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オリンピック競技におけるブレイクダンス

公開日:2022年03月24日(木)

オリンピック競技におけるブレイクダンス

 

ヨーロッパ中央時間での2020年12月7日に開催された、国際オリンピック委員会理事会(IOC)において、2024年のパリオリンピック競技大会で、ダンスススポーツ競技種目の新競技として、ブレイキン(ブレイクダンス)の種目が正式に追加されることとなりました。

日本では、ブレイキンの世界大会でも優勝実績がある国として、世界から注目されています。
パリオリンピックにおいて、どのようなルールで競技が行われるかは正式には発表されておらず、世界ダンススポーツ連盟から発表される予定となっております。

 

さて、パリオリンピックに先駆けて、4年前の2018年10月6日~18日(現地時間)に、アルゼンチンのブエノスアイレスにて、ユースオリンピックでブレイキンが正式採用され、無事開催されました。
ユースオリンピックとは、14歳から18歳までを対象とした、IOCが主催する、世界的な総合スポーツ大会です。また、ブレイキンにおいては16歳から18歳までが出場対象年齢とされました。
ユースオリンピックでの種目はB-Boys、B-Girlsの個人戦と、Breaking Mixed Teamの男女二人のミックスチームの三競技となり、出場資格はオリンピック憲章と同様であり、2000年1月1日から2002年12月31日に誕生しており、有効な国際WDSFライセンスを所有し、WDSFワールドユースブレイキン世界選手権への参加を満たしている者とされました。


また、ユースオリンピックでは、基本技術(Foundation)、音楽性(Musicality)、相手との駆け引きや戦術(Battle Presentation)の3項目にて順位づけられました。

また、B-Boys、B-Girlsの個人戦では個性や技(Originality and Creativity)、ミックスチームではパートナーとの協力性(Partnering Skill)も審査項目となっており、また、減点項目として、以下3つが規定されていました。


・クラッシュ(Crash):技の失敗やミスをしたり、バランスを失ってしまったり、滑ったりすること
・リピート(Repeat):特徴的な動きや技などを何度も繰り返すこと
・バイト(Bite):他人の動きや仕草を模倣すること


さらに、公序良俗に反するジェスチャーなども減点の対象となりました。
競技では、審査員5名が手元にタブレットを持ち、その集計結果がスクリーンに映し出される流れとなります。
個人戦では1対1のバトル形式となり、DJの音楽にあわせて交互にパフォーマンスをし、1試合で2~4ラウンドにて行われました。また、決勝ラウンドでは1人4回ずつを数ランド行い、合計18回踊ることとなりました。
日本代表として、Shigekix(半井重幸)がB-boys個人で銅メダル、Ram(河合来夢)がB-Girls個人とミックスで金メダルとの快挙を達成しました。また、日本人審査員としてはNARUMI(福島梨絵)が招致されました。


また、これによって、オリンピックでのブレイキン競技に向けて、日本でのJDSF(日本ダンススポーツ連盟ブレイクダンス部)においては、より細分化されたルール・評価基準(PCS:Program Component Score)を制定しました。
・技術(Technique):形(Form)、バランス(Balance)、難易度(Difficulties)、迫力(Dynamics)、敏速さ(Lightness)、精度(Precision)
・表現(Expression):自信(Confidence)、自然さ(Spontaneity)、個性(Personality・Character)、音楽性(Musicality)、空間支配(Domination/Flavor)
・構成/完成度(Constitution):想像力(Creativity/Originality)、複雑さ(Complexity)、多様性(Variety)、見やすさ自然さ(Cleanness)、完成度(Perfection)
・バトル(Battle):反応(Response)、戦術(Tactics)
上記4カテゴリーを、1を非常に不十分、10を傑出として、10点満点にて採点されます。


また、加点基準として「サプライズ(Surprise)」が設けられ、曲や空間において意表をつくような表現技があったときに適応されます。また、技において常識を超えるスピードであったり、高難度の技や、大きな効果を生む組み合わせであったりする場合も適応されます。
ユースオリンピックでも規定されていた、減点基準のリピート(Repeat)、クラッシュ(Crush)の他に、ミスビヘイビヤー(Misbehavior)という相手を手で押したり、ジェスチャーや言葉で罵倒したりなどの場合は減点対象となります。さらに、相手に暴力をふるう、スポーツとして認められない行為があった場合はロスト(Lost)として、全てのPCSの点、加点減点をゼロとし、対戦を終了する規定があります。

 

さらに、日本ダンススポーツ連盟では、
・技術(Technique)/身体(Body):難易度(Difficulties)、バリエーション(Variation)、ボディコントロール(Body Control)、クリーン・スムーズ(Cleanliness/Smooth)を各項目10点の40点満点
・表現(Personality/Originality):雰囲気の独自性(Flavor)、オリジナル(Originality)、トランジション(Transition)、ディテール(Detail)を各項目10点の40点満点
・総合性:構成(Constitution)、完成度(Execution)、音楽性(Musicality)、一次予選では規定されませんが、パフォーマンスバトル(Performance Battle)の各項目10点の40点満点
上記3つのカテゴリーにて採点され、またJDSFと同じく加点項目のサプライズ(Surprise)と減点項目のリピート(Repeat)、失敗・ミス(Clash)、真似をする(Bite)と失格行為(Lost)が規定され、ルールはどこの団体やバトルでも年々改定はされておりますが、パリオリンピックでも上記のようなルールが適応されるのでは、といわれています。

これからパリオリンピック競技大会に向けて公式ルールが制定され、出場選手も選手権を通して決定されることになりますが、日本人選手においては有望な選手も数多くいるので、ぜひ素晴らしい活躍を期待したいものです。

 

 

オリンピック競技におけるブレイクダンス・CMメディア振付会社ゼロクリエーションのダンスコラム

 

 

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