「実際にあったダンサーのキャスティングトラブル特集」~制作篇~
公開日:2021年10月18日(月)
「実際にあったダンサーのキャスティングトラブル特集」~制作篇~
こんにちは。
ダンサー専門事務所ZERO CREATIONです。
先日は「実際にあったダンサーのキャスティングトラブル特集」と言うタイトルのコラムでダンサー側が引き起こしたトラブルについて執筆しました。
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本日は、その続編に当たる「実際にあったダンサーのキャスティングトラブル特集」~制作篇~についてのコラムです。
今回は制作側が起こしたトラブルになるのでダンサー側には一切の非がありません。
ダンサー側からすると制作側がミスなんてすることあるの!?と思うかもしれませんが実際には結構な頻度でミスが起こる事はあります。
そのミスは事務所側と制作側で何とかするケースが多いのでダンサーの皆さんには直接の被害者でない限りあまり伝わる事はないかもしれません。
しかし、実際にそんなキャスティングトラブルに巻き込まれたダンサーもいると思います。
それではどのようなトラブルが起きたのか見てみましょう!
①バラシトラブル
バラシとは一応説明しますと採用されずに残念でしたとなり押さえていたスケジュールをバラシ(戻し)てくださいとなることです。
基本的にはCMやMVなどのメディア案件にエントリーした場合、リハーサル日、アングルチェック日、撮影本番日、天候予備日など合格した場合に必要な本番に関わるスケジュールを押さえないといけません。
この一連のスケジュールを合否の連絡があるまでキープしておくことがエントリーした側の絶対のルールになります。
弊社でも入所する際には必ず1人1人に面談をしてこのような業界のルールについて詳細に説明するのですが、稀に合否の連絡が遅いからと勝手に別のスケジュールを入れてしまうダンサーがいますがこれは100%NGなので絶対に辞めてください!
さて制作から事務所に合否の連絡があったとします。
ここであるトラブルがバラシになった人が実はバラシじゃなかったと言うケースです。
撮影前日の深夜24:00頃に制作から大慌てで「すいません!バラシの連絡をしたのですが○○さん実は採用だったので明日来てください!!」
と言われます。
こちらもダンサーに急いで連絡をして連絡がつきスケジュールがOKであればホッと一息ですが、すでにバラシになったので別の予定入れてしまいました・・・と言われたら大変です。
ダンサー側には非がないので全然しょうがないのですが撮影に穴を空ける訳にはいかないのでここから事務所側と制作側で代理で撮影に行ける人を探さないといけません。
何時になっても見つかるまで探します。場合によっては、どうしても見つからないこともあるのですが95%くらいは何とかします。
またこの逆のケースもあります。
合格だった人が実はバラシでしたと言う事もあります。
この場合はいつこの事実が発覚するかによるのですが1週間前くらいだと最悪ごめんなさいで済まされるケースもあります。
7~2日前くらに発覚した場合は50%程度のキャンセル料、前日キャンセルだと50~100%のキャンセル料金がダンサーに支払われます。
働かなくてもギャラがもらえてラッキー!と思う人もいるかもしれませんが、大概の人はギャランティよりも出演できる喜びの方が大きいと思うのでガッカリしてしまいますよね・・・
②連絡ミス
例えば送ったはずのメールが送れてなかったとか受信側のメールサーバーがいっぱいで受け取れてなかったとか。
しかし基本的に制作側も事務所側も最終的な確認を取り合うので基本的にはほとんどこのケースはないでしょう。
以前あったトラブルですがスケジュール変更が伝えられてなかったことがありました。
当初の予定では例えば
撮影本番10月4日OR5日OR6日内1日撮影
上記のような募集概要で本番が5日に決定していたはずなのですが実は4日に変更になりましたと言うのが何がどうなったのか伝えられていませんでした。
ダンサーも事務所側も本番が5日だと思っていますが3日の深夜になって「本当にすいません!本番実は明日に変更と言う事を伝えていませんでした・・・明日○○さんなんとか撮影に来てください!助けてください!!」と泣きながら制作側から連絡が来たことがありました。
時間は深夜1:30くらいでした。
これを聞いて私も顔面真っ青になりました。
こんな時間にそもそも連絡がつくのか?
連絡がついても明日のスケジュールが空いてるのか?
これが例えばエキストラ出演者ならば最悪来れませんでしたでもしょうがないとなるのですが、衣装もフィッティングしてそのダンサー用にサイ寸して特別に作ったものですしそもそもサブキャストなので撮影に不可欠な存在でした
さらには代理店が日本最大手の電〇で・・・もし○○さんが来れないなら自分はクビになってしまいますと泣きつく制作プロデューサー。
結果は・・・この時は深夜にも関わらずダンサーに連絡がつき、スケジュールも空いていたので事なきを得ました。
が、その逆の結果だったことを考えると恐ろしいですね。。。
③キャスティング間違い
これはエントリー者に同姓同名の方がいたことで起こったトラブルです。
A事務所とB事務所に同姓同名の鈴木由紀さん(仮名)がいました。
A事務所の鈴木由紀さんには合格が伝えられB事務所の鈴木由紀さんにはバラシと伝えられたのですがこれが実は合否が逆でした。
この時は事実が発覚したのが当日でしかも衣装のサイズが全然合わない・・・なんでだ!?スタイリストが発注ミスなのか?いや違うそこは間違ってない。
じゃあなんでだ!?と集合してからかなり時間が経ってから事実が判明したので、今さらどうにもならない、もうそのまま撮影するしかない!
衣装は他の人と交換したりして何とか撮影を押し通しました。
名前のトラブルは他にもあって例えば山田祐希さんと山田佑希さんのような似た名前の人がいて本当は山田祐希さんが採用なのに見間違えた山田佑希さんは不合格のはずなのに現場に行ってしまったなんてこともあります。
如何でしたでしょうか?
今回は制作側が起こした撮影トラブルについてのコラムでした。
それではまた次回のコラムで会いましょう。

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