テレビやドラマ、映画などのエキストラで現場に参加する際の注意事項!
公開日:2021年09月17日(金)
テレビやドラマ、映画などのエキストラで現場に参加する際の注意事項!
テレビやドラマ、映画などのメディア案件にエキストラとして現場に参加する際の注意事項を本日は記載いたします。
まずメディア案件にはその作品にどのような役割として参加する立場なのかと言う事を把握しなければいけませんが、大きく分けて
・メインキャスト
・サブキャスト
・エキストラ
の3段階があります。
「メインキャスト」は言うまでもなくその作品の中心を担う主役キャストになりますよね。
その撮影の主役キャストなので稼働時間も非常に多くメインキャストを中心に撮影が進んでいきます。
AC(アングルチェック)などではメインキャストさんを煩わせないようにスタンドインが使われることもあります。
「サブキャスト」はメインではないですがメインキャストの脇を固めるポジションになります。
基本的にサブキャストさんは顔写りがあり、オンエアされた媒体ではその方を認識できるような役柄になります。
「エキストラ」は業界用語ではありますが一般にも広く認知されている言葉ですね。
エキストラとは簡単に言いますと通行人や群衆などその作品の物語にあまり影響しないポジションの役割で日本語で言うと端役となります。
とは言え、エキストラも撮影には欠かすことが出来ない確実に必要な役割なのです。
しかしながら撮影の現場においては「メインキャスト」「サブキャスト」の方は「○○さんお願いしま~す」とその方、個人の名前でスタッフさんに扱われますが、「エキストラ」に関しては皆さんまとめてエキストラさんと言う扱いになってしまいます。
なので基本的に特別なセリフや芝居などが無い場合のエキストラは「エキストラの△△さん」とスタッフさんが名前で認識してくれてる訳ではありません。
大人数のエキストラさんが参加している撮影に関しては途中で誰か1人がこっそり帰ったとしてもはっきり言って分からないくらいです。
ここで注意すべき点があります。
先程1人いなくなっても分からないと記載しましたがエキストラさんが撮影に参加したかどうかは、それではどこで確認するのでしょうか!?
答えは集合時に行われる「点呼」です。
この点呼の際にキチンと出欠を取らないと、その方は撮影に参加してたにも関わらず欠席扱いとなってしまいます。
この点呼が自分自身の「存在証明」となるので必ずスタッフさんに点呼を取ってもらってから撮影に参加してください!
これは実際に先日あったトラブルなのですがAさんが集合時間に15分遅刻してしまいました。
遅刻していた為、焦って点呼を取らずに直接会場に入ってしまい、スタッフさんもエキストラが大人数いる為、気づかずにスルーしてしまい撮影が終わってから制作から欠席でしたと連絡がありました。
事務所側は本人から「すいません電車乗り遅れてしまったので15分くらい遅刻しそうです」「15分遅れで今、現場に到着しました、ご迷惑をお掛けしてすいませんでした」などのやり取りをしていた為、その旨を制作に説明して何とか出席扱いにしてもらいました。
せっかく撮影に参加していたにも関わらず点呼を取っていなかったためにギャランティが発生しない・・・なんてことになったら居た堪れないないですよね。
このような無用なトラブルを防ぐためにも必ず「点呼」を取りましょう!
しかしこのケースは基本的にはあまりなくて、ほとんどの場合は撮影参加予定の方で点呼が取れていない方がいれば制作から事務所に連絡が入ります。
「××さんが集合時間になっても来ていません」と電話が入ります。
この時に電話をもらった事務所側は大慌てです!
アタフタしながら大慌てで当人に電話の嵐です。
この際のパターンとしては
1、すでに現場にいるが点呼を取っていなかったパターン
本人に電話が繋がり、すでに現場にいますと言われればホッと一安心。
スタッフさんを見つけて点呼を取るように伝えるのみです。
2、電話が繋がったが迷っているパターン
本人に電話が繋がりはしたが現場が分からずまだ到着していなかったり電車を乗り過ごして若干遅れますという事もあります。
時間ギリギリに自宅を出発せず余裕をもって遅刻しないようにするのはマナーです!
