場面ごとの服装選び
場面ごとの服装選び~ロックダンスの服装あれこれ part2
今回のコラムでは【ロックダンスを踊る時の服装】に焦点を当てて解説していきたいと思います。以前のコラムでもお話しさせていただいた内容の続きになります。気になる方は前回の文章もあわせてお読みいただけますと幸いです。
ところで皆さんは「ロックダンスを踊る時の服装はどんなもの?」と聞かれたら、どのような服装をイメージなさいますか?普段着のようなカジュアルな格好?スーツのようなビシッと決まった衣装?それともピエロのような派手なコスチューム?パッと思い浮かべるだけでもたくさんのバリエーションが挙げられます。また、人それぞれの好みやシチュエーションによってさまざまなイメージや選択肢があると思います。
今回も、そういった知識が欲しい方のためにじっくりと解説させていただきたいと思います。
◆分類
まず「ロックダンスを踊る時」の例をまとめてみます。
①ロックのレッスンを受ける場合
②ロックのバトルで踊る場合
③ロックでショーをする(本番)場合
④その他、例外
大きく分けるとこの4種類の場面になるでしょう。前回のコラムでは、①ロックのレッスンを受ける場合と②ロックのバトルで踊る場合について詳しくお話ししましたので、そちらの内容については割愛させていただきます。興味のある方はぜひ前回の記事をご覧ください。
それでは今回は、残るパターンについて解説させていただきたいと思います。
●ロックでショーをする(本番)場合
②の「ロックのバトルで踊る場合」とも同じなのですが、特に決まりやルールはありません。自分達が好きな格好、踊りやすい服装、テンションが上がる衣装などを選んで身につけて踊るのがよいかと思います。では一般的にどういった種類の服装があるのでしょう。
まず、ロックダンスの振付で本番のステージに立つ場合というのは、大きく分けて2つのパターンがあります。そのうちの1つについて詳しく見てみましょう。
【1】自分が所属するチームやユニットでダンスイベントに出演したり、ダンスコンテストに出場する
この場合は、自分達のダンスのスタイルや参考にしたいチームやダンサーの衣装をイメージして考えていくといいのではないでしょうか。
例えば、ロックダンスの原点であるチーム "THE LOCKERS(ザ・ロッカーズ)"のようにファンキーな衣装やダンススタイルが好きな人は、やはりそういった派手な衣装を身につけたくなりますよね。
具体的には下記のようなものを揃えることになります。参考までにご覧ください。
・キャスケット、ダービー、スパニッシュなど、存在感のある大きな帽子
・白黒や原色のボーダーのロングTシャツやラガーシャツ
・スパンコールなどのキラキラした素材のサスペンダーやベスト、またはジャケット
・チャンピオンベルトのようなインパクトのあるサッシュベルト
・ピエロのようなダボっとしたシルエットが印象的なパンツ
・ボーダーやアーガイルなど目立つ柄のソックス
・ハッシュパピーなどの滑りやすさとグリップ性を兼ね備えた革靴やスニーカー
こうして見ると、その独自性がうかがえます。原宿などにあるダンサー向けの衣装専門店などで買い揃えることもできますが、よりイメージ通りのデザインにしたい場合は、衣装を作ってくれる業者を調べて、オーダーメイドで仕立てることも多いです。
他には、落ち着いた曲調や雰囲気のロックダンスが好きな方は、ハットにスーツ、シャツ、ベスト、スラックスなどのフォーマルなファッションがよく合うでしょう。一般的な組み合わせとして、白いYシャツに黒やグレーなどのスーツもしっくり来ますが、逆のパターンとして黒シャツに白スーツを合わせると更に衣装っぽい印象にガラッと変わりますね。また、ストライプやチェックなど柄の入ったものも個性的で目を引きますし、赤や水色・黄色などといった派手な色合いのスーツもかなり舞台映えします。
また、全員が同じコーディネートでも統一感がありユニゾンがより揃って見える効果も期待できますが、逆に個性的なメンバーのチームの場合は色合いや形だけ合わせて一人一人違ったものを着るというのも作戦の一つとして効果的だと言えます。
参考までに一例を挙げてみます。(3人組の場合)
・1人は赤いジャケットに白シャツと黒パンツ
・1は黒シャツに赤ベストと白パンツ
・1人は赤シャツに白サスペンダーで黒パンツ
基本はフォーマルなアイテムを選びつつ、白と黒という安定感のあるオーソドックスな組み合わせの中に、上半身に差し色として赤を入れて主張する。と言った具合です。ただし「赤で自由で」などと曖昧に決めてそれぞれが情報共有をしないまま用意していざ集まると…一人は真っ赤、一人は朱色、一人は柄が入りすぎて赤が目立たない…などと言ったズレが生じてしまうこともあります。そうなるとただただバラバラなだけの衣装になってしまい、コンテストなどでの印象は決していいとは言えないのではないでしょうか。そう言った部分へのこだわりや思い入れがあると、またチーム力が強くなり、結果にも繋がっていくのではないでしょうか。
また次回のコラムへ続きます。お読みいただければ幸いです。
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