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ネオ・バーレスクダンサー「Dita Von Teese」

公開日:2021年12月28日(火)

ネオ・バーレスクダンサー「Dita Von Teese」

 

Dita Von Teeseとは、「バーレスクの女王」と称される、現役のバーレスクダンサーの一人である。49歳にして尚、第一線にてショーダンサーとして活躍し、他に女優やモデル、ランジェリーデザインとしての顔をも持つ、彼女の人生を読み解く。

 

Ditaは、アメリカのミシガン州ロチェスター出身で、19歳のときにストリップ・ダンサーとしてデビューしたが、ストリップ・ダンスのステージに個性がないことに失望し、彼女自身で複雑な振り付けによるダンスを取り入れたり、小道具や演技の要素とショーに取り入れたりするなど、1930年代40年代のミュージカルや映画から演出を見出し、ストリップ・ダンスからバーレスクダンサーへと転身していった。
彼女のDita Von Teeseの名前の由来は、昔LA郊外のストリップ・クラブで働いていた際、何か新しいことをしたいと模索し、ショーをより魅力的なステージにするためにクラシック要素を取り入れた際、当時のサイレント映画の「Dita Parlo」という女優の名前をとったそれに合わせて芸名を変えたという。

 

彼女が注目されたのは、彼女自身が手掛けるショーが「芸術的」であるところだ。しかしながら、彼女自身からすれば、他のいわゆるストリップ・ショーと変わらないもので、男性向けに披露するショーである、との認識でいる。また、彼女の作品が他とは違ったものであると言ってしまうと、彼女自身が過去にストリッパーであったことを否定することになる、と語る。ただ、ステージで彼女が大切にしていることは、ストリップ・ダンスであれ、バーレスクダンサーであれ、演出方法は違えど、「女性としての美」を提供することと、ストリップ・クラブ時代で学んだ「本当のセクシーさ」を披露することである。しかしながら、観客にとって彼女のショーは、いやらしさよりも美しさに感動し、まさにアートとしてのバーレスクショーとして見入ってしまうのである。
手袋を脱ぐ、というパフォーマンスも、右手は脱いだ手袋をゆっくりとアシスタントに渡すが、もう片方はぱっと放るなど、緩急を持って観客を魅了する。ショーの中でも、バーレスクショーでは定番とされる身体が入る大きさのシャンパングラスを使用することもあるが、Ditaよりも大きいぐらいのサイズの口紅を大道具として用意したり、クリスタルで装飾されたレトロな電話と鏡をフェティッシュな小道具として使用したりするなど、他のダンサーとはやはり一線を画すのだ。

 

また、体型についても自身で厳しく管理しており、現在の彼女のウエストは56m、コルセットを着用すれば42cmまで引き締まるとのことだ。食生活でも緑黄色野菜やスムージーを取り入れ、小麦もあまり口にしないという。週3回のピラティスに通い、ショーのために美容維持とダイエットに努めている。

 

彼女を中心としたネオ・バーレスク(またはニュー・バーレスク)は、芸能であり、アートであるとの認識から、カンヌのレッドカーペットに招致されたり、バーバリーの春夏ロンドンコレクションに招待されたりするなど、セレブリティとしても支持を受けている。2006年には『America’s Next Top Model』という次世代のトップモデルを見つけ出すリアリティ番組にて、バーレスクダンスや、ポージングの観点より、セクシーさについてのワークショップを行ったり、翌年はロンドンのイベントにてメタルバンドのBelladonna演奏の元で、ショーを行うなど、精力的に活動した。2008年にはミュージックビデオに出演し、2012年には新しいランジェリーブランドを立ち上げるなど、活動の場を広げた。2019年には自身の名前を付けた香水をプロデュースし、翌年はジョン・ポール・ゴルチエのパリでのファッションショーに出演した。日本でもピーチジョンのカタログの表紙を飾るなどし、アジアでの知名度も高い。

 

さて、彼女が出演する代表的なショーに『Strip Strip Hooray!』がある。1991年に始まった公演で、数多くのステージをこなしている。古き良き時代のスター、リベラッチの衣装を意識したとのことで、ドレスが輝いて見えるのは、電飾ではなく約50万個のクリスタルを使用しているという。彼女自身はスタイリストを雇ったことはなく、貧しいころはヴィンテージの古いものを衣装として使用していたが、クリスチャン・ルブタンのような一流のデザイナーと交流がある現在でさえ、衣装は彼女自身で選ぶことにしている。流行などに左右されない、彼女自身のスタイルをつらぬく意思を持っているのだ。ちなみに、ルブタンとは親友であり、ルブタンはDita専用のシューズを作ったこともあるという。また、スワロフスキーからは、彼女のショーでよくつかわれるシャンパングラスをモチーフとしたイヤリングが作られた。ハイクラス企業からのスポンサーも受け、ショーのクオリティは年々高くなっているのだ。

2021年の年末大晦日にはロスでのショーも予定され、ますます邁進していく、バーレスクダンサーであるDita Von Teeseの活躍に、これからも目が離せそうにはない。

 

 

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