HIPHOPの原点と言えるそのグルーヴとムーブ
HIPHOPの原点と言えるそのグルーヴとムーブ~SOUL DANCEあれこれ③
突然ですが「SOUL DANCEを習いたい、または知りたい」という日本人ダンサーは、比較的少ないのが現実だと感じます。
決して人気や魅力がない、と言いたいわけではございません。
なぜそう感じてしまうかと言いますと、一番の理由としては「そもそもどんなダンスか知らない、あまりちゃんと見たことがない」からなのではないでしょうか。
昨今、日本や世界で盛んなストリートダンスのさまざまなコンテンツ…振付の創意工夫やダンスのクオリティを競うコンテストや、人数やジャンルなど条件に合わせた作品で勝負するコンペティション、スキルやエナジーまたは即興性や応用力を問われる決戦場ダンスバトル、そしてオリンピック競技であったり日常のダンスレッスン。更にはテレビの音楽番組やCM・MVや映画などで歌やダンスのパフォーマンスを披露するアーティストやダンサー。そういったダンスを見たり体験したりする場面において「SOUL DANCE」というワードはそうそう見かけることが出来るものではありません。
ダンスや音楽、ファッションや言葉など、時代と共に移り変わり、流行が生まれ、また廃れ…そして繰り返していくのが自然の摂理だと感じます。しかしSOUL DANCEは、廃れた古いダンスなのでしょうか?現代に伝承されず忘れ去られた文化なのでしょうか?知らないだけで、脈々と受け継がれ今も楽しまれているもののはずです。
前置きが長くなってしまいましたが、今回はそういった【こんなところにSOUL DANCEが関係してくる】という気づきのキッカケになるような内容をお伝えしていければと思います。
●HIPHOPの原点と言えるそのグルーヴとムーブ
「ヒップホップ」と一口に言っても、90年代にニューヨークやロサンゼルスなどで生まれたベーシックなスタイルや、レゲエのテイストがミックスされたもの、スタイリッシュなR&Bの楽曲に合わせたスタイル、日本発祥のガールズヒップホップやジャズを取り入れたジャズヒップホップなど、枚挙にいとまがないほど枝分かれし楽しまれています。それらのはじまり、原点、と言えるはやはり「SOUL DANCE」だと言えます。
ヒップホップのみならず、一般的に「ストリートダンス」とカテゴライズされるダンスにおいては、どのジャンルのダンスにも「ノリ」「グルーヴ」というものが必要不可欠だと言えます。ロック、ポップ、ワック、ハウス、ヒップホップ、ブレイク…どれも音楽に対しての表現の基本の1つに「音楽に乗る」のは誰しも否定できないのではないでしょうか。
上下左右、もしくは前後に直線的なリズムをとったり、ウェーブを流すようにスムーズに音楽を感じたり、そういった自然な感じ方や表現はどこから生まれ派生や進化をしていったのか…そう考えて元を辿っていくと、必ずそこには黒人の「SOUL」があります。そのノリやグルーヴがあってこそ、ダンスのカッコよさや音楽の奥深さが表現でき、踊る側も観る側も楽しめるエンターテイメントやコミュニケーションツールとなっていると言えるのではないでしょうか。
●アップとダウンの概念
ストリートダンスやヒップホップのオーソドックスなリズムの取り方、ノリ方にはどんなものがありますか?という問いには、多くのダンサーがはじめに「アップとダウン」という用語を挙げるのではないでしょうか。ダンススタジオなどでも、ダンス未経験者の方などには必ずと言っていいほど最初に教えるのは、音楽にノるための方法の1つ「アップとダウン」なのではないでしょうか。
そのリズムの取り方こそ、SOUL DANCEが起源であるということなのです。語弊のないように申し上げますと「SOUL DANCEはすべてアップかダウンでリズムをとるわけではない」ということです。あくまでも【主なリズムの取り方である】という認識でとらえていただけますと、先入観にとらわれずにダンスを楽しんでいけると思います。
余談ですが、そもそも「アップとダウン」という概念は、日本人のあるとても有名なダンサーの方が、ダンスレッスンなどで説明したり共有するために考案し伝わっていったという話もあります。
●アップとダウンを使うSOUL DANCEの代表例
アップのリズムが目立つステップやムーブ
・FUNKY CHICKEN(ファンキーチキン)
・RUBBER BAND(ラバーバンド)
・WASHING MACHINE(ウォッシングマシーン)
ダウンのリズムが目立つステップやムーブ
・FUNKY PENGUIN(ファンキーペンギン)
・LA STOMP(エルエーストンプ)
・POPCORN(ポップコーン)
一例となりますが、上記のステップの他にもアップやダウンを織り交ぜて踊るものはたくさんあります。具体的な動きについてはまた別途記事を書いて詳しくご紹介してまいります。名前のついたステップというよりも、形や動きにとらわれずにみんなで音楽に乗って楽しんでいる時などに、アップは特に自然に踊られているという印象です。
●あとがき
今回の記事はここまでです。ヒップホップとSOUL DANCEは繋がっている、という主旨が伝われば幸いです。次回の記事では更に詳しく、SOUL DANCEが現代のダンスにも繋がっている点についてご紹介したいと思います。
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