GROOVEって何?
GROOVEって何?
突然ですが【GROOVE(グルーヴ)】という言葉をご存知でしょうか。ストリートダンスを好んで踊っている方なら、一度は聞いたことがあるのではないでしょうか。では「GROOVEとはなんですか?」と聞かれた時、的確に答えられるでしょうか。筆者もレッスンをしていたり、ダンサーの知り合いと話していて何度かその話題になったことがあります。広い意味で、ざっくりと言ってしまえば「GROOVEとは、"ノリ"である」と言えるのではないでしょうか。
「GROOVE=ノリ」と言われて納得できる方と、それも曖昧なものではないかと一蹴される方といらっしゃると思います。振付やベーシックな動きや技とはまた違った魅力や難しさのある「GROOVE」は、ダンサーなら誰でも憧れ、会得したいものだと思います。筆者なりに、偉大なダンサーさんに師事した際に学んだことや、自分自身で体感した経験をもとに「GROOVE」の正体についてまとめていきたいと思います。ぜひお付き合いください。
●「ノリ」とは何か
ノリと呼ばれるものを説明してみます。なんとも形容しがたい、ゆるっとした気持ちのいい揺らぎ、そのようなものではないでしょうか。改めて説明文を考えてみても、やはりこのように曖昧な表現になってしまいますね。
ダンス用語にはいろんな「ノり方」があります。それぞれ解説してみたいと思います。
・縦ノリ
音楽のテンポや強弱に合わせて縦方向に動くことでリズムに乗り、楽しむ様子。主にダウン(オンビートの時に膝や体を縮めてタイミングをとる、ストリートダンスにおける基本的な動作)、もしくはアップ(ダウンの真逆の動き)を指す。クラブなどダンスの現場のみならず、フェスやコンサート・ライブなど音楽を楽しむ際にも気軽に使われる動きですね。
・横ノリ
縦ノリの横方向バージョン。具体的な動きの例としては、体全体を左右に揺らす、首を左右に傾ける、手を左右に振る、などして音楽に乗るさま。こちらもダンスやライブなどでよく目にする乗り方ですね。
・前ノリ
読んで字の如くですが、頭や体を前方向に傾けながらリズムに乗ります。オーソドックスなヒップホップ(ニュージャックスイング)やロックでファンキーギターの動きをやる時、またはハウスのベーシックとしても踊られます。パンクやヘビメタの文化では「ヘドバン(ヘッドバンキング)」と呼ばれる動きにも近いものがありそうです。
・後ろノリ
前があれば、もちろん後ろもあります。元気でアッパーな前ノリとは違い、アゴを引いたり、背中でビートを感じたりと、やや落ち着いたオシャレな印象を受ける乗り方だと言えます。
以上、主な4つの「ノり方」を簡単にご紹介しましたが、いずれも明確な決まりや形があるわけではなく、リラックスして自由な形で楽しまれています。ダンサーや音楽、客席の雰囲気などによって、体全体で大きく動いて楽しんだり、首やアゴを小さく動かしたり、表現の幅は無限大です。つまりは、ハッキリとした決まりはなくゆるゆると楽しむもの、それが「ノリ」というものなのではないでしょうか。
●ノリだけでカッコいい!
10年ほど前になりますが「WORLD DANCE COLOSSEUM(通称WDC)」という、日本が世界に誇るダンスバトルイベントを観覧していた時のことです。海外からバトルゲストとして呼ばれていたあるダンサーさんがいました。彼は名前をコールされるとBGMと共にステージにゆっくりと登場します。その時の姿がとてもカッコよくて印象に残っています。音楽を無視してただ歩いているわけでもなく、大袈裟に踊ってもいない、小さく首でのっていた、ただそれだけでしたが、自然に音楽に馴染むように歩くさまが本当にクールだと感じました。
いざ、バトルやショーケースとなって踊りを見せる、ダンスするモードに切り替える、そこで魅せられるダンサーは日本にも数多く存在すると思います。けれど、リラックスして歩くだけでこんなにカッコよく踊れる(むしろ普段の歩き方が踊りになっている?)んだ、と感じさせてくれる人こそ天性のダンサーなのかもしれない、と衝撃を受けたのでした。
それから筆者は、自然なノリとは何か、自然に踊るカッコよさとはどこから来るのか、そういったことを考えながらダンスの練習をしたり、クラブで音に身を任せて遊んだりして過ごしていました。そうしていても、やはり力を抜いて、水面に漂うような気持ちで音を感じて動く、そこにダンスの本質があり、ノリの気持ち良さがあり、つまりは【カッコいいGROOVE】が生まれるのではないかと感じることが多かったのです。
それから、日本で"レジェンド"と称される方々のレッスンを受けたり、トークセッションなどでお話を聞いたりしているうちに聞き得た"真髄"のようなものがあります。それにつきましては、次回のコラムにてご紹介してまいりたいと思います。そちらも併せてお読みいただけますと幸いです。
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