初めて行くような場所ならば多少迷うことも想定して早めに現場に向かうようにしましょう。
また最近の若者に多いのですが遅刻しそうなのに連絡しない人が多いです!
1分でも遅刻するようであれば必ず自分から事務所や当日担当のスタッフさんに電話連絡をするようにしてください。
これは人として常識です。
3、本人に電話が繋がらないパターン
何度電話してもメールしても本人に全く連絡が繋がらない・・・と言う事がごく稀にあります・・・
事務所を運営していて最も嫌な瞬間です。
寝坊してしまって集合時間の何時間も後になって「すいません・・・」と連絡がくることもありますが、気まずくなるのかそのままドタキャンして以後音信不通・・・になってしまったことも過去にはあります。
エキストラならば制作から事務所はお叱りを受けるのは間違いありませんが1人いなくても現場は回るのでそこまでの大事にはならないかもしれません。
しかしサブキャストなどの場合は絶対に必要なポジションなので、とんでもない大騒ぎになってしまいます。
1時間程度の遅刻ならば何とかなるかもしれませんが何時間も遅刻してしまうとミッチリ詰まった撮影スケジュールが回らなくなってしまうので絶対に遅刻はしないようにしましょう。
とは言え、誰もが遅刻したくてする訳ではないので朝早い集合時間や前日の帰宅が深夜遅かった場合などは色々と遅刻しないように自分自身で工夫する必要があります。
基本的には寝坊や遅刻をするような人には安心して仕事を任せることが出来ないので1回ならば注意ですが2回もやられてしまうと事務所側としてはもう仕事は頼めないというのが本音です。
どれだけ優秀で魅力的な人材であったとしても遅刻などで信頼を失ってしまうのは非常に勿体無いので遅刻やドタキャンは絶対にしないようにしましょう!

#テレビやドラマ、映画などのエキストラで現場に参加する際の注意事項!
#遅刻厳禁
#メインキャスト、サブキャスト、エキストラ
#キャスティング事務所
#ダンサーキャスティング事務所
#ダンスコラム
#ダンス辞典
#ダンス振付会社
#ダンス振付事務所
月別アーカイブ
-
2023年3月
-
2023年2月
-
2023年1月
-
2022年12月
-
2022年11月
-
2022年10月
-
2022年9月
-
2022年8月
-
2022年7月
-
2022年6月
-
2022年5月
-
2022年4月
-
2022年3月
-
2022年2月
-
2022年1月
-
2021年12月
-
2021年11月
-
2021年10月
- 勝つためにこだわり、貫くか否か(後編)
- 勝つためにこだわり、貫くか否か(前編)
- 確固たる目標を設定し、全力を尽くす
- 「実際にあったダンサーのキャスティングトラブル特集」~制作篇~
- 「実際にあったダンサーのキャスティングトラブル特集」~ダンサー篇~
- メンバーや周りの人とのコミュニケーションを大事にする
- 出場するコンテストや時期をよく検討する!
- コンテストに出る人を中心に考えた振付を創る場合
- 全ダンサー必読!個人事業主であるダンサーと確定申告の重要性
- TVやCM、アーティストへの振付でロックダンスを求められた時
- ダンスコンテスト用の振付において必要な【独自性】とは?
- ロックダンスの構成や演出
- ロックダンスでコンテストに挑戦する時
- 「CMやテレビドラマなどのメディア案件の交通費について」
- それぞれのレベルに合わせた振付
- ロックダンスでショーケースを創る時
- 振付の意識 -LOCK DANCE-
-
2021年9月
-
2021年8月
-
2021年7月
-
2021年6月
-
2021年5月
-
2021年4月
-
2021年3月
-
2021年1月
-
2019年12月
-
2019年2月
-
2018年12月
-
2018年11月
-
2018年10月
-
2018年2月