ダンス発表会における「ダンスの価値」とは!?
ダンス発表会における「ダンスの価値」とは!?
HIPHOP、LOCK、POP、ブレイクダンスにハウスなど、様々なジャンルや楽しみ方で日本中、いえ世界中で愛されているストリートダンス。これらにまつわる記事を書かせていただいておりますが、今回は【ダンスの価値】という、やや仰々しさも伴うタイトルをつけてみました。結論から申し上げてしまいますと【ダンスの価値や楽しみ方は人それぞれでよい】というお話です。それでは詳しくお話ししてまいりたいと思います。
●スポーツ?アート?線引きの難しい「ダンスの価値」
ダンサーの皆さんやダンスを練習中の皆さん、過去学生だった時代あるいは現在、周りの人やご家族からこんなことを言われたことはないでしょうか。
「ダンスなんて遊びでしょ?」といった主旨の言葉です。
たしかに最初は遊びや趣味の一つとして始める人は多いでしょう。「テレビで見てカッコいいからやってみたい」「学校で習ったら楽しくなってもっとうまくなりたい」「友達や先輩が教えてくれるうちにハマって本気になった」そうやってプロを目指してきた人やこれから目指す人も多いのではないでしょうか。
しかし、勉強やスポーツなどと同じように、のめりこんでしまったらその興味の底は知れず、何物にも替え難いものとなり、あくなき探究心や情熱は尽きることはないのではないでしょうか。とは言えスポーツのように明確な採点基準や国民的な認知があるほどでもなく、絵画や音楽のように高く評価されることも難しいという特殊な立ち位置にあるストリートダンス。
ではその価値はどこにあるのでしょうか。
「なぜダンスをやっているの?」そう聞かれた時にあなたはなんと答えますか?
「楽しいから」「出来るようになったらカッコいいから」「もっとうまくなりたいから」「プロになりたいから」「自分に向いてるから」これは他の分野や職種でも同じなのでないでしょうか。
仕事を楽しんだり、向上心を持って取り組んだり、適したものを選んだり、作り出したり。単に遊びや趣味だとしても価値あるものだと言えますが、仕事としてもその価値を見出すことは決して難しくありません。
仲間や別のチームの人達と高め合ったり、コンテストやバトルなどに挑戦したりする時にはいろいろな体験や知識が必要です。どうやったら勝てるか、どうやったら自分たちらしさを表現できるか。どうやって曲を編集するか、どんなデザインの衣装が適しているか…それを見つけるために研究したりいろいろなスキルを学んだり駆使したりする必要があります。それは必ず成熟したダンサーになるために役に立つものです。
また一つの技を習得するまでにたくさんの時間や苦労を伴ったり、努力の積み重ねもダンサーの味になります。発表会などで作品を作り上げる時にはコミュニケーション能力や言語や文章での伝達能力、リーダーシップなどの人間力も問われます。素敵なダンサーには素敵なメンバーが集まり、自然と素敵な作品が出来上がるものです。それはつまり、逆もまた然りなのです。
このようにダンスを通じていろいろな経験を経て、人間としての成長へと誘ってくれるのもまたダンスの価値と言えるのではないでしょうか。
●ダンス発表会における「ダンスの価値」とは
ダンススタジオやサークルなどが年に一回ほど、大きなホールなどの会場で行う、いわゆる発表会においては、ほとんどの場合踊るのはダンス初心者やダンスを趣味で習っている人たちです。たかが趣味、されど趣味。
自分が主軸としている生活…学業や仕事などの合間に練習を重ね、その成果を発表し、お客さんに楽しんでもらう大事な機会です。ステージの価値に優劣はないのではないでしょうか。
「園児が大きなステージでちゃんとダンスできるの?」「40過ぎてダンスなんて恥ずかしいのでは…」「プロじゃない人のダンスを見て面白いの?」そういった偏見をお持ちの方もいらっしゃるかもしれせまん。ですが、園児は園児なりに、大人は大人なりに、アマチュアはアマチュアなりに全力で頑張り、一生懸命踊る姿から何かが伝われば、何にも勝る価値があると言えます。
筆者が先日拝見した発表会でも男の子2人が、小さな体を精一杯大きく動かし、堂々と踊りきる姿に感動しましたし、会場中のお客さんが終始手拍子で応援し、健闘を讃えました。また、決して若いとは言えない方々もステージに立っている姿を見かけましたが、曲がかかり踊り出すと、全く年齢を感じさせない躍動感やパッションが溢れでた表現をしていました。うまいとか下手ではなく、全力でやりきっている姿は美しく、人の心を動かすのだと思います。
老若男女誰もが楽しめる、楽しんでいい、そういった素晴らしいステージであると改めて感じました。そのような経験に導くのもインストラクターや振付師の仕事だなと身の引き締まる思いでもありました。作る側だけでなく、見る側にも感じさせるものがあるのは間違いなく、それもまた発表会の価値なのだと言えます。
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