ドリフターズとSOUL MUSIC
世界中で幅広く踊られ楽しまれているストリートダンス。HIPHOP、NEW JACK SWING、LOCK、WAACK…それらの原点となったSOUL DANCE。このソウルダンスについて紐解いていくことで、ストリートダンスや黒人の歴史などが理解でき、音楽やダンスや人とのコミュニケーションの取り方をより深く楽しく感じることができます。
これまで同タイトルのコラムで、さまざまな視点からソウルダンスにまつわるお話をさせていただいてきました。
代表的なステップ「WATER GATE(ウォーターゲート」はどのような動きで、どういった経緯で生まれたダンスなのか。HIPHOPやJ-POPとどんな繋がりがあるのか。そもそも「SOUL」にはどんな思いが込められているのか。黒人たちの歴史とは…。これらの内容が気になる方はぜひ、バックナンバーの記事をお読みいただければ幸いです。
昨今のダンサーといえば、振付の良し悪しやSNSでの発信力などで評価されがちですが、その本質であるSOUL、SOUL DANCEやSOUL MUSIC…つまりは黒人の方々の生み出したアートや表現について知ることは決して損なことではないはずです。
●「知る」ということ
本題から少し話がそれてしまいますが、HIPHOP界の先駆者であるAFRIKA BAMBAATA(アフリカ・バンバータ)という人がZulu Nation(ズールーネイション)という組織を作り、そこで掲げた4つの理念がありました。
・B-BOYING(ビーボーイング=ダンサー)
・MCING(エムシーイング=ラッパー)
・DJING(ディージェーイング=ミュージシャン)
・GRAFFITI(グラフィティ=アーティスト)
これらの要素をひっくるめたカルチャー全般を" HIPHOP "と呼ぶのだということを認識してもらえるよう、世界各国で活動を広げていたのですが、ある時、5つ目の要素を提案しました。
・KNOWLEDGE(ナレッジ=正しい知識)
踊るだけ、描くだけ、流すだけ…などにならず、HIPHOPの本質を知り、しっかりと体現してほしいという願いがこめられているのではないでしょうか。HIPHOPの原点とも言えるSOULにも同じことが言えると思います。SOUL DANCEを形や順番だけを覚えて踊る、SOUL MUSICをなんとなく聴く、その年代のファッションやスタイルを無視する…こういった人たちがダメというわけではなく、より深く正しく知ることで、その良さや楽しさがより感じられ、伝承されていくのが望ましいと考えるのは不自然なことではないと思います。
そういったわけでようやく今回の本題です。やはり、親近感がないと「知りたい」「やってみたい」と思わないのだろうという考えに至ったので【こんなところにSOUL DANCEが関係してくる】という気づきのキッカケになるような内容をお伝えしていければと思います。これを機に、SOUL DANCEに興味を持ってくださる方が1人でも増えることを願います。
●ドリフターズとSOUL MUSIC
この記事をお読みいただいてる方の中で、もしかしたらリアルタイムでドリフターズが活躍する番組をテレビでご覧になっていた方もいらっしゃるかもしれません。
そうでなくても「ヒゲダンス」「早口言葉」といえばピンと来る方も多いのではないでしょうか。
何を隠そうメンバーの故・志村けんさんが大のソウルミュージック好きということで、さまざまな楽曲がコント作品の中で使用されたようです。「ヒゲダンス」で同じのあの独特なリズムの楽曲、元は1979年に発表されたTeddy Pendergrass(テディ・ペンダーグラス)というアーティストの「Do Me」というソウルフルな楽曲です。もちろん、フルーツを剣で刺したりはしません。
そしてもう一つ、ドリフの名物と言える「生麦生米生卵〜」で有名なあの早口言葉。こちらは1971年発表の「Don't Knock My Love」という楽曲で、当時の一大スターアーティストであるWillson Pickett(ウィルソン・ピケット)がヒットさせました。どちらもYouTubeやiTunesなどで検索していただけますと見つかりますので、ぜひお聴きになってみてください。
ちなみに、海外の楽曲とは言え元ネタがあった…ということをがっかりしたり盗作だなどと思われないことを願います。なにしろ、HIPHOPはそれが魅力となって楽しまれ発展したのですから。ある曲の一部を抜粋し、オリジナルの曲に組み込んでまた新しい音楽を作りだすことを、HIPHOPの用語では「サンプリング」と言います。そういったサンプリングの有名曲は数知れないほどですが、今回ご紹介させていただいたドリフターズが使用したことも、サンプリングであると言えます。
この「サンプリング」によって生まれた有名曲や今回の主題である【こんなところにSOUL DANCEが関係してくる】という内容につきましては、次回【SOUL DANCEあれこれ⑥後編】として記事を出します。
あの日本の有名アーティストや皆さんの知っている楽曲などで楽しく解説できればと思っていますので、併せてお読みいただけますと嬉しいです。
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