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COLUMN

ホントにあった無茶な話

公開日:2022年07月21日(木)

ホントにあった無茶な話

HIPHOP、LOCK、POP、HOUSE、BREAK、WAACK…いわゆるストリートダンスのあれこれについて書き綴っているこのコラムですが、今回は筆者が現場で体験したちょっとした裏話をご紹介していきたいと思っております。以前掲載させていただきました【ダンスオーディションに受かるには〜書類編/〜実技編〜】という記事から派生する内容にもなりますので、気になる方はそちらも併せてお読みいただけますと幸いです。

それでは早速ですが、今回の本題に入ってまいります。「オーディションや撮影時に実際にこんなことがあった!」という体験談をご紹介していきます。「現場あるある」とも言えるかもしれません。


●その場で急に振付を頼まれる
「そんなことある?」と思うようなことが実際に起こるのが現場です。その日は超有名アイドルさんの新曲のミュージックビデオ撮影の現場でした。30人ほどの男女のダンサーが招集され、筆者もバックダンサーとしてエントリーしていました。そこで現場を仕切るダンサーさんの計らいで、参加メンバーの簡単な紹介をしてくださったのですが、突如耳を疑う言葉が出たのです。「今回の振付師の○○さんです、よろしくお願いします!」と無茶振りをされてしまったのです。その人なりのユーモアと筆者への信頼感からそうおっしゃっていただけたのはわかりましたし、有名アイドルさんの現場で振付ができるのならとても貴重な経験になります。即座に引き受け、振付をする部分の楽曲を急いで覚えました。

アイドルさんのコレオグラファーさんは別途いらしていて、ダンサー用の振付(と言っても実際は数十秒の簡単な動きでしたが)を考えて指導させていただきました。とてもいい経験となりました。


●生放送の本番当日に立ち位置が変わる
こちらは某有名音楽番組に初めて出演させていただいた時のお話です。ある有名バンドさんの楽曲のバックダンサーのオーディションがあり、少しミュージカル調のかわいい振り付けがメインでしたが、オーディションや本番の日程の都合がつきましたし、何よりこの番組で踊れるチャンスなら逃す手はないなと、思い切って挑戦しました。

オーディションに合格してから本番まではわずか4日。お恥ずかしながら存じ上げない楽曲でしたのでひたすら聴き続けて本番に臨みました。男女4ペア、合計8人で一曲踊ることになっているので、リハーサル前も入念にチェックを重ねました。そうして迎えた収録スタジオでのご本人さんとリハーサル。緊張もある中無事終えられ、全員が胸をなでおろす…と思いきや、スタッフさんの何気ない一言で事態は一変しました。「ダンサーさん、男性と女性の位置を左右逆でお願いします」という要望でした。

ダンスを経験されている方なら想像がつくかと思いますが、同じ振付で立ち位置が左右が入れ替わるだけでも急な対応は簡単ではありませんが、シンメトリー(左右対称)の振付であったり、移動に支障がある場合は、尚更難しいですよね。それを生放送の本番直前、リハーサルを終えた後に言われてしまったのでダンサー陣は焦りましたが、なんとか無事本番を終えることができました。その後、そこで知り合ったダンサーさんと同じチームで踊ったり今でも繋がりがある人もいるので、縁やチャンスは大事にしたいですね。


●11時間待ち
その日は雨でした。あるビルの一階で撮影の予定が組まれていたのですが、吹き抜けになっていて雨が降るともちろん濡れます。小雨程度だったので様子を見ていたのですが、残念ながら一向に止む気配はありません。今回の主役はまたまた超有名俳優さんでしたので、他の日に撮影するのはスケジュール的にまず難しい…ギリギリまで雨が止むのを待ちつつ、コレオグラファーの方と監督さんらが打ち合わせをして、傘を持った状態でも画になるよう振付を調整したり、急遽屋内でのシーンも追加したりなど、対応されていました。

そもそもこの時のオーディションも「時の人」と言える程に活躍されていた振付師の方による演出でしたので、主役のご本人を知らなくても受ける価値のあるオーディションだと感じ、チャレンジしてみました。想像通り狭き門であり、応募者もしっかりと準備してきた人が多く激戦でしたが、当初30人の合格枠のところ、40人に増えたこともあり、筆者も無事合格することができました。

そんな名誉あるチャンスでしたから、何時間待ってでも撮影に参加したい一心でした。ところが集合から3時間…6時間…9時間経っても控室から出ることはできませんでした。40人の合格者の中でも踊るパートによって出番の頻度に差があったのですが、筆者を含む10人ほどは最後の最後に1秒映るか映らないか、そういった役割のダンサーでした。11時間が経ち、もうそろそろ帰りの電車の時間かな…と諦めかけた頃に4カウントだけ踊ることができました。しっかりとスケジュールを終日確保したり、要求に合わせて辛抱強く対応することの大切さを学びました。

次回へつづきます。

 

komatta man2

 

 

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