シチュエーションによる衣装選択
シチュエーションによる衣装選択~ロックダンスの服装あれこれ part3
以前のコラム「ロックダンスの服装あれこれ」の続編、第三弾となります。今回も引き続き【ロックダンスを踊る時の服装】に着目して解説していきます。「ロックダンスを習いたい!ステージで踊りたい!でもどんな服装を用意すればいいんだろう…」という方々に少しでも参考になれば幸いです。気になる方はpart1、part2の文章もあわせてお読みください。
ロックダンスを踊る時の服装といえば、カジュアルな格好やスーツ、もしくはピエロのような派手な衣装などが挙げられます。また、人それぞれの好みやシチュエーションによって様々なイメージや選択肢があると思います。
◆分類
三度目になりますが「ロックダンスを踊る時」の例をまとめてみました。
①ロックのレッスンを受ける場合
②ロックのバトルで踊る場合
③ロックでショーをする(本番)場合
④その他、例外
大きく分けるとこの4種類の場面になるでしょう。前回のコラムまでは、①ロックのレッスンを受ける場合と②ロックのバトルで踊る場合、それから③ロックでショーをする(本番)場合について詳しくお話ししました。興味のある方はぜひ以前の記事をご覧ください。
それでは今回は、最終回です。残るパターンについて解説させていただきたいと思います。
●ロックでショーをする(本番)場合
前回のコラム「ロックダンスの服装あれこれ part2」においては、こちらの項目の中で大きく2つのパターンがあることをご提示しました。そのうちの1つは前回お話しした下記の内容になります。
--------------------
【1】自分が所属するチームやユニットでダンスイベントに出演したり、ダンスコンテストに出場する
要約しますと、自分達のダンスのスタイルや参考にしたいチームやダンサーの衣装をイメージして考えていくとよい、という観点から詳しく解説してみました。今回は残るもう1パターンについてです。
--------------------
【2】自分が振付師(コレオグラファー)あるいは参加メンバーとなり、発表会やダンスイベント、もしくは舞台公演のステージで踊る
主に関東圏内でロックダンスの振付でステージに立ち、ダンスショーケースを披露する機会と言えば「ダンスイベント」や「ダンスコンテスト」もしくは「ダンススタジオの発表会」がほとんどです。コンテストに出場する場合のお話は前回のコラムにありますので、今回はその他の場合について整理していきましょう。
◆発表会
ダンススタジオや、ダンサーさんが独自に開催されているダンスサークルなどでは、ホールやイベントスペースなどで振付や日頃の成果を披露する「発表会」が催されることが多いです。普段のレッスン着などではなく、きちんとした照明やステージがある場ですので、衣装もそれなりのものを着用すると気分も見映えもよくなります。
以前のコラムで紹介した【1】の項目の内容のように、基本的には振付師(コレオグラファー)の作品の世界観や好みで、または参加する生徒さんや保護者の方と相談して自由に決めることが多いです。
筆者も15年近く発表会に携わっていますが、市販のTシャツや自前のシャツなどをアレンジしたり、指定したアイテムを購入してもらったり、コンセプトに合わせたデザインのコスチュームを知り合いの衣装屋さんに手作りしてもらったり…毎回毎回思い入れのある衣装になるよう心がけて考えています。
◆ダンスイベント
発表会は場合によっては参加費用や参加メンバーのレベルが自分のキャパシティより高いこともあります。すると敷居の高さを感じてしまい、出演を躊躇してしまう方もいらっしゃいます。誰でも最初から大きな舞台でダンスするのは勇気がいりますよね。
そこで、クラブや小ホールなどを借りて行われるダンスイベントで経験を積むのもいいですね。クラブはステージがある場合もありますが、出演者とお客さんが同じ高さの床で踊ったり見たりすることも多いので「座席のあるホールは緊張しちゃう…」という人にはいいかもしれません。また、クラブでも照明はありますが暗い場合が多いので、お客さんの顔などが見えづらく緊張しにくいとも言えます。
こちらの場合も、振付者やメンバーの意向などで衣装を自由に選んで踊ります。大きなホールよりもお客さんが近いため、細かいデザインのこだわりなども見えるという利点がありますね。
◆舞台公演
近年、お芝居やミュージカルとはまた新しいエンターテイメントとして、ダンサーが、ダンスを主軸としたストーリー性のある舞台公演が盛んです。そういった場合は「○○ダンスらしく」「○○さんの好みで」というような既成のイメージにとらわれず、舞台のコンセプトに見合った衣装が求められます。
かつて観劇させていただいた舞台では、オレンジのつなぎで踊るロックダンスが斬新でしたし、水槽の中で繰り広げられるストーリーにおいては水の中の生物をイメージしたキャラクターが踊ったり。やはり「舞台公演」という非日常の空間を演出する衣装はとても大事な要素であると言えます。
●その他、例外
テレビやCM、企業イベントなどではより一層独自性が際立つ衣装が多いイメージです。最近では、AKB48のシングルにおいてロックダンスがメインで踊られていますが、その衣装はAKB48らしく学校の制服のようなスカートを着用しています。普段のストリートダンスのシーンではほぼ見受けられない組み合わせですが、それが話題性やオリジナリティとなっています。
●まとめ
コンテストや発表会や舞台など、いろんなケースにおいても共通して大事なことは恐らく【踊りやすく、着る人や見る人が、その作品の世界観を感じ取れる衣装がよい】のではないのでしょうか。3回に渡ったこのコラム、誰かのお役に立てれば幸いです。
#ロックダンスの服装あれこれ part3
#ダンサー必読
#ダンスコラム
#ダンサー所属
#ダンサー登録
#ダンサーキャスティング登録
#CM振付
#CM振付師
#CM振付師キャステイング
#MV振付
#MV振付師
#MV振付師キャステイング
#ダンサーエキストラ大量キャステイング
月別アーカイブ
-
2023年6月
-
2023年5月
-
2023年4月
-
2023年3月
-
2023年2月
-
2023年1月
-
2022年12月
-
2022年11月
-
2022年10月
-
2022年9月
-
2022年8月
-
2022年7月
-
2022年6月
-
2022年5月
-
2022年4月
-
2022年3月
-
2022年2月
-
2022年1月
-
2021年12月
-
2021年11月
-
2021年10月
- 勝つためにこだわり、貫くか否か(後編)
- 勝つためにこだわり、貫くか否か(前編)
- 確固たる目標を設定し、全力を尽くす
- 「実際にあったダンサーのキャスティングトラブル特集」~制作篇~
- 「実際にあったダンサーのキャスティングトラブル特集」~ダンサー篇~
- メンバーや周りの人とのコミュニケーションを大事にする
- 出場するコンテストや時期をよく検討する!
- コンテストに出る人を中心に考えた振付を創る場合
- 全ダンサー必読!個人事業主であるダンサーと確定申告の重要性
- TVやCM、アーティストへの振付でロックダンスを求められた時
- ダンスコンテスト用の振付において必要な【独自性】とは?
- ロックダンスの構成や演出
- ロックダンスでコンテストに挑戦する時
- 「CMやテレビドラマなどのメディア案件の交通費について」
- それぞれのレベルに合わせた振付
- ロックダンスでショーケースを創る時
- 振付の意識 -LOCK DANCE-
-
2021年9月
-
2021年8月
-
2021年7月
-
2021年6月
-
2021年5月
-
2021年4月
-
2021年3月
-
2021年1月
-
2019年12月
-
2019年2月
-
2018年12月
-
2018年11月
-
2018年10月
-
2018年2月