ダンサー必読!舞台照明基礎知識
ダンサー必読!舞台照明基礎知識
ダンスシーンにおける舞台照明は、ステージングにかかせない要素の一つになります。照明の当てる場所や光量、色などで舞台上の印象はガラっと変わってきます。照明の知識があることで、ダンスの演出効果の質が各段にあがるので、ぜひ知識がほしいところです。
発表会やダンスイベントで照明案を提出することがありますよね!?
その際に「派手に」「明るく」など抽象的な言葉では自分の意図している照明プランが伝わりません!
照明案を書くときにいつも困っているダンサーのあなた!
今回は、基礎的な照明の用語をご紹介いたします。
・地明かり
舞台全体を明るくし、ベース明かりとも呼ばれます。主に舞台の転換作業や仕込みのときに使用されますが、カラーフィルターを入れて、演出として舞台全体に色をつけることもあります。
・前明かり
客席側から舞台を照射します。次に記載する、シーリングライトとフロントサイドライトを主に指します。
・シーリングライト:シーリングとは天井を意味し、舞台上のバトンではなく、天井に直接取り付けてある照明になります。客席の天井より舞台全体を照らします。
舞台上方向からの照射のみの照明だと陰ができてしまうため、客席側からも照射することにより、舞台上の人物の表情を明るく見せる効果があります。
シーリング、またはCLと呼ばれることもあります。舞台の構造によっては、舞台に向かって真っすぐ照射できないこともあるため、その場合は光をクロスさせて照らすという手法もあります。
シーリングライトのみの場合、立体感や奥行き感がでないというデメリットがあります。客席天井の他に、客席の後方に設置されている場合もあります。
・フロントサイドライト:客席の両側の壁の角度をつけた場所から舞台を照らします。縦列に複数並べて設置されることが多く、舞台の下手と上手でそれぞれ光の量や色を変えることもあります。フロントまたはFRと呼ばれることもあります。天井から照射されるシーリングライトと組み合わせると、より全体を均一に照らすことができるため、舞台上の人物をより立体的に見せることもできます。フロントサイドライトのみの場合、自然な照射になりにくいため、シーリングライトと組み合わせることが多いです。
・ステージサイドスポット
舞台の両袖からスタンドなどによって設置され、舞台上を横から水平方向に照射します。真横からの光によって舞台上の人物や装置を立体的に見せる効果があります。舞台の片側のみの袖から照射すると、陰影が出てミステリアスな効果がでます。前明かりを使わずに使用すると、暗いところで人が浮かび上がっているような印象を演出することもできます。SSと呼ばれることもあります。
・サスペンションライト
舞台上部のバトンに設置されたスポットライトで、舞台を照射します。舞台上の人物に立体感が出て、舞台も奥行きが出る効果があります。前明かりでも舞台の都合上で暗くなってしまう場合、シーリングライトなどと組み合わせて、舞台上を明るくすることもできます。サスペンションライトでは表情があまり見えにくい印象があるものの、輪郭が出しやすくするので、シルエットで表現をしたいときに多用されます。
・フォローピンスポットライト
客席の後方から、舞台上の特定の人物の動きに合わせて追いかけながら照射します。光を集め、大きい光量にて照らし、フォロー明かりとも呼ばれます。人物の動きや演出にあわせて光を動かし、光の量や操作などを調整します。遠くから照射するため、ブレることがあり、またフォローピンスポットライトのために、一人操作者を割り当てる必要があります。
・ころがし
舞台の床上に照明器具を設置し、下方向より人物などを照射します。上方向からの明かりと組み合わせることもあります。舞台上に器具を設置すると動きが制限されたり、危険が伴うため、あまり多用はされませんが、下から照らすことにより、ミステリアスだったり、怖い印象を与えることができます。フットスポットライトとも呼ばれます。
・フットライト
舞台の最前下部に設置されるもので、舞台全体を明るく見せます。下から顔を照らすことに使われることが多く、舞台上の人物の顔や衣装を明るく見せる効果があります。歌舞伎や日本舞踊などで頻繁に使用されます。床に設置するものや、舞台全面の溝に設置するものがあります。また花道に設置されていることもあります。
・ホリゾントライト
舞台後方のホリゾンと幕に対して照射します。色を変えることによって、季節感や時間の移り変わり、天候や地平線などを表現できます。アッパーホリゾントライトは舞台上部から、ロアーホリゾントライトは舞台床部から照らします。大体カラーフィルターが入れてあり、ホリゾント幕に色をつける役割が多いです。また、アッパーホリゾントの方が濃い色を多くすることによって、圧迫感の少ない印象を与えることができます。
上記は基礎的な用語になりますが、照明の知識が少しでもあるだけで、演出の幅がぐっと増えるため、ぜひ頭に入れておきたいものです。舞台でご自身の作品を出す場合、知っておいて損はないものといっても過言ではないと言えるのではないでしょうか。
照明の知識を覚えて是非とも発表会やダンスイベントに役立ててください!
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