テーマパークダンサーへの道のり
テーマパークダンサーへの道のり
ダンスを仕事にしたい、ダンスで食べていきたい、と考える人は少なくないであろう。しかしながら、ダンサーとしての仕事は不安定なものが多い。その中で、テーマパークダンサーは比較的安定的で、仕事として成り立ちやすい職業といえる。今回はテーマパークダンサーになるにはどのような道筋を踏めばいいのか、記していきたい。
まず、テーマパークダンサーになるためには、所属を希望するテーマパークのオーディションに合格する必要がある。大手のテーマパークであればあるほど、オーディションの時期や受験資格、年齢制限などが厳しく決まっており、オーディション自体が一年に一回のところもある。昨今テーマパークダンサーへの倍率は高く、一次審査は書類審査になることがほとんどだ。
書類審査では身長や体重、スタイルや外見などが審査される。テーマパークダンサーはそのテーマパークの衣装が着こなせなければならないので、ある程度の身長は求められる。低すぎるとショーへの一体感や統一感がないため、また高すぎると悪目立ちをしてしまうため、普通よりは多少高い程度の身長が理想とはされるのだ。また、キャラクターダンサーと呼ばれ、着ぐるみに入ってテーマパークのキャラクターとして活動する場合は、着ぐるみに入るサイズが求められるため、逆に身長があまり高くないほうが良いとされることのほうが多い。
たまに、イベント毎でスポット的な役割として、低身長でもダンサーとして採用される場合もある。男性とのリフトが必要な場面や、妖精などの役割がある場合は、低身長で華奢なダンサーが必要とされやすい。
また、経歴を重視されることもあり、バックダンサーや振り付け、出演経歴や受賞歴などで優遇されることもある。やはり舞台経験や人前に立った経験がないダンサーよりは、ある程度場数を踏んでいるダンサーが即戦力になる、という考えはどこの企業にもあるかもしれない。
さらに、添付する宣材写真が最も重要視され、ダンサーの持つ雰囲気、表情、写真から感じ取れる雰囲気を審査され、認められた人のみが次の審査へと進むことができるのだ。
さて、書類審査に晴れて合格したら、次は実技審査がある。ほとんどのテーマパークではクラシックバレエの実技を審査されることが多い。
バーレッスンから始まり、クロスフロア、コンビネーションなどをしっかりと見られる。小規模なテーマパークではコンビネーションまで見てくれるところもあれば、大手ではバーレッスンで人数を絞り、クロスフロアでまた人数を絞り、コンビネーションまで審査してもらえる人は一握り、ということもある。また、ジャズダンスの基礎を見られることも多く、振り付けとして審査されるジャンルはジャズダンスがメインとなる場合が多い。男性はヒップホップの振付がおとされることもある。
また、アクロバットやタップダンスなどのジャンルも昨今は要望されることもあり、特有なスキルやアピールポイントがあれば、優遇されることもある。また、演技を要求されることもあり、表情や仕草などを見られる場合もある。テーマパークダンサーならではの表情を出せるか、イベント毎には全く違う雰囲気で踊る必要もあるため、曲やテーマによってふさわしい雰囲気で踊れるかという観点が重要視される。
さらに、テーマパークに受かった際は、毎日3~4公演あるショーに出演することになるため、ある程度の体力も重視される。体力測定があるオーディションもあるくらいだ。ダンサーとして採用された場合、出演者は何ステージもこなすことになるが、見るほうは1ステージを特別なものとして楽しみに来場するために、どのステージも高い水準のクオリティのものを魅せられるダンサーが選ばれるのだ。
実技審査もパスしたら、最終面接、または大手の場合はもう一段階レベルの高い実技審査になることもある。最終面接では、衣装を問題なく着こなせるか、などのスタイルを見たり、肌質や歯並びなどの細かいところまで見られたりすることもある。また、テーマパークダンサーとしてふさわしいか、人柄を見るために質疑応答がある場合もある。挨拶や礼儀、社会人としてのマナー、職場の仲間としっかりコミュニケーションがとれるかなどの観点で面接をされる。また、どうしてテーマパークダンサーを目指したのか、もしテーマパークダンサーとして採用されたらどのように活躍していきたいのか、志の強さを問われる場合もある。そして、外見、スキル、人柄ともに認められたダンサーが、テーマパークダンサーとして採用となるのだ。
テーマパークダンサーは狭き門であり、倍率を勝ち抜き、採用されるダンサーは一握りである。しかしながら、毎日何ステージもこなし、目の前で観客の反応を見られる仕事はとても稀有な仕事である。厳しいオーディションになることは必至だが、勝ち抜いた暁には、テーマパークダンサーとして輝く毎日が待っているのだ。
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