こんなレッスンは嫌われる?!
こんなレッスンは嫌われる?!ダンスを教えるプロの仕事とは 〜後編〜
先日投稿させていただいた【ダンスを教えるプロの仕事とは 〜前編〜】という記事の続きの内容になります。前回は、ダンスに関わる仕事の一つである「ダンスインストラクター」にスポットライトを当ててお話しをしました。そもそもダンスを教えるにはどういった心構えや能力が必要なのか、プロとしてどんなことに気をつけた方がいいのか、そのような内容です。気になる方はぜひ、前編もあわせてお読みくださいますと幸いです。
さて今回も筆者の経験をもとに、更に詳しく話してまいります。レッスンをする側としてだけではなく、専門学校やダンススタジオで数々のレッスンを受けてきている側としても考えを述べさせていただきますので、何か参考になればと思います。
● 伝えること、教わること(前回の続き)
思うようにレッスンが円滑に進まなかったり、生徒さんがなかなか上達しなかったり、受けてくれる人が増えなかったり…そんな経験や不安を持っている方も中にはいらっしゃるのではないでしょうか。
その事案にはいろいろな要素が含まれますが、考えなければいけない要素の1つに「レッスンの内容や態度を見直す」という項目が必要ではないでしょうか。
いつの間にかレッスンを一方的に、自分の感覚や伝え方だけで推し進めてしまったりしていませんか?なんとなく、生徒が前より楽しそうじゃないと感じていませんか?
もしそういった場合は、ダンスを教わる側の感覚や期待などを考えてみるとよいと思います。長年、教える側のみであったり、毎回違う人が受けにくるような受け放題ではなく固定の生徒がついてくれているようなレッスンをしていると、自然と説明が偏ってきてしまうのは仕方がないことかもしれません。ですが、初見の生徒さんなども大事にされたい場合はそれだけでは通用しないのです。「いつもこれでみんなわかってくれるから、ついて来れないならいいよ」というような態度は傲慢なのではないでしょうか。
●思いやりも仕事のうち
生徒さんにはいろんなタイプの人がいます。わからないところは自分から質問が出来る人や出来ない人、積極的に前の方でレッスンを受ける人や後ろの方で隠れてしまっている人、同じステップが出来なくてつまづいてしまう人やカウントや音どりがちゃんと理解できていない人など。最初は皆さんもそうだったのではないでしょうか。そういった人たちの事を想像して、思いやって、寄り添ってみるのもいいのではないでしょうか。
「何かわからないことはある?」「ここもう一回ゆっくりやってみよう」「ラインチェンジします、鏡見えてなかった人前に来てみよう」「ここはこの音をとってるけど、聴こえる?このリズムだよ」そういった一言で救われたり、レッスンの充実感やインストラクターへの信頼感などが生まれたり、何よりダンスが楽しくなったりするのではないでしょうか。あくまでも一例ですが、もしレッスンを改善したく困っている人は実践してみるのもよいのではないでしょうか。
●こんなレッスンは嫌われる?!(レッスンあるある)
筆者の経験や想像に基づいて、一例を挙げてみます。もし該当するようなレッスンをしている気がする場合は…気をつけてみましょう。(結局人それぞれなので必ず直せ、というわけではありません。)
・時間通りに始まらない(たびたび遅刻したり、レッスンに関係ない雑談などが多い)
・時間通りに終わらない(よかれと思って延長…生徒さんにも予定や門限など、都合があります。)
・声が小さい、もしくは音楽の音量に負けてしまい、説明が聞こえない(聞こえなければいくら説明しても伝わりませんよね)
・そもそも説明がない(「教わるんじゃなく、盗め!」というのも昔ながらでよいですが…お金をいただいて教える仕事なので、ある程度やってみて伝わらなければ説明しましょう)
・説明が長すぎる(話はわかったから踊らせてよ、という気分になります。短くしましょう)
・振付が都度変わる(その場で組み立てたり、瞬間で面白いものが出来るのもわかりますが…あまりに変更が多いと覚えきれずに気持ちよく踊れません)
・休憩が極端に少ない、または多い(ペース配分やコントロールも仕事のうちです)
・マンネリ化(基本の繰り返しも大事ですが、たまに流れを変えたり、刺激もないと飽きてしまいます)
●ダンスや教えがうまい、だけでいい?
人に何かを教えたり成長してもらったりするためには、ダンスが上手いことも大事ですが、結局は思いやり・礼儀・人間力…そう言ったことが必要不可欠だと思います。お金や時間を費やしてくれる生徒さんや親御さんは見ているのです。ダンス以外の態度や言葉遣い、どれだけこちらに真剣に向き合ってくれているか、つまり【ダンスをちゃんと教えようとしてくれてるか】それが基本であり、一番大事なことなのではないでしょうか。
インストラクターはダンスを教えるプロであるべきですから、教え方や伝え方は生徒さんによって調整することも大事です。どうしたらわかりやすいか、どうしたら楽しくカッコよく踊れるようになってもらえるか。教えながら日々成長、進化していきましょう。
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