振付の伝え方
振付の伝え方
当コラムにお立ち寄りいただきありがとうございます。ストリートダンスにまつわる様々な記事を書かせていただいております。今回は、以前アップした【振付の覚え方とポイント】という記事にも関係する内容となっておりますので、もしよろしければそちらも併せてご拝読いただけますと幸いです。
さて今回は表題の通り【振付の伝え方】というテーマに沿ってお話をしてまいります。ダンスをやっている方でもやっていない方でも、何かの参考にしていただけますと嬉しいです。
●振付を伝える、その場面の数々
ダンスを続けていくうちに、振付を自分で創る作業に携わるようになります。例えばインストラクターをする時です。ダンサーとして自信や結果がついていき、レッスンを任されるようになると、日々のレッスンの中でほとんどのインストラクターの方が振付を創り、それを教えることで生徒さんにダンスの楽しみを伝えていきます。更に、レッスンを担当するダンススタジオなどで発表会が開催されたり、外部のお祭りやダンスイベントなどに生徒さん達を出演させる場合などにはやはり、振付が必要です。
レッスンをしていなくても、自分でDANCEチームを作りイベントやコンテストに出て踊る場合なども、やはり振付を創ることは必要です。また、CMやMVなどでアーティストさんやタレントさんが踊る場合に振付師が必要な場合はもちろん言うまでもありません。このように、振付を創って伝える場面は非常に多いと言えます。
「振り作るの苦手なんだよなぁ」「作れるけど教えるのが難しい。なんか伝わらなくて…」という方も少なくないと思います。ですが、そのままでいいのでしょうか。自分が創りたい世界観や作品を生み出す為には誰でも労力や研究は必要です。そうしてせっかく創ったものがうまく伝わらないのはとてももったいないことだと思います。
それではここからは本題である【振付の伝え方】について筆者なりの考えをお伝えしてまいります。
●振付を伝えよう
ダンスの振付の伝え方の主な例をまとめます。
①カウントで順番に動きを説明していく
②音のニュアンスに合わせて説明する
③ゆっくり踊っている姿を見て覚えてもらう
伝え方は人それぞれですし、覚えやすさも人それぞれなので、どれがいい悪いということはありません。まずは出来そうなものから試していき、経験を重ねるうちに幅が広がっていくといいのではないでしょうか。
①は一般的な伝え方です。「カウント」というものがダンス初心者の方には慣れないものかもしれませんが、音楽の流れやタイミングに合わせて踊るので必要になってきます。もちろん伝える側がそれをきちんと把握している必要があります。その説明が苦手な人は、カウントと動きを紙に書き出してみたり、歌や楽器のメロディをカウントで口ずさむ練習をしてみましょう。
②は少し、感覚的な伝え方です。「ここは歌声が伸びてるから合わせて動きも伸ばす」「ダダダ!というドラマのリズムに合わせて」「ベースの重い感じでタメて」などです。単純にカウント通りにメリハリなく踊るだけでなく、こういった芸術的な部分があるとより奥深いダンスになります。そこがダンスの面白さであり難しさなのかもしれませんね。
③は上級者向けかもしれません。動きの特徴や音楽のタイミングなどを説明しなくても、コレオグラファーが何を表現したいか、何を意図して振付を創作したか、などを感じ取れるセンスと技術がほしいところです。
●伝わっている?確認が大事
いずれの場合も前述した通り、合う合わないがあります。例えば10人に伝える時、①のやり方で伝わる人、②のやり方の方がわかりやすい人、③が一番楽だと言う人、またはその他のやり方が理想的と言う人もいるでしょう。伝える側が伝えた気になっていても、覚える側にしっかりと伝わっていない場合もあるので、しっかりと確認をする必要があるのではないでしょうか。
長くレッスンをしていたりすると「前に教えたのになぜできないの?」「この基礎ができていればこの振付はできるはずなのに、なぜできないの?」と言いたくなってしまう場面が訪れることがあります。「なぜできない?」の前に「前に教えた時にちゃんと伝わっていなかったのかな?じゃあ今度は違う伝え方をしてみよう」という変換をしてみるのはどうでしょうか。
覚える側が覚える気がなかったり、忘れてしまった場合もありますが、必ずしもそのせいとは限らないのです。伝え方のバリエーションが増えたりしっかりと伝わったか確認することで、生徒さんの成熟度や満足度があがるだけでなく「ちゃんと教えてもらえた!」という信頼感や、何より自分の自信にも繋がっていきます。
「伝える」というのは「ちゃんと自分の意図したものが伝わっているか確認する」というところまで責任が発生するのではないでしょうか。カウントは合っているか、ニュアンスは合っているか、表現したいイメージが共有できているか、安心して練習を進められるか、しっかりと伝え、確認していきましょう。
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