ロックダンスは膝も命!
ロックダンスは膝も命!
ストリートダンスにまつわる歴史、用語解説、ステップの紹介、振付やレッスンについてなどさまざまな視点からお伝えしているこのコラムですが、前回は【ロックダンスは肘が命!】という説を筆者なりにお伝えしてみました。ロックダンスをカッコよく、ロックダンスらしく踊るには、まずは肘を気にしてみるといいのでは?といった内容です。
筆者が長年いろんな方々にロックを教えてきた中で「これを伝えたらカッコよくなった」「このポイントに注視して教えたらロックっぽく踊れるようになった」という経験談を今回もお話ししてまいります。
●ロックダンスは膝も命
前回のコラムでは、とにかく肘をしっかり上げよう、素速く上げよう、そうするとどういう利点があるのか、その為にはどういった筋トレがオススメなのか、といった内容を綴りました。今回はズバリ、膝もしっかり素速く上げよう!というお話です。
ロックダンスを習いたてのうちは、どうしても一つ一つの動きの形や順番を覚えるのに必死になってしまい、細かいアクセントやカッコよく見えるポイントなどを後回しにしてしまいがちではありませんか?「もっと踊りにキレを出したい!」「THE LOCKERSみたいにファンキーなロッキンがしたい!」という方はぜひ、参考にしてみてください。
●なぜ膝を上げるとよいのか
そもそも、ロックダンスのベーシックなムーブにはどんなものがあるでしょうか。そこから考えていけば自ずとその答えは出るでしょう。
「ロックダンスの基本の動きといえば何ですか?」と聞かれたらまず思い浮かぶのは「SCOOBY DOO(スクービードゥ)」でしょうか。みなさんご存知の通り、左足を前方に蹴り上げ、右膝を入れ替えるように上げ、その足を下ろした時にポーズを決めるのが基本の流れとなります。必然的に膝をしっかりと上げるとそのキレやロックダンスらしさは格段にアップすると言えますね。(低いからダメ、というわけでは決してありません。それぞれの好みやスタイルがあるので、自由です)
続いて「SKEETER RABBIT(スキーターラビット)」はどうでしょうか。前後にキックをした後、前述のスクービードゥで締めるのがオーソドックスな流れです。やはりキックする動きなので、膝は上がっていた方がキレやダイナミックさは出しやすいのではないでしょうか。関連する動きを挙げるならば「PIMP WALK(ピンプウォーク)」もスクービードゥの変化形の一種なので、同様に膝を上げることで見映えが変わってきますね。
極め付けと言っても過言ではないのが「SCOOBOT HOP(スクーバーホップ)」と「WHICH-A-WAY(ウィッチウェイ)」の2つではないでしょうか。
言わずもがな、スクーバーホップは足を大きく回してジャンプする動きですので、①最初に出す足を準備する時、②足を入れ替えた時、③飛び跳ねて空中で膝を入れ替えた時、この3回膝を上げることになります。広いステージなどでも大きく見せたい場合には「膝を胸に3回つけるつもり」で高く上げてみましょう。結構大変な動きにはなりますが、その分迫力のあるムーブができるのではないでしょうか。(その場合は上体は前に傾けておくとよいでしょう。膝が胸につけやすいですし、より膝が上がって見えて効果的です)
ロックダンスをよく知らない方が見てもウィッチウェイの独特なシルエットと下半身の動きはインパクトがあると思います。これもやはり膝がかなり高く上がっていると目を引きますよね。今度は胸ではなく、肩の後ろ側に膝をつけるイメージでやってみましょう。上記のスクーバーホップと同様に、上体は前傾姿勢を保っておくと膝が上げやすく、見た目の印象もよくなるのではないでしょうか。
膝を上げると効果的なムーブ、まだまだありますので続けてご紹介してまいります。
上半身、主に手の動きに意識が行きがちなロックダンスにおいて、下半身の動きがメインとなるムーブの一つに「ROCK STEADY/LEO WALK(ロックステディまたはリオウォーク)」がありますね。これは腰を左右にリズミカルに動かしてリズムをキープしながら左右に足を開閉しながら体重移動をする動きです。やはり、足をただ横に開いて移動するだけよりも、しっかりと合間に膝を高く上げるとよいアクセントになります。みなさんお分かりかと思いますが、やはり上体は前傾姿勢です。膝を肩の前側に当てるつもりでサッと引き上げましょう。
当たり前のようですが、ジャンプ系のムーブも膝を上げるとカッコいいですよね。ポイントなどをしながら跳ぶ「FUNKY JUMP/AIR ACCENT(ファンキージャンプまたはエアーアクセント)」や開脚状態でのジャンプ「SECOND JUMP/TOES TOUCH(セカンドジャンプまたはトゥータッチ)」などのクオリティを上げたい人は、腿上げなどで鍛えましょう。
●ムーブとムーブの繋ぎもよくなる
最後に、これだけ膝を上げるムーブがあるということは、膝をしっかり上げていればそれぞれのムーブの繋がりもよくなるということを書き添えておきます。実際に試してみていただければ幸いです。
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