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TVやCM、アーティストへの振付でロックダンスを求められた時 - ダンサーキャスティングCM振付師依頼

COLUMN

TVやCM、アーティストへの振付でロックダンスを求められた時

公開日:2021年10月11日(月)

TVやCM、アーティストへの振付でロックダンスを求められた時~振付の意識 -LOCK DANCE- part5

今回もロックダンスの振付をする時に意識している点、意識した方がいい事などについてお話ししていきます。同タイトルのコラムのpart1〜4の内容と重複しますが、ロックダンスの振付が必要な場面をまとめて挙げておきます。


◆ロックダンスを振付する、そのパターン

①ロックダンスのレッスンをする時
②ロックダンスでショーケースを創る時
③ロックダンスでコンテストに挑戦する時
④TVやCM、アーティストへの振付でロックダンスを求められた時

この4つのパターンの中で、今回はいよいよ④について詳しくご説明していきます。①〜③の項目についての情報を知りたい方は、よろしければ以前のコラムをお読みください。


● TVやCM、アーティストへの振付でロックダンスを求められた時

かなり稀なケースではありますが、メディア関係のお仕事の中で、ロックダンスの振付をクライアント様からご提示いただくことがあります。ロックダンスでなくても言えることですが、こういった場合は、具体的にどういった完成イメージを持たれているのか、事前にしっかりと確認した上で振付を創っていくことがとても大事になります。何も情報を収集しないまま振付だけを作っていってしまうと「求めていたのはこういうものじゃない」と言われてしまうことになりかねません。

では、どういった事前準備が必要なのでしょう。


1. 具体的に参考になるもの(映像や画像など)をいくつか提示していただく

振付をご依頼されるクライアント様にも、必ず完成のイメージがあります。一口に「ロックダンスで」と言われても、コミカルなものか、クールなものか、はたまた本当にロックダンスのことを言っている(名前を間違えて認識している)のか…必ず確認しましょう。

もし、参考になる動画があれば一番いいですね。YouTubeなどの映像でクライアントとコレオグラファーが共通認識を持っていれば安心して振付を作り進めていけます。(筆者の実体験としましては、銃で打たれながら踊るゾンビの動画をご提示いただいたことがありました)


2. 本番で使用する音楽を必ず確認しておく

たまに「振付師はその場で曲を渡せばどんなものでもすぐに振りをつけられる」と思われていることがあります。もちろんそういう振付師の方もいらっしゃるでしょうし、一流であればそうあるべきなのかもしれませんが、いずれにせよ事前に準備できるに越したことはありません。

ただいろいろな都合でギリギリまで決まらない場合もあるので、そういった時にはこちらからイメージに近そうで、かつ、振付を考えやすい楽曲を提示してみるのもいいかもしれません。もしその曲が採用されれば、振付師としても作りやすいもので作業を進めることができます。(実際、ロボットダンスとロックダンスを融合したようなものを作って欲しいという無理難題をご提示していただいた事もあり、その時の選曲は難航しました)


3. 振付の対象となる人について知っておく

イメージがあり、使用楽曲が決まっていても、どんな人が踊るのかによってまた振付が変わってきます。ロックダンスは経験者なのか未経験なのか、人数は何人構成なのか、複数の場合誰かを目立たせる必要があるのか、こういった情報を現場で知らされるのと事前に聞いて頭に入れてから振りを作るのでは圧倒的に効率や完成度が違うと言えます。


4. 振付を指導できる時間はどのくらいなのか把握しておく

これも案外盲点かもしれません。特にロックダンスの経験があるアーティストさんや芸能人の方は決して多くありません。そういった方に対して、1つ1つのスキルを伝えるには短時間では不可能です。時間がないなら簡単なものでカッコよく見せる、ロックダンスらしく見せる工夫や、事前に解説動画を送ったりと対策もできますね。

逆に数日の練習時間がとれる場合もあります。一度目で様子を見てから振付を修正したり、場合によっては少し難しい振付もこなせるかもしれません。

普段のレッスンや発表会での振付の場などにおいても、この「スケジュール感」を養うことが出来るので、そういった面でも自身の成長に繋げていきたいですね。


5. 衣装や撮影場所などの環境をチェックしておく

たとえば、思いっきりキックしたり足を上げるような元気な振付であったり、ゲッダンなど床に膝をつくような振付を作っていった後に「今回は女性アイドルが短いスカートで踊ります」と聞かされたらどうでしょうか。せっかく作っていった振付に修正が必要かもしれません。制作側が「ロックダンスをイメージしやすい衣装」がどんなものかよく認識していない場合があるので、そういった時はこちらから提示できるよう衣装の知識もあるといいですね。

撮影場所の広さや材質なども確認しておきましょう。狭いか広いかで構成や移動の距離感などが変わってきますし、滑りやすいのか滑りにくいのかも気になります。それによってステップの向き不向きなど、振付にも影響がでます。いろんな状況に応じて臨機応変に対応できるような経験豊富な方なら問題ないかもしれませんが、事前にチェックしておくに越したことはないと思います。


●あとがき
今回は具体的に振付した作品の例を挙げてお伝えするのが難しい内容ではあるので、なかなか伝わりにくい記事だったかもしれません。ですが、筆者の実体験を元に構成したものになっていますので、何かの参考にしていただければ幸いです。

今回のコラムはロックダンスの振付において留意すべき点を書き連ねたものですが、また他の物事においても通ずるものがあるのではないかと思っています。このコラムを通して誰かのお役に立てていれば何よりです。

 

TVやCM、アーティストへの振付でロックダンスを求められた時・ダンス専門会社ゼロクリエーションのダンス辞典

 

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