オンラインレッスンのメリット
オンラインレッスンのメリットとデメリット~コロナ禍で発展、オンラインレッスン②
HIPHOP、LOCK、HOUSE…発祥のアメリカを中心に今や全世界で数多くの人に楽しまれ続けている、いゆる「ストリートダンス」にまつわる様々な内容をお話ししていくこのコラムですが、今回もオンラインレッスンについてお話ししていきます。
新型コロナウィルスが猛威をふるい、たくさんの人の生活に大きな影響を与える最中、新たなムーブメントが生まれました。それまで当たり前のように楽しまれていたクラブイベントやダンスコンテストの中止や度重なる延期、ダンススタジオなどの発表会の自粛、そしてダンスレッスンまでもがまともに行えない状況において「なんとか家にいながらダンスレッスンで楽しめないだろうか」という発想が生まれ、それを体現することになったのが今回の本題【オンラインレッスン】なのです。
前回の同タイトルのコラムでは、その主要なツールについて簡単にご紹介してみました。今回は、そのメリットやデメリット、つまりは活用法について話していきたいと思います。これからオンラインレッスンをやってみよう、受けてみよう、という人などに少しでも参考になれば嬉しいです。
●オンラインレッスンのメリットとデメリット
やることに大きな違いはないと言っても、実際に対面でのレッスンで教えたり教わったりするのと、画面越しでのやりとりとなるのとではやはり、メリットやデメリット、向き不向きな要素が存在します。「どのツールがどういいか」などというよりは「オンラインレッスン全体」という主旨で解説していきます。
・オンラインレッスンのメリット
①家にいても安心してレッスンを実施できる
一番の利点はこれではないでしょうか。やはりコロナ禍においては、外出や人と会うことの自粛が強く求められました。ダンススタジオは特に、不特定多数の人間が入れ替わり立ち替わり訪れますし、運動により呼吸も荒くなり、マスクをして激しいレッスンをするのも当初は想像しがたいものだったのではないでしょうか。更に音響などの問題から地下であたったり、あまり換気がいい状態でレッスンを行える場所は多いとは言えない状況だったと思われます。(現在では、換気のシステムが整備されていたり、消毒・検温などが必ず実施され、安全にダンスを楽しめるよう配慮されているスタジオなどが多くなっています)
ダンススタジオが素晴らしい環境だとしても、そこに行くまでに電車などの公共機関を利用したりすることも不安に思っていた人も決して少なくなかったのではないでしょうか。そうした中「多少制限はあっても家にいながらダンスが楽しめる!好きなレッスンをまた受けられる!」というのは大変大きな喜びだったのではないでしょうか。
②いつも受けられないレッスンを受けることができる
自粛期間中に、普段では受けることが難しい遠方のダンサーさんのレッスンをオンラインで受けることができたり、海外の方の振付を学ぶことができたり、そういった活用をしていた人もいるようです。これは大きなプラスなのではないでしょうか。
普段のレッスンが受けられないなら、むしろ普段受けられないレッスンを受けてみようという発想の転換はポジティブで素晴らしいと思います。一つのことにこだわって塞ぎ込んだり不平を述べて何もしないのではなく、自身の成長のために発想を変えて挑戦することの楽しみを感じられた人も多いのではないでしょうか。オンラインレッスンは、そういった機会のキッカケにもなり得るものだと信じています。
③自分の姿を他の生徒さんに見られなくて済む
これは人によるかもしれませんが、レッスンを受ける際に、先生や周りの人に見られると緊張してしまい自由に踊ったり練習するのが難しいと感じる人もいらっしゃいます。そういう方にとってはオンラインレッスンは適していると言えるのではないでしょうか。スタジオという同じ空間の中で、他人と隣り合わせたり鏡の中で見比べられたりすることがないためです。そういったプレッシャーを感じずに自分の部屋で落ち着いてレッスンを受けられる方が向いている、というプラスの発見が出来た人も少なくないのではないでしょうか。
④レッスン代が普段よりも安い(場合が多い)
コロナの影響でレッスン自体が難しいため、レッスンする側としても少しでも収入になるならありがたいですし、オンラインレッスンでは普段来られない人なども受けられる為、一人当たりの支払い額が少なくても、人数によっては普段のレッスンよりも大きな収入になる場合もあります。そういった考えもあり、一人あたりのレッスン代を安く設定している場合もあります。
やはり、普段のレッスンと違って細かい技術やニュアンスを伝え切るのは難しいですし、オンラインの特性上できるもの、できないものがあります(ちなみに筆者はストレッチ・筋トレ・リズムトレーニングなどはオンラインレッスンには向いていないと感じたので、その分振付を楽しんでもらえるようなレッスンを主におこなっています)。そういった観点からも、いつもと同じ料金をいただくのは気が引ける…というダンサーさんもいらっしゃるのではないでしょうか。
次回は、そのデメリットについてもお話していきたいと思います。
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