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ヨーガ(Yoga)の歴史

公開日:2022年03月01日(火)

ヨーガの歴史

 

ヨーガ(Yoga)とはサンスクリット語で「牛や馬に軛(くびき)をかける」といった、「つながり」という意味を持つ『ユジュ(yuz)』 が語源であり、そこから結合や統合などの意味を持つ『YOGA』になったとされる。また、Oはサンスクリット語で母音とされるため、発音は「ヨーガ」が正しいとされている。サンスクリットとは、紀元前4世紀ごろに体系づけられたとされる、古代インドの知識階級を対象とした言語のことである。

中医学では物事を「陰」と「陽」の二つにわけ、このバランスがととのっていることを良しとし、心(陰)と身体(陽)がつながっていること、調和されていることを目指し、また、ヨーガは宇宙と自分を結びつけるという意味を持つ解脱の方法ともされていた。さらに、ヨーガは代替療法(アーユルヴェーダ)に分類され、病気の正式な治療や診断などには使われないが、多くの病気の補完療法として取り入れられている。

 

さて、ヨーガの起源自体は明らかにはなっていないが、4000年以上前にインドで発祥し、ヒンドゥー教にて発展されたという説が有力である。また、ヨーガについて書かれた書籍で『ヴェーダ』というものがあり、インドで最も古い書物である。賛歌やヨーガについて書かれ、ヴェーダの最後の文献であり、バラモン教の奥義書である『ウパニシャッド』という紀元前1500年頃に書かれた聖典では、ヨーガとは五感や意識を高めるものであり、心の諸器官を確実に保持することを人々はヨーガという、といった主旨の記述があった。当時のヨーガは身体を動かすものではなく、瞑想を通じて身体と思考を高めることを指したとのことである。


また、ヨーガにおいての瞑想を、8つの段階を踏んで説明した、『ヨーガ・スートラ』というパタンジャリという聖者が書いた経典がある。その経典においてシュリ・K・パタビジョイスは、1%の理論と99%の実践(99% practice and 1% theory)と説き、その教えは現代にも引き継がれている。また、『ヨーガ・スートラ』の冒頭の八支則の中の二支則であるヤマ(禁戒=日常生活で行ってはならない教え)、ニヤマ(勧戒=日常生活で行っていくべき教え)は、日々の社会的・個人的行動規範となり、最も基本的であるが、実践するのが最も難しいとされる教えとされ、導士に受け継がれていった。ヤマは「非暴力・正直・不盗・禁欲・不貧」であり、ニヤマは「清浄・知足・修練・古典・献身」である。心理面にて自身を律することにより、心と身体の統合を得るという考え方であった。そして、『ヨーガ・スートラ』においては、ヨーガは心を律し、瞑想によりサマディへ到達することを目的とするため、アーサナ(ポーズ)などの記載はほぼない。

 

さて、現在の身体を動かすヨーガは、「ハタ・ヨーガ」と呼ばれ、瞑想の修行の過程で導士が病気にかかったため、身体を動かすことによって対症療法を行ったのが始まりとされている。ハタのHAが太陽、THAが月の意味を持ち、月と太陽=陰陽の意味を持って呼称される。また、HAを吸う息、THAを吐く息と定義し、アーサナ(ポーズ)を通してプラーナヤーマ(呼吸)をすることにより、心を律することにつながると考えられた。ハタ・ヨーガを行うことにより、瞑想そのものにも大きな効果を発揮され、ハタ・ヨーガが一般大衆にも広がっていった。そのハタ・ヨーガの起源は、10世紀~13世紀頃にヒンドゥー教の聖者であるゴーラクシャ・ナータによって広められた説と、インドの密教徒たちにより始められたという説があるが、アーサナと呼吸を組み合わせることにより、一般大衆にも瞑想をしやすくなったとのことで、広まったとされている。また、15世紀~16世紀頃に書かれた、『ゲーランダ・サンヒター』『ハタ・ヨガ・プラディーピカ』『シヴァ・サンヒター』という三大ハタ・ヨーガの教本により、文書でも大きく広まっていった。その中で、最も古いハタ・ヨーガの文献といわれている、『ハタ・ヨガ・プラディーピカ』は、スヴァートマーラーマという聖者が記したと言われており、そこには、「ハタ・ヨーガはサマディ(悟り)に到達するための階段である」、との記載があり、それは『ヨーガ・スートラ』の経典でもサマディに到達することが最終目標との意義があるため、同様の意味合いを持つ。


また、ハタ・ヨーガは6つの要素にて成り立ち、それぞれアーサナ(ポーズ)、プラーナヤーマ(呼吸法)、プラティヤーハーラ(感覚)、ダラーナ(集中)、ディヤーナ(瞑想)、サマディ(悟り)、の6つであり、現代のハタ・ヨーガはアーサナ、いわゆるポーズそのものにフォーカスされがちだが、アーサナだけでなく、アーサナを含む6つの要素を通すことにより、身体と心、または魂を統一していくことが目的である。
したがって、ヨーガそのものが誕生してから長い時を経て、現代のエクササイズとして認識されている、ハタ・ヨーガが誕生し、大きく広まっていったのである。

 

ヨーガの歴史・ダンサーキャスティング事務所ゼロクリエーションのダンスコラム 

 

 

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