインフラ整備も必要になるのではないでしょうか?
今後ダンス業界は大きな発展と改革が必要になっていくと思われます。
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