LOCKIN'のスタイル〜フォーマル&カジュアル編〜
LOCKIN'のスタイル〜フォーマル&カジュアル編〜
皆さんはLOCK DANCEをどのようなダンスだと認識してらっしゃいますでしょうか?元気に踊る、カチカチ止まる、派手な衣装、アクロバットやフロア技の応酬…もちろんそのイメージも強いですが、それ以外にも魅せ方やスタイルはいろいろとあります。前回の【LOCKIN'のスタイル〜THE LOCKERS編〜】というコラムの内容と対照的とも言えるロックの表現についてお話ししてまいります。
●渋い、クール、フォーマルなLOCKIN'
先述したような、ロックダンスの原点である「THE LOCKERS」のような「ファンキーなダンスやパフォーマンスこそロックだ」と認識している人も少なくないと思いますし、それも間違いではありません。ただ「それが全てであり、それ以外はロックではない」と言ってしまうのはいかがなものでしょうか。時代、音楽、歴史、文化…さまざまな要素が絡み合ってダンスやムーブメントは生まれ、巻き起こっています。1970年代にアメリカで生まれて楽しまれてきたロックダンスは、50年の時を経て世界中で楽しまれ、そして進化を遂げてきたのです。
LOCKERSのようなスタイルが王道とされる一方で、真逆と言っていいほど落ち着いたロックも好まれます。ロックの「カッコいいポーズ、キレのある動き、FUNKや SOULで踊る」という点は共通しているものの、表現の方向性はまるで別物です。
シャツにベストやジャケット、ネクタイやサスペンダーをビシッと身につけ、ダンディーで洗練されたシルエットで踊るロッキンもあります。BPMの高いものよりは、比較的低い、落ち着いたテンポの楽曲で踊られることも多いスタイルになります。クールなギャングを想起させる雰囲気を醸し出したショーケースが多い印象です。
THE LOCKERSとは違ったアプローチではあるものの、こちらもやはりステージ映え、踊り映えします。黒っぽい色のスーツを着るダンサーが多いイメージですが、柄ものや、原色のスーツ、サテンの素材で作られたスーツなど、こだわりはさまざまです。
サーカスのようにエンターテイメント性の高いパフォーマンスが醍醐味であるLOCKERSスタイルと対照的なこのスタイルは、おそらくズートスーツなどのファッションにルーツがあるのではないでしょうか。そういったフォーマルな衣装でファンキーに踊るチームもいれば、最小限の動きでオシャレなシルエットが魅力のチームもあり、そう言った表現の違いも多種多様ですね。
●現代的なファッションでラフに楽しまれるロック
2000年代に日本でダンスバトルブームが巻き起こった当初、ロッカーズスタイルやフォーマルな衣装に身を包んで出場する人も多く、大半が既に名のある実力派ダンサーであり、しっかりとした衣装で勝ち上がるのはやはり様になりますね。とは言ってもバトラー全員が有名ダンサーとは限りません。学生や初心者、社会人であったり、そもそも派手な衣装は好みでなかったり、その場のノリで急遽参加することになったり、事情は様々ですが、普段着のような服装でバトルに出場する人も増えていきました。
同時期に流行していたダンサー向けのテレビ番組などで、TシャツにGパンやチノパンと言ったラフなスタイルで踊る有名チーム(Hilty & Boschなど)もいたこともあり、気軽なファッションでロックダンスを楽しむ人も増えたと言えます。
「ロックを踊るならきちっとした衣装で気合を入れたい」「バトルとは言え普段のようにリラックスした服装で自然にダンスしたい」どちらも頷けます。ことダンスバトルにおいては、ショーケースのように決まった音源が流れるわけではありませんから、あまりスタイルが偏り過ぎた衣装で踊ると、曲によっては浮いて見えてしまう場合もありますね…。
そう言った理由からも、キメすぎず、ラフすぎず、Tシャツにベストやジャケットを羽織ったり、ストレッチの効いた子綺麗なデニムを履いたり、革靴に見えるスニーカーを見つけたり、そう言ったファッション面からのアプローチにこだわりを持つダンサーの存在も、近年のダンスシーンの特徴の1つと言えるでしょう。
●時代の流れとダンスの普及
1973年頃アメリカのテレビ番組「SOUL TRAIN」にて活躍し一躍スターダムへと駆け上がったドン・キャンベルとトニー・バジル率いる「THE LOCKERS」。当時の彼らの様子を思い浮かべると「ロッキンは大人気番組でスターが踊るもの!だから衣装もダンスも特別!」そう思えるのです。ロッカーズはやがてSOUL TRAINを飛び出し、CMやカナダの番組、そしてグラミー賞の授賞式などでもそのパフォーマンスを披露していきました。そのことからも「ロックは特別なショータイム=ショーアップされた衣装」というイメージも定着したのではないでしょうか。
やがてフォーマルな衣装でショーを披露するチームが現れ、時代やブームの流れと共にカジュアルな服装でも踊られるようになったのです。音楽、ファッション、そしてダンス、これらは時代の流れや人の感性などで変化し、作用し合い、これからも楽しまれながら進化していくのでしょう。
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