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COLUMN

フランスにおけるバレエの歴史~ルイ14世~

公開日:2022年08月09日(火)

フランスにおけるバレエの歴史~ルイ14世~

 

太陽王とも呼び名のある、ルイ14世。彼はフランス王妃カトリーヌ・ド・メディシスよりもたらされたバレエの発展に尽力を注ぎました。今回は、太陽王ルイ14世とバレエの歴史を紐解いていきます。

 

アンリ2世の妃であったカトリーヌ・ド・メディシス、そのアンリ2世の死去後、カトリーヌの息子が王位継承した後に、アンリ4世が即位します。アンリ4世の死後に即位したのがルイ13世で、ルイ13世の死去後に即位したのがその息子、わずか4歳のルイ