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COLUMN

アラブ文化圏から発展した-Belly Dance-

公開日:2022年01月19日(水)

アラブ文化圏から発展した-Belly Dance-

 

今はよりメジャーとなった『Belly Dance』。特徴的な腰の動きにより、セクシーで官能的な雰囲気に魅せられたり、自身のシェイプアップのために習い始めたりする人も増え、かなりBelly Danceは聞き馴染みのあるジャンルとなった。そもそもBellyとは、英語で腹、腹部、胴といった意味あいがあり、Belly Danceとは直訳すれば腹部を用いたダンス、ということになる。


さて、Belly Danceはもともとアラビアンダンスと呼称され、世界最古のダンスともいわれており、始まりは紀元前にまでさかのぼる。女神崇拝のための舞が始まりとされ、子孫繁栄や豊穣などを願う儀式としての踊りであった。
また、エジプトの壁画には半裸で踊る女性が描かれていることも確認できた。そしてBelly Danceはジプシーによって広がり、今ではそれがフォークダンスや、バレエ、ラテンダンスや、マーチングバンドの元となったとも言われている。

またアラブではRaqs Sharki(ラクス・シャルキ)とも呼ばれ、東方の踊りという意味合いで呼称されている。

もともとBelly Danceはアメリカにて呼称されていたため、それと区別するためにRaks Sharkiと呼ばれていたとされている。また、アメリカにおいてのBelly Danceはトライバル・スタイルと呼称され、いわゆるBelly Danceとされているものはオリエンタル・スタイルと呼ばれる。


さて、Belly Danceがショーとして確立したのが、エジプトがイギリスの支配下におかれるようになってから、とされている。イギリスの支配下に置かれることにより、上流階級などの支配層が生まれ、宮廷でショーとしてBelly Danceが踊られることとなった。当時の西洋人はコルセットなどで腹部をしめつけ、ドレスで身体を覆った格好が主流であったため、腹部を出し、露出をして踊るベリーダンサーは衝撃的であったそうだ。また1967年に開かれたパリ万博ではBelly Danceが披露され、大きな注目を集めることとなった。しかしながら、腹部を強調して身体をくねらせて踊る様から、「売春婦の踊りである」と揶揄されることもあったが、結果的に民衆に大きな印象をあたえることとなったのだ。
また、シカゴ万博では、アメリカで初めてBelly Danceが披露されることになり、人気を博したが、やはりここでも性的なダンスとして批判の対象ともなった。元々は数名のBelly DancerのことをLittle Egyptと呼称されていたが、この時期に自称Little Egyptと名乗るダンサーが増え、Little EgyptがBelly Dancerの通称となったとされる。
また、アメリカでBelly Danceが広まったのは1960年代から1970年代とされ、抑圧されていた女性が解放されることにより、女性解放の祝福として踊られていたこともあったとされている。この時期に、Belly Danceは上流階級としてのダンスとして認知されることとなった。

 

さて、以下がBelly Danceでよく使われる動きである。
・Shimmy(シミー) 胸や腰を細かく振動させる動きであり、Belly Dance特有の動きとされる。主に背中の筋肉を使用し、また肩を使って振動する場合もあり、Shoulder Shimmy(ショルダーシミー)と呼ばれる。身体の中心の軸を震わせるように動かす。
・Undulation(アンジュレーション) 身体にウェーブを通す動きであり、頭はあまり動かさずに、胸から下、またはおなかから下に通すのが一般的とされる。
・Figure 8(フィギュア・エイト) 腰を8の字を描くように動かすムーブのことである。腰回りのシェイプアップにも効果的だ。前から回すパターンと、後ろから回すパターンがある。
・Hip Circles(ヒップ・サークル) 腰を床と水平に回すムーブのことである。なるべく臍は前を向けたまま、円を描くように行うことが美しいとされている。
・Hip Drops(ヒップ・アタック) またはヒップ・アクセントとも呼ばれ、頭や上半身を動かさずに腰を押し出すようにして動かすムーブのことである。ヒップスカーフをしている場合は、音をしっかりと鳴らすように動かす。
・Snake Arms(スネイク・アーム) 蛇のように手を動かすことをさす。腕のみを使うものや、肩甲骨から大きく動かすものもある。
Belly Danceの振付の基礎は、身体のアイソレーションである。それゆえ、身体の使い方はジャズやバレエの基礎の起源ともされているのだ。


また、Belly Danceは衣装も特徴的だ。その中でもヒップスカーフは普段のレッスンの中でも着用されることが多い。ヒップスカーフとはコインやビーズなどの装飾がついたスカーフであり、臍の下で巻き、身体の横で結ぶものが一般的である。主に腰骨を水平に保つための目印とされている。また、フリンジのついたものや、アシンメトリーなデザインになっているもの、レースがついているもの、スパンコール仕立てのものなど、バリエーションは非常に多い。前述したとおり、Belly Danceは身体のアイソレーションが重要視されているため、上半身のみを使って踊る場合は腰のコインの音が鳴らないことがよしとされ、逆に腰を使って踊る場合は大きく音を鳴らすことが良いとされている。
Belly Danceは名前こそは知られているものの、まだまだ未知な部分が多く、奥の深いダンスであるため、ぜひその歴史や特徴を知ったうえで、挑戦してみてほしい。

 

 

 

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