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COLUMN

ダンスと教育

公開日:2022年07月27日(水)

ダンスと教育〜前編〜

筆者がダンスをはじめた20年ほど前、世間では「ストリートダンスなんて不良がやるもの」などという偏見にまみれたレッテルを貼られていたものです。実際、当時はそういった人も中にはいたのかもしれませんが、ダンスを好きな人全員がそうであると決めつけるのはいささか乱暴なのではないでしょうか。2022年、令和になって4年にもなるとその様相はとっくに様変わりしており、皆さんもご存知のように義務教育の授業の中でもHIPHOPなどのストリートダンス…厳密には「現代的なリズムダンス」と定義付けされているものが取り入れられています。

それに伴って、ダンサーの地位向上を目指して「ストリートダンス検定」なるものを実施する企業さんがおられたり、それを取得して自身の事業の発展に邁進する動きも見られました。今回はそういった内容について筆者なりの考えをお話ししてまいりたいと思います。


●ストリートダンサーの評価の変化
前述しましたように、少し前の時代の感性ですと「教育によくないのではないか」と思われるような認識さえされてしまっていたストリートダンスですが、どのような経緯で現在のように学校教育の現場にまで進出するようになったのでしょうか。

まずは【需要が増えたから】というのが大きな理由であると考えられます。

あるテレビ番組でとりあげられた「ダンス甲子園」などの影響により、2000年代に入ってストリートダンスはテレビでもしばしば見られるようになっていきました。歌番組に出演する日本国内外のアイドルグループやアーティスト、CMやミュージックビデオ、ダンスがメインではないアーティストのバックダンサーなど、だんだんとストリートダンスが採用されるようになり「カッコいい!やってみたい!」「ダンスを入れると人気や注目度が上がる!」といったように「ダンスをいいものと捉える人、やりたいと思う人」が増えていったのでしょう。その証拠とも言えますが、現在ではテレビでダンスを見ない日はないというほどに浸透しているのではないでしょうか。

「ダンスを習いたい!」という人が増えれば自然とダンススタジオやレッスンが増え、必要なダンサーも増えます。それはつまり仕事が出来るダンサーやスタジオ経営者が増えるということになります。憧れの職業の一つとして「ダンサー」という名前が挙がるようになるのは、もはや必然的な流れではないでしょうか。そうして小さい頃から腕を磨き経験を積んだ若きダンサーの卵たちは、基礎や振付を覚え、次第に発表会やダンスイベント、コンテストやバトルなどと挑戦の場を広げ、やがてプロダンサーとして活動していくのです。


●ダンスが教育になるの?
プロダンサーになる過程で必要なものがあります。それは【目標のために努力を重ね、挑戦を繰り返すこと】です。

ダンスの大会で優勝したければ、技術を磨いたり体力をつけたり、表現力を養ったりセンスを身につけるなど、さまざまな要素が必要になってきます。それらは決して一朝一夕で得られるものではなく、挫折や葛藤、苦悩など紆余曲折を乗り越えて少しずつ培われるものです。そこにはコレオグラファーや先生の教え、自分や仲間の頑張り、家族の支えなどの助けが存在し、それを感じながら目標の達成に向かって取り組むことは、子供にとって、人間にとって美しくやりがいある成長に繋がるものであり、それはよき教育の1つであると言えるのではないでしょうか。


人間誰しも、得意不得意があります。やったことがない分野の事柄でも、やってみるとパッと直感で出来てしまうものや、いくら時間をかけてもうまくいかず嫌になって断念してしまうものや、時間をかければなんとか形になるもの…いろんなことがありますが、ダンスももちろんそうです。初見のステップを誰よりも早く感覚的に覚えてしまいすぐに踊れる人もいれば、どんなにゆっくり丁寧に教えてもらってもうまくいかずに諦めてしまう人もいます。ですが【出来ないことに挑戦し、努力をする】というのは勉強をすることと、違いはあるのでしょうか。「勉強は社会で役に立ち、ダンスは役に立たないから同じではない」とおっしゃる人もいらっしゃるかもしれませんが、本当にそうなのでしょうか?

ダンスも勉強も、やって無駄なことはないと思います。前述したように、出来ないステップを練習して、踊れるようになった時の喜びや、周りの人と合わせて一緒に体を動かせた時の一体感、人に褒められた時の快感…そう言ったものはダンスならではの良さであると言えますし、決して体験して悪いものではないと思うのです。

実際、小学生や幼稚園児でもストリートダンスを習う子、楽しむ子はたくさんいます。安全な習い事として認知されている証拠でもあり、ダンスが出来るようになったら楽しい・カッコいいという認識が定着しているということではないでしょうか。「ダンスは不良がやるもの」という考え方がいかに前時代的で、間違った認識であるかがお分かりいただけたのではないでしょうか。

「小さい子にはいいかもしれないけど…高校生以上になったら勉強が一番大事、ダンスなんてしてる場合じゃない」とお考えの方もいらっしゃるかもしれませんが、名のある高校や大学でもダンスサークルが盛んな学校もあります。ダンスをやっている=落ちこぼれ、ということもないのです。要領がいい子はどちらもうまくやれるものなのではないでしょうか。

次回につづきます。

 

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