確固たる目標を設定し、全力を尽くす
確固たる目標を設定し、全力を尽くす!~振付の意識 -LOCK DANCE- 番外編 その4
今回も、以前までいくつか記事にさせていただいた【振付の意識】というシリーズから派生した内容です。その番外編として「コンテストに出る人を中心に考えた振付を創る場合」についてお話ししたいと思います。
それでは、そういった場合にどんなことを考えながら振付などを進めているのかを筆者なりにまとめてみましたので、こちらの項目からご確認ください。
①メンバーの適正や好みを見極める
②出場するコンテストや時期をよく検討する
③メンバーや周りの人とのコミュニケーションを大事にする
④確固たる目標を設定し、全力を尽くす
第4回となる今回は、最後の項目について詳しく話していきたいと思います。前回までの同タイトルのコラム【番外編 その1〜3】では、上記の①〜③の内容についてお話ししましたので、興味のある方はぜひそちらをお読みいただければと思います。
● 確固たる目標を設定し、全力を尽くす
ダンスにおいてのみならず、勉強や仕事などでも共通して言えることだと思いますが「コンテストに出る!何か結果を残したい!」と思うのならば、しっかりと目標を定めて、それに向かって全力臨むことが肝要なのではないでしょうか。それによって、望んだ結果(優勝や入賞など)が得られたり、それ以上に成長できたり、応援してくれる人が増えたり、自分たちのダンスやショーを好きになってくれる人も増えたりと、得られるものが変わってくると思います。
このシリーズのコラム【番外編 その1〜3】の中で詳しくお話しした内容と重複しますが、振付師(コレオグラファー)の人が、しっかりとチームメンバーの適正や好みなどを見極め、そのチームに見合った練習内容・振付のレベル・コンテストの方向性やレベルを見定め、親御さんやスタジオなど周りの方の理解や協力も得ながら、しっかりとチームや作品を創り上げていけるといいのではないでしょうか。
その為にも、明確でわかりやすく、適正な目標が必要であると思います。
・目標を決めよう
例えば、経験の少ないメンバーの集まるチームであれば、いきなり優勝を目指すとプレッシャーになってダンス自体嫌いになってしまうかもしれません。ですのでまずは入賞、もしくはステージに立つだけでもよしとする、という敷居の低い目標が合う場合もあります。
「どんなコンテストでもいいから優勝して自信をつけたい!」という意向が強い場合は、比較的出やすいコンテストを見つけて挑戦してみましょう。そういった方々の為に「優勝経験のないチーム限定」などさまざまな配慮がなされた大会もあります。
もしくは「全国的に有名な大会で優勝したい!」と言った大きな目標で奮い立たせたい場合は、おそらく数年がかりでのプランが必要となります。あくまでも一例ですが、一年目はとにかく場数をこなす。入賞などにこだわらず、出れるコンテストにはどんどん出て、緊張に慣れたり、審査員に評価されたり、他のチームと比べられることなどに慣れる期間。二年目では優勝や入賞を意識した練習や作品創りをしていく。三年目はこれまでの経験を活かしてよりレベルの高いコンテストに挑戦したり、遠征して刺激を受けたり、いつもと違う人にチェックしてもらうなど、意識の高いチーム活動が必要となりそうです。
・やりきることが大事
また目標を決めたのなら全力でやりきるのもまた大切ですよね。せっかく目標を決めて動き出しても、途中で投げ出してしまったり理不尽な変更などが多くなったりしますと、チームも不安定になったり、作品の完成度や周りの方の信頼度なども下がってしまうのではないでしょうか。
もちろん、最初に決めた目標に向かっていく中で「やっぱり修正した方がいい」と判断した場合は、見合った目標に変更することは悪くないと思います。頑張ってみたけどどうしても出来ないことがあったり、限られた時間の中でクリアするには難しい課題であったり。それを見ないふりをして振付師だけが無謀に突き進む…といった状態はあまりよくないのではないでしょうか。
・例えばロックダンスチームの場合
ロックのショーはどうしても他のチームと振付や衣装などが似てしまいがちです。それではコンテストで勝つためにはどこで差をつけるのか…スキルやテクニックの高さや深さ、音楽や演出のオリジナリティ、表情や表現力の豊かさ、衣装や構成の独自性・ワクワク感など…そう言った点をしっかりと考えた上で目標を決めて、修正や変更なども含めて全力でやり尽くすのが、振付師としてのキャリアや経験値や信頼のためにも大事なのではないでしょうか。
「ここのロックは音の強さに合わせてもっとパワーを出したい!筋トレしよう!」「ボーカルのシャウトに合わせてファンキーなノリが欲しい!リズムの基礎練強化しよう!」「最後はアクロバットとかパワー使っていきたいから体力つけよう!」「大きな大会は緊張するから、ダンスイベントなどに出て場慣れしよう」といった具合に、目標のために必要な対策を練り、実行し、結果や成果を得られるよう
指導するのもコレオグラファーの仕事と言えるのではないでしょうか。
最後までお読みいただきありがとうございます。少しでもお役に立てれば幸いです。
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