コンテストに出る人を中心に考えた振付を創る場合
コンテストに出る人を中心に考えた振付を創る場合~振付の意識 -LOCK DANCE- 番外編
主にストリートダンスにまつわる様々な事柄について書かせていただいているこのコラムですが、今回は以前までいくつかの記事にさせていただいた【振付の意識】というシリーズから派生した内容となります。そのシリーズの概要からご説明させていただきたいと思います。
前述の【振付の意識】というシリーズの中で「こういったことを意識しながらロックダンスの振付を考えてみましょう」という主旨の文章を書きました。その中で、4つの項目に分けてそれぞれ詳しく解説してみました。下記がその項目となります。
①ロックダンスのレッスンをする時
②ロックダンスでショーケースを創る時
③ロックダンスでコンテストに挑戦する時
④TVやCM、アーティストへの振付でロックダンスを求められた時
※ 15年近くロックダンスに携わり、さまざまな経験をしてきた筆者なりの考え方や創作秘話などを掲載してありますので、興味のある方はぜひ、バックナンバーを読んでいただき、何かヒントにしていただければ幸いです。
上記の4つの項目は、①自分がインストラクターの立場でレッスンをする場合、②自分がダンスイベントや発表会の際にコレオグラファーとして振りをつける場合、③自分がダンスコンテストに出場する場合、④自分がメディア媒体のクライアント様から依頼を受けて振付を創る場合、という想定で文章を書いてきました。お察しの通り、主に「自分」がメインとなり踊ったり伝えたりする場合を前提としています。(文中に例外の事柄も多少含みます)
今回は「他人」が踊る場合、つまり「コンテストに出る人を中心に考えた振付を創る場合」についてお話ししたいと思います。
◆コンテストチーム
ダンススタジオやダンスサークルなどでレッスンを重ねていくうちに、レッスン時や身内の発表会だけでは満足できず、外部のステージに立ちたい!立たたせたい!という思いに至るケースが少なくありません。皆さんも少なからず「腕試しにコンテストに出てみたい!評価を受けてみたい!」と思ったことがあるのではないでしょうか。
もしくは、レッスンを長く受けるうちにスキルアップのモチベーションなどが保ちづらくなり、刺激を受ける為にいろんな人がしのぎを削るコンテストの場にチャレンジする、という経緯でコンテストチームを組むという場合もありますね。
また、新世代のダンサーの育成が目的の一つでもあるようなダンススタジオにおいては、コンテストチームを組む事を前提としたレッスンが開講されていたりする場合もあります。
いずれにせよ、自分がコンテストに挑戦する場合と違い、いくつか念頭において振付を考えていく必要があります。自分で創って自分が踊るなら造作がないことでも、自分の得意な動きやフィーリングに合わせた振付が必ずしもその対象の人に適したものであるかはわかりません。逆に、自分が踊らないからこそ、常に全体を把握でき客観的に修正や改善ができるという要素もあります。(=全体をしっかり見て作り上げていく必要性と責任が生まれる)
それでは、そういった場合にどんなことを考えながら振付を進めているのかを筆者なりにまとめてみます。
①メンバーの適正や好みを見極める
②出場するコンテストや時期をよく検討する
③メンバーや周りの人とのコミュニケーションを大事にする
④確固たる目標を設定し、全力を尽くす
当たり前のことのようですが、いざ振付をしたり練習を進めていくうちに手や頭が回らなくなってしまう場合もあるので、視野を狭めず、多角的に作品を創り上げていけるといいのではないでしょうか。
ここからは、この4つの項目について詳しく話していきたいと思います。
● メンバーの適正や好みを見極める
長年自分のレッスンに通ってくれている生徒さんが集まってチームを組む場合は、すでに「この人はこういう動きが得意」「この動きはみんな揃いやすい」「このスキル(または筋力や体力など)が足りていないから本番までに強化したい」などとコンテストに向けた作品作りがしやすい状態であることが多いのではないでしょうか。
期間や関係性などにかかわらす、振付師と踊る側のコミュニケーションがとれているほど、お互いが理想とする作品への完成度は上がると言えるのではないでしょうか。
一方、コンテストクラスの開講と同時にメンバー募集をしたり、自分のレッスンを受けたことがない人が参加してくれたりする場合もありますし、生徒さん自ら「この友達と組みたいので振付をお願いします」と申し出てくれるケースも実際にありました。
そのような場合には、上記のようにすでにそのメンバーの適正や好みや武器を認識するところからはじめる必要があると思います。そうすることでお互いにスムーズに、ストレスなく作品作りを進めていくことが出来るのではないでしょうか。
次回へ続きます。
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