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COLUMN

ダンスの価値〜バトル編〜

公開日:2022年02月26日(土)

ダンスの価値〜バトル編〜

 

先日投稿させていただいたコラム【ダンスの価値〜発表会編〜】においては「ダンスの価値や楽しみ方は人それぞれでよい」というお話をじっくりとさせていただきました。発表会というのはやはり読んで字の如く、日頃の練習の成果を発表する場であるわけで、そこに優劣や点数をつけたり、評論家のように批評するものではないと思うのです。

もちろんただ発表すればいい、というわけではありません。チケット代金や貴重な時間をいただいて見に来てくださるご友人・ご家族や、サポートしてくれた人、振付師や主催者・スタッフさんなどに感謝を込めて精一杯ステージでダンスを披露すれば、それはすべて成功であり賞賛されるべきではないでしょうか。

しかし、それだけでは満足ができないという向上心の高いダンサーもいます。「今の自分はどれくらいの実力があるのか、腕試しをしたい」「優勝して賞金をもらえるようなダンサーになりたい」「その先にあるジャッジのお仕事などをいただけるようなバトラーになりたい」いろいろな考えの人がいると思います。そういった人たちが切磋琢磨する場として、ダンスバトルは必要不可欠なのではないでしょうか。

今回は、発表会とはまた違う世界「バトル」において評価される「ダンスの価値」とはどんなものなのか、筆者の観点から詳しくお話ししてまいりたいと思います。


●勝者は一人のみというシビアな世界
バトルというからには、勝敗がつけられます。DJが選んだ曲に対して、30秒〜1分程度即興で踊り、見せ場を演出し、観客やジャッジのダンサーを魅了しなければなりません。中には100人近い中から予選を勝ち抜いていったり、トーナメントの途中から踊る時間が長くなる場合も多くあります。体力、技術、センス、音楽への理解力や表現力、度胸、バリエーションの多さなど、優勝に至るまでには実にさまざまな要素が試されます。

数多くの挑戦者の中から予選を勝ち上がり、トーナメントも多種多様なフィーリングやスキルを駆使して勝ち進み、ついに決勝のステージに辿り着いても、そこで負けてしまっては結局は負け。最後まで一度も負けずに残った人のみが勝者となります。当たり前と言えば当たり前ですが、本当にシビアな世界ですね。日頃の成果を出すと言う意味では発表会と同じではありますが、ジャッジの視点・対戦相手との相性・曲のセレクトやタイミングなど、運の要素も多分に含まれることもあり「バトルで勝つ」というのはそれだけ特殊で大変なことだと言えます。


●点数での評価?ダンスバトルの評価の基準とは
バトルにはジャッジ(審査員)がいます。しかし、これをしたから何点、あれをしたら減点、こうなったから勝ち…というような明確な審査基準を全てのジャッジが共有しているわけではありません。個々のダンサーの価値観や経験則に基づいて勝敗を決めます。

かかった音楽に対してしっかり乗れて踊れていたか、スキルの熟練度はどうか、早取りになったり音を無視しすぎていないか、同じようなムーブを繰り返していないか、より空間を支配しているのはどっちか、より楽しく踊っているのはどちらか、より気持ちを揺さぶられたのはどのダンサーだったか。そういった評価基準を用いてその瞬間の勝者を決めていくのです。ジャッジは、とても責任重大なポジションであると認識しておいて間違いないでしょう。


●厳しさゆえの成長
バトルに挑戦することは勇気のいることかもしれません。しっかりと練習してきた振付を複数の人数で披露する発表会とは違い、練習してある程度自分らしく踊れる流れは身につくものの振付などなく、即興で一人で踊るわけですし、何より対戦相手や審査員がいるという緊張感のある場所です。そういった環境に慣れていき、実力を発揮できるようになるまでに至った時には、ダンサーとしてかなり熟練度が上がっている証拠なのではないでしょうか。

ダンスはバトルに勝つことが全てではないと思いますが、出るからには勝ちたい、少しでも多く踊っていたい、といったが気持ちが湧いてくるものです。それを実現するには、数多くの曲で即興で踊る練習をしたり、対面で踊る訓練をしたり、人前で全力を出せる精神力を鍛えたり、自分らしいムーブや技を作り出したり、たくさんの試練があり、その分の成長も期待できるでしょう。


●勝敗以外にも目を向けよう
そうしてチャレンジしたものの、前述のように勝つのは結局一人。負ける人がほとんどです。ですが、負けたら不貞腐れて帰ってしまうのではなく、悔しい思いも大事にしながらいろんなものを吸収して帰った方が得だと思うのです。今日のジャッジはどういうダンサーを評価するのか、今日勝ち上がっているダンサーはどんなところが評価されているのか、じっくり研究して自分のダンスにも活かせるといいのではないでしょうか。

ダンスは点数で優劣をつけられたり他人と比べるものではなく、自分がどう感じて踊って、それがどう見る人に伝わるかが大事なのではないでしょうか。そこに結果もついてくれば言うことはありませんね。

 

 

 

 

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