振付の創り方〜振付を作ってみよう!
振付の創り方〜振付を作ってみよう!
ストリートダンスに関するあらゆる事柄について書かせていただいているこのコラムですが、今回は表題の通り【振付の創り方】にフォーカスしてお話ししてまいります。
ある程度ダンスを習ったり覚えたりして踊れるようになった時、ソロコンテストに挑戦してみようと思った時、ショーケースの出演依頼が来た時、レッスンを持たせてもらえるようになった時、発表会やイベント用に作品を創る必要性が出てきた時…「振付を創ろう」という思いに至るはずです。
以前【振付の伝え方】という記事を書いている中で、筆者はこう思ったのです。「そもそも、振付を創ってみたいけどどうやって創ればいいのか?」「なんとなく創れてはいるけど、あまり気に入っていない」「いつも同じような振付になってしまう…」こう言った悩みをお持ちの方もいるのではないか、と。
今回はそういった方に少しでもお役に立てればと思い文章を書き連ねてみます。振付でなくとも、何かを創り出す、形にするという点において他の分野の方にも参考になれば幸いです。
●振付を創ってみよう
いきなり「振付を創ってみて」と言われてすぐに創れる人はほとんどいないでしょう。まずはレッスンで習ったり、ダンスイベントや動画などを見て覚えたり、自分で踊っていて思いついた動きを思い出してみましょう。知ってるステップの名前をノートに書き出してみたり、なんとなく踊って動画を撮ってみたりするのもいい方法だと思います。
最初は曲に合わせなくてもいいので、思いつくダンスを順番に繋げてみたり、同じ動きを繰り返すだけでも充分だと思います。あまり振付のバリエーションに自信がなくても、例えば一通りの流れを左右対称にして倍の長さにするなど工夫することもできます。そうして少しずつ組み立てていきましょう。
慣れてきたら(もしくは最初からでも構いませんが)好きな曲に合わせて振付をしてみましょう。パズルのような感覚でしょうか。テンポが極端に速すぎたり遅すぎたり、音が複雑すぎたり少なすぎたり…と言ったものよりも、無理なく踊れそうな楽曲(簡単に口ずさめたり、ノリやすいもの)を選んでみると作りやすいのではないでしょうか。
それから、歌のサビのパートなど、同じメロディ・リズムの部分は同じ振付を繰り返すというのも負担がないのでよい手法の一つと言えます。最初から気合を入れすぎて逆に振付が嫌いにならないよう気をつけましょう。振付をすること自体には何が正解か不正解かなどといったものはなく、自由です。
●さまざまな振付の仕方
何度か簡単なコレオグラフが出来るようになったら、より高度な作品創りを目指してみましょう。「○○さんらしい振付だよね」「○○さんの持ち味がとても活かされてる作品だね」そう言われて嬉しくない振付師の方はいないのではないでしょうか。
ではどうしたら独創的な振付が出来るのでしょうか。それを見つけるためにも自分はどんな作り方が向いているのか、逆にどんな作り方をしたことがないのか、そこに着目してみるのも新たな発見が見つかり、面白いかもしれません。振り作りの手法は大きく4つに分けられるのではないでしょうか。
①イメージ優先
②ダンス、動き優先
③演者(スキルやスケジュール)優先
④その他(CMなど)
①は「楽しい作品にしたい」「クリスマスをテーマにしよう」「ヒップホップのカルチャーを表現したい」など、イメージやテーマを先に決めて、それに沿って楽曲・振付・衣装・演出を考えていくやり方です。これを軸に創ると、演者にもお客さんにもそのイメージやテーマが伝わり、ダンスそのものに加えてプラスアルファで「伝わるもの」があると思います。
はじめの頃は、好きなチームのショーを真似してみるのもよいかと思います。今の時代は動画もたくさん見やすい時代ですので「このチームのここのルーティーンかっこいいよね!」「この構成めちゃめちゃ見栄えがいいからやってみたい」「音にすごく合ってる、こんな振付をしてみたい」など、具体的なイメージを持ったり、一緒に創る人や踊る人と共有したりするのも効率的でオススメです。(言うまでもなく、使用曲や振付・構成、衣装などまですべてを真似してしまうとさすがによくありません。ダンスに著作権などはありませんが…最低限の礼儀やリスペクトの精神は持った方がいいでしょう。)
代表的な例で言えば、LOCK DANCERならばロックダンスの元祖のチーム【THE LOCKERS(ザ・ロッカーズ)】をオマージュしたような作品を創ってみたい!と一度は思うのではないでしょうか。代名詞とも言えるピエロのような派手な衣装、元気で楽しいソウルフルな選曲、個性を生かすような構成や振付、バンダナやイスなどの小道具を使う演出、そして何より観客を巻き込んでしまう楽しい雰囲気。そんなショーをしたいと憧れを持つのは至極当然ではないでしょうか。
同様に、HIPHOPが好きなら【ELITE FORCE】に、POPが好きなら【ELECTORIC BOOGALOOS】に憧れる、と言ったようにそれぞれのオリジナルチームを参考にするのも自然であるし大事なことなのではないでしょうか。
ちなみに筆者は、好きな漫画やアニメを題材にしたロックダンスのショーケースを創ったことも多々あります。作品の方向性や衣装のカラーリング、ポーズを取り入れるなど、ちょっとしたエッセンスとして作品に織り込んでみたりするのもいいでしょう。
次回へ続きます。
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