SHIFT、そのバリエーションとRUNNING KNEE
SHIFT、そのバリエーションとRUNNING KNEE~LOCK DANCEの動き⑨ フロア技編 part3
このコラムではロックダンスで使用頻度の高い一般的なフロア技をご紹介させていただいています。語っていくうちにシリーズ化してしまい、ついに「part3」まで来てしまいました。まず最初にこれまでの【LOCK DANCEの動き⑨ フロア技編】part1・part2でお話ししたフロア技を挙げておきます。
・GET DOWN(ゲッダン)/SPLIT
・KNEE DROP/KNEE DOWN
・SHIFT/KICK BACK/ALPHA
今回は、前回の記事で解説したものの応用(バリエーション)のお話からスタートしたいと思います。
●SHIFT、そのバリエーション
ダンスでもそうでなくても、基本が身に付いたらさまざまな応用が利かせられるようになるものですよね。ロックダンスで多用されるフロア技 "SHIFT(シフト)" も例外ではなく、数々のバリエーションが存在し、バトルや振付の中で活躍しています。もちろん踊り手によっていくらでもアレンジの効く動きですので全てはご紹介することは出来ませんが、一般的な例としていくつかご紹介したいと思います。
・DOUBLE SHIFT(ダブルシフト)
片足を蹴り上げるシフトをダブルでおこなう…つまり両足を蹴り上げます。この際、通常のシフトとは違い両肘はしっかりと伸ばして体重を乗せますし、腰も地面スレスレ…ではなく顔の高さほどまで引き上げます。名前では「ダブルシフト」と言いますが、実質の動きや練習方法などはほとんど別物です。挑戦される方はご注意ください。
・SHIFT→GET DOWN
シフトで蹴り上げた足を戻さず、直接ゲッダンの形で座ります。シフトは、筋力が足りなかったりコツが掴めないうちは蹴り上げてから元のしゃがんだ体勢に戻るのが難しいと感じる人が多いです。そういった場合は無理せず、重力に引かれるままに地面に降りてしまう流れ(振付)にすればいいのです。
この時に、1セットおこないながら90度ずつ回転し、それを連続でおこなうとまた見映えが変わってパフォーマンスのアクセントになります。ぜひ試してみてください。
・SHIFT→うつ伏せ→KNEE DROP
両手をつき、片足を蹴り上げた状態からくるっと反転しうつ伏せになります。その体勢から腕の力などを使いニードロップの形にします。代わりにゲッダンにするのもいいでしょう。一定の方向を向いておこなうシフトに、向きや高さなどの変化を加えることでまた一味違った流れになります。
ロックダンスのオリジナルチームである【THE LOCKERS】のメンバーであるGreg Campbellock Jr.(グレッグ・キャンベルロック・ジュニア)がおこなうムーブとしても有名です。
・前転→SHIFT
シフトをする前にはしゃがむ必要があります。逆に言えば、ロックダンスしている途中でしゃがんだら「シフトをするだろうな」と推測されてしまいます。ロックダンスを見慣れている人なら尚更予測しやすくなります。そこで、入り方に変化をつけてみます。そういった時に前転は大変有効です。急に体勢が低くなり、前方にくるっと移動したかと思えば一気にシフトで蹴り上げてパワフルな音どりもできます。
バトルやソロなど、即興性やオリジナリティを求められるような場面でも活用できそうです。
・その他
想像力を働かせていくと他にも無限にバリエーションを生み出すことができます。シフトの形をキープしたまま横に跳ねて移動したり、蹴り上げた足を反対の足に掛けたり下に入れて体を滑らせたり、蹴り上げる足を左右入れ替えたり、連続しておこなう間にトゥワルやポイントなどの手技を挟んだり帽子で遊んだり…
踊る時の音楽や衣装、ダンサーの個性や表現力などさまざまな要因によっていくらでもアレンジの効かせられる "SHIFT" ぜひ楽しく練習して新しいバリエーションを創造してみましょう。今回の例が参考になれば幸いです。
●RUNNING KNEE(ランニング・ニー)
また別のフロア技をご紹介します。そのままのネーミングになりますが、膝で走る動きです。「膝で走る」とはどういうことかと言いますと、両膝を地面に着いた状態でトコトコと軽く跳ねながら前進する格好になります。ロックダンスらしくコミカルでかわいらしいムーブですが、ニードロップやゲッダンと併せて使うとより効果的です。
これは前述のTHE LOCKERSのメンバーではTONY GOGOが好んで使っている印象があります。ロンダードからバク宙をおこなうなど派手な動きで観客をあっと驚かせたと思えば、ランニングニーを挟んでコミカルさも忘れない、とてもTONY GOGOらしい陽気でファンキーな表現です。YouTubeで当時の映像を見ることができますので、ぜひご覧いただければと思います。
●さいごに
いかがでしたでしょうか。特にシフトのバリエーションの多彩が伝われば嬉しいです。文字だけでは動きの迫力や効果を伝えるのは大変難しいですが、これを機に動画を探してみたり、実際に練習したり、レッスンを受けに行っていただけるキッカケになれば幸いです。
次回はなんと…フロア技編 part4をお送りします。
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