学んで活かすマインド
学んで活かすマインド 〜前編〜
ストリートダンスについて様々な内容をお伝えしているこのコラムですが、以前掲載させていただきました【ダンスの専門学校、卒業生の話 〜よかったこと〜】というコラムの続きのお話となります。
興味のある方はぜひそちらもあわせてお読みいただけますと幸いです。
何事も、経験した失敗や成功の体験を次に活かしていくことが肝要かと存じます。失敗したまま悔やんでも前に進めませんし、同じ失敗をしたら尚更もったいないです。成功してもそこで満足しては大きな達成感は得られませんし、また成功したいと思った時に方法論が固まっていないと難しいですよね。
今回は、ダンスの専門学校を卒業してから思った「もっとこうすればよかった」「こんなことをしたら更に今に役立ったかもしれない」というお話をしていきたいと思います。これから専門学校へ進んでダンサーを目指す人や、それ以外の方にも何か気づきになるようなメッセージが伝えられたらと思います。
●"白いキャンパス" になること
当時の教務の先生のお言葉です。レッスンを受けたり新しい作品を創る時には、既成概念や先入観に捉われないような姿勢で臨むこと。そうすることでよりよく吸収できたり、よりよく創作活動に励むことが出来る、という意味をこめて「白いキャンパスになろう」というメッセージをいただきました。これはそのまま、二年生の時の学生公演のテーマにもなりました。
ダンスでも何でも、基礎を全く知らないで始めた時は、その習ったものを100%だと信じて覚えていきますが、それからある程度馴染んでいってから新たなものを上書きしていくのは時間がかかりますよね。間違った漢字の書き順や独特な箸の持ち方、曖昧なリズムの取り方など、直した方がいいとわかっていても、一度身についたものはなかなか直せないものですよね。
しかし、それでいいのでしょうか?「自分は最初にこう習ったからこれしか出来ない、やらない」というのでは、成長は難しいのではないでしょうか。
そこは柔軟に発想を転換させて「今までこうやっていたけど、そういうやり方もあるんだ、取り入れてみよう」「自分が教える側(ダンスのインストラクターなど)になった場合にいろんなパターンを持っていた方が伝わりやすいかもしれない」という考えを持ってみるのはどうでしょうか。そうすることで一流の講師のカラーを余すことなく取り入れることが出来、そこから自分だけのカラーを手に入れられるのではないでしょうか。
そうは言っても、筆者自身も在学中の若い頃は目先のレッスンや振付、イベントやバイトなどに精一杯で、なかなかそういったビジョンを持って日々生活することは難しかったです。現在、専門学生に指導を数年間担当させていただいてますが、ある程度基礎のある状態でレッスンを受けている生徒は振付を覚えるのが早かったりフリースタイルで踊ることへの抵抗が弱かったりと長所もありますが、反対に、数ヶ月指導しても今までのクセが修正出来ていなかったりバリエーションが乏しくなってしまう傾向が見られます。経験値があるからこそ、先にそういった壁に向き合うこととなったと言えると思います。そこから一歩進めるよう指導していきたいですね。
実際卒業してプロダンサーとして歩み始めてから、そういった必要性を感じる場面は多々訪れました。白いキャンパスになり、あえて何色にも染まり、それを吸収し、自分だけの絵を描く時にたくさんの色を持っていれば素敵な絵になるのではないでしょうか。
●貪欲さと失敗を恐れないこと
憧れのプロダンサーに近づくその一歩として専門学校に入学した初めの頃は、誰しもやる気に満ち溢れているものですが、数ヶ月、半年と経って環境に慣れていくにつれて少しずつ気持ちが変わっていってしまうものではないでしょうか。筆者も初めの頃はレッスンごとに振付や基礎のポイントなどをノートにまとめたりその都度復習をしていましたが、だんだんとやらなくなっていってしまいました。復習したつもり、で留まらずしっかり吸収してもっと踊りに役立てたのではと後悔もあります。
