横乗り文化とダンス
横乗り文化とダンス
6月なのに真夏の様なこの頃ですが、2022年2月は中国の北京で冬季オリンピックが行われていました。
フィギュアスケートやスキーのジャンプ、カーリングなど日本代表の選手たちも素晴らしいパフォーマンスや輝かしい功績で日本の国民や世界中に感動を与えてくれています。数ある種目の中でも今回着目したいのが、スノーボードの競技後に見られた光景についてです。ダンスにも言えることだなと感じたので書き進めていきます。
●横乗り文化とは
ある日本人選手が、女性選手の中では世界一難易度の高いと言われている大技に、オリンピックという夢の大舞台で挑戦した時のことです。それが決まれば前人未到の記録を打ち立て、金メダルを狙えるほどの技ですが、それゆえに危険も伴います。残念ながら今回はその技を成功させることは叶いませんでしたが、そのチャレンジに対する称賛は多大なものであるということには変わりはありません。それをすぐに行動に表したのは同じ日本の選手たちのみならず、他国の代表選手たちが次々に合流し、その選手の勇敢な姿勢をみんなで讃えたのです。
「横乗り文化の良さですね」という旨の喜びの言葉を実況のアナウンサーの方がおっしゃりました。
そういえば、2021年の夏に東京で開催されたオリンピックにおいても同じような現象が起きていましたね。
「横乗り文化」とは、スノーボード・サーフィン・スケートボードというように、板に横向きに乗って行う競技に取り組む人たちが、国などに関係なく、技やパフォーマンスなどよりいいものに挑戦する姿勢に対して素直に称賛しあったり、教え合ったり高めあったりすることの素晴らしさ(横向きに乗ることと横の繋がりを大事にすることを掛けているのかも?)を言っているようです。
あくまでも筆者調べではありますが、そういったことなのかと解釈しています。
その光景は、たしかに今までのオリンピックなどではあまり見れられなかったと記憶しています。
種目によっては対戦直後に笑顔で挨拶を交わしたりする場面こそ見られるものの、決勝に残った数々の国の代表選手が次々と駆け寄るといった清々しいシーンは目を見張るものがありますし、心に沁みました。
ただ、ストリートダンスシーンにおいてもそういった場面は見られるのではないでしょうか。今回の本題はそこにあります。
●ストリートダンスシーンにおける称賛(リスペクト)
ストリートダンス独自の魅力はたくさんありますが、発展の要因や今も世界で親しまれ続けている大きな理由の1つとして、互いに切磋琢磨することで技が磨かれ、その良さが広まり、ダンスのジャンルとして確立し、MCやDJ・グラフィティアートと並んでHIPHOPというカルチャーとして成熟した「リスペクトの精神があること」が挙げられるのではないでしょうか。
もちろん沢山のスポーツや文化、芸術などもそういった側面は持ち合わせています。その為、世界中で楽しまれているのでしょう。ブレイクダンスをはじめとするいわゆるストリートダンスは、バトルというスタイルでも楽しまれています。相手にケガを負わせるような闘いとしてのバトルではなく、ダンスの技術や芸術性、パッションやファッション、個人のアビリティやチームのバランスや雰囲気、音楽や会場との相性、空気感などさまざまな要素を味方につけるように闘います。時には自分との闘い、時には相手の経験値との闘い、時には音楽との闘い…それらを真の意味で楽しむ姿に人は感動し、興奮し、尊敬し憧れるのでしょう。
日本人同士のバトルイベントでは、規模の大小や地域や年代などにかかわらず、終始平穏な雰囲気で行われることが多い印象です。出場しているバトラー(ダンサー)がいいムーブをした時の反応は海外ほど素直で大きなものではないですが、勝敗はついてしまうもののどちらのダンサーへも称賛の拍手や声援は送られますし、バトルやイベント後に仲良くなったり交流も見られます。日本の国民性もあると思いますが、自分と違ったスタイルや見せ方のダンサーであっても、いいものはいいと認め、刺激しあい、個としてもダンスシーン全体としても成長につながっているのではないでしょうか。
そういったところは海外の老舗バトルイベント【BATTLE OF THE YEAR】や【UK B-BOY CHAMPIONSHIPS】などの映像でも見られます。各国の代表がいいパフォーマンスをした時は盛大な声援や拍手、スタンディングオベーションなどで讃えられますし、互いに他のダンサーを称賛したり笑顔で迎えるシーンなどもあります。
●あとがき
要するに、今、スポーツ界で注目されている、国などの境を超えた称賛というものはストリートダンス界でもずっと培われていたものであり、等しく素晴らしいもの、誇るべきものであると認識していいのではないかということです。世界中のダンサーにリスペクト!
#横乗り文化とダンス
#横乗り文化とは
#ストリートダンスシーンにおける称賛(リスペクト)
#ダンスコラム
#ダンサー豆知識
#ダンサーお役立ち
#振付
#振付師
#振付師事務所
#振付相談
#振付会社
#振付事務所
#振付専門事務所
#振付専門会社
#ダンス振付
#ダンス振付師
#ダンス振付会社
#ダンス振付事務所
#ダンス振付企業
#ダンス振付依頼
#CM振付
#CM振付師
#CMダンス振付
#CMダンス振付会社
#CMダンス振付事務所
#MV振付
#MV振付師
#MVダンス振付
#MVダンス振付会社
#MVダンス振付事務所
#メディアダンス振付
#テレビダンス振付
#フラッシュモブ
#アイドルダンス振付
#ダンサーキャスティング
#ダンサーキャスティング会社
#ダンサーキャスティング依頼
#ダンサーキャスティング事務所
#ダンサーキャスティング専門
#ダンサーキャスティング登録
月別アーカイブ
-
2023年6月
-
2023年5月
-
2023年4月
-
2023年3月
-
2023年2月
-
2023年1月
-
2022年12月
-
2022年11月
-
2022年10月
-
2022年9月
-
2022年8月
-
2022年7月
-
2022年6月
-
2022年5月
-
2022年4月
-
2022年3月
-
2022年2月
-
2022年1月
-
2021年12月
-
2021年11月
-
2021年10月
- 勝つためにこだわり、貫くか否か(後編)
- 勝つためにこだわり、貫くか否か(前編)
- 確固たる目標を設定し、全力を尽くす
- 「実際にあったダンサーのキャスティングトラブル特集」~制作篇~
- 「実際にあったダンサーのキャスティングトラブル特集」~ダンサー篇~
- メンバーや周りの人とのコミュニケーションを大事にする
- 出場するコンテストや時期をよく検討する!
- コンテストに出る人を中心に考えた振付を創る場合
- 全ダンサー必読!個人事業主であるダンサーと確定申告の重要性
- TVやCM、アーティストへの振付でロックダンスを求められた時
- ダンスコンテスト用の振付において必要な【独自性】とは?
- ロックダンスの構成や演出
- ロックダンスでコンテストに挑戦する時
- 「CMやテレビドラマなどのメディア案件の交通費について」
- それぞれのレベルに合わせた振付
- ロックダンスでショーケースを創る時
- 振付の意識 -LOCK DANCE-
-
2021年9月
-
2021年8月
-
2021年7月
-
2021年6月
-
2021年5月
-
2021年4月
-
2021年3月
-
2021年1月
-
2019年12月
-
2019年2月
-
2018年12月
-
2018年11月
-
2018年10月
-
2018年2月