ダンスオーディションに受かるには〜実技編〜
ダンスオーディションに受かるには〜実技編〜
皆さんはオーディションを受けたことはおありでしょうか?
お芝居、モデルなどさまざまなジャンルでオーディションは開催されていると思いますが、ダンスに関するこのコラムでは、もちろん【ダンス関連のオーディション】についてお話ししてまいりたいと思います。
前回の「ダンスオーディションに受かるには〜書類編〜」というコラムに続いて、今回もテレビやライブなどいわゆる「メディア」「オーバーグラウンド」で活躍したい人に少しでもお役に立てるよう、筆者の経験談などをお話ししてまいります。
●さまざまな要望に応えよう
ここでは、書類審査を見事通過した後に待ち受けている、実技オーディションの際やオーディションに合格してからのパフォーマンスについて考えていきましょう。オーディションによっては、応募の際にダンス動画も一緒に提出して審査してもらう場合や、書類審査の後にダンス審査というように段階を経て合格者を選ぶパターンや、合格後に実際踊るパートの選別をされるといったこともあります。
つまりは「そのシーンにあったダンサーであるかどうか、何が出来るのか」というところを見られることになります。
例えばヒップホップっぽいダンサーがイメージに合うようならヒップホップをカッコよく踊れるダンサーが選ばれますし、キレのよいJAZZ DANCEのシーンが欲しい場合はその技術や見せ方を持っているダンサーがセレクトされるのは必然と言えるでしょう。現場によって必要なものは本当にそれぞれです。時にはブレイクダンスの大技やアクロバットが、時にはバレエやコンテンポラリーのような綺麗な動きが、時にはコミカルな演技がかった表現や歌を歌ったりとダンス以外の部分が求められたりします。
実際に筆者はLOCK DANCEを得意ジャンルとしていますが、専門学校でありとあらゆるダンスの基礎を学んでいたお陰か、HOUSEやジャズの振付を覚えて行われるオーディションに合格して某有名アーティストさんのバックダンサーや大規模音楽イベントのオープニングダンサーも担当したことがありました。同じ頃に、とある劇団さんのダンサーとして出演した際にはちょっとした演技シーンや歌を歌う場面にもチャレンジしました。最初は抵抗や恥ずかしさがありましたが、せっかくだからと挑戦してみた結果、数年後にその経験が活かされる仕事にも巡り合うことが出来ました。
「これは苦手だから人前では出来ない」「出来ないからやらない」というのはもったいないのです。自分が輝くチャンスが、活躍できるステージが、どこから繋がってくるか誰にもわからないからです。
●何かに特化しよう
ただ、闇雲に何でもやればいいというわけでもありませんし、興味や時間や資金など、費やせるものはある程度限られていますね。もし「他のものを得られないとしても自分はこれだけは極めたい、なんとしても一番になりたい、それを活かして仕事をしたい」という確固たる信念や自信があるのならば、そこだけに特化して自分の個性や武器とするのもいいのではないでしょうか。
どんなに強さを極めて魅力的な漫画のキャラクターにも弱点や不得意な分野はあるものですし、逆に力が出る強くないキャラクターにも「これだけは誰にも負けない」といった何かしらの得意分野があったりしますよね。
ダンサーも同じで、みんながみんな何でも出来るわけではありません。いろいろなダンスや振付や仕事をこなすオールマイティーなダンサーになるか、1つのジャンルでのバトルやコンテスト参加やイベント運営・コレオグラファーなど何か特定の世界で秀でるダンサーになるか、はたまたどちらでもないのか…その可能性は人それぞれで無限大なのです。
●受かった時はこんなパターン
大した参考にはならないかもしれませんが、筆者が過去に受けたオーディションに合格した際、こんな状況だったという一例を挙げてみます。
・オーディション会場に行き、2時間レッスンを受けたら合格できました。国民的アイドルグループのライブの数万人規模のステージで踊ることが出来ました。
・800人の書類審査を通過、400人のダンス審査(初日はHOUSE、2日目にジャズの振付)を通過、60人で有名アーティストさんのバックダンサーに選ばれました。どちらも得意ジャンルではなかった為、合格理由が気になって聞いてみたところ「個性的だったりスキルが飛び抜けている人よりも、無難に合わせて踊れる人を選んだ」ということで納得しました。
・何度かお仕事をいただいた先輩ダンサーさんが適任者を探していたがどうしても見つからず、声をかけていただきました。身長や能力、スケジュールの都合などの条件が合致したこともあり、有名アイドルさんのアシスタントをさせていただけました。
●さいごに
ジャンル、経歴、人脈、本当に何がどう繋がるかわからないのが難しさであり面白さである世界だなと思います。筆者も受かっているものより落ちているものの方が多いです。悔しさもバネに、成長を楽しみ、挑戦し続けていきましょう。
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