なんとなく日々のレッスンを受け流してしまっている人より、一回一回のレッスンで成長しよう!と意気込んで臨んでいる人の方が成長できるでしょうし、卒業してからもその姿勢や経験は役に立つでしょう。
それから仲のいい友達や後輩と一緒に授業を受ける時に、変なプライドが邪魔をしてしまい「出来ないからやりたくない」という人がいます。これはとてももったいないことです。なぜなら、出来ないことを習得するチャンスを自ら棒に振ることになるからです。周りに見られてることやその瞬間に出来ないことを気にして、自分の成長を自分で抑えてしまってはいませんか?基本的には自分と先生だけを見て、余すことなく失敗やチャレンジを繰り返してレベルアップしましょう。
今、恥ずかしいと思ってチャレンジしなかったものが、やがて仕事やオーディションなどで必要になる要素かもしれないですから。
そういうマインドで生活できる人は、群雄割拠のダンサー界という荒波に飛び込んでも、強く生き残って行けるのではないでしょうか。
次回へ続きます。
#学んで活かすマインド 〜前編〜
#"白いキャンパス" になる
#貪欲さと失敗を恐れないこと
#ダンスコラム
#ダンサーの役に立つダンスコラム
#ダンサー豆知識
#ダンサーキャスティング
#ダンサーキャスティング会社
#ダンサーキャスティング事務所
#ダンサーキャスティング依頼
#ダンサーキャスティング登録
#ダンサーキャスティング相談
#ダンサー派遣
#ダンサー事務所
#ダンス会社
#ダンス専門会社
#ダンス専門企業
#ダンス振付会社
#ダンス振付事務所
#ダンス振付師
#ダンス振付師派遣
#ダンス振付依頼
#ダンス振付相談
#CMダンス振付
#CMダンス振付師
#CMダンス振会社
#CMダンス振付事務所
#CMダンス振付専門
#MVダンス振付
#MVダンス振付師
#MVダンス振付会社
#MVダンス振付事務所
#MVダンス振付専門
#舞台ダンス振付
#舞台ダンサーキャスティング
#ミュージカルダンサーキャスティング
#ミュージカルダンス振付
月別アーカイブ
-
2023年6月
-
2023年5月
-
2023年4月
-
2023年3月
-
2023年2月
-
2023年1月
-
2022年12月
-
2022年11月
-
2022年10月
-
2022年9月
-
2022年8月
-
2022年7月
-
2022年6月
-
2022年5月
-
2022年4月
-
2022年3月
-
2022年2月
-
2022年1月
-
2021年12月
-
2021年11月
-
2021年10月
- 勝つためにこだわり、貫くか否か(後編)
- 勝つためにこだわり、貫くか否か(前編)
- 確固たる目標を設定し、全力を尽くす
- 「実際にあったダンサーのキャスティングトラブル特集」~制作篇~
- 「実際にあったダンサーのキャスティングトラブル特集」~ダンサー篇~
- メンバーや周りの人とのコミュニケーションを大事にする
- 出場するコンテストや時期をよく検討する!
- コンテストに出る人を中心に考えた振付を創る場合
- 全ダンサー必読!個人事業主であるダンサーと確定申告の重要性
- TVやCM、アーティストへの振付でロックダンスを求められた時
- ダンスコンテスト用の振付において必要な【独自性】とは?
- ロックダンスの構成や演出
- ロックダンスでコンテストに挑戦する時
- 「CMやテレビドラマなどのメディア案件の交通費について」
- それぞれのレベルに合わせた振付
- ロックダンスでショーケースを創る時
- 振付の意識 -LOCK DANCE-
-
2021年9月
-
2021年8月
-
2021年7月
-
2021年6月
-
2021年5月
-
2021年4月
-
2021年3月
-
2021年1月
-
2019年12月
-
2019年2月
-
2018年12月
-
2018年11月
-
2018年10月
-
2018年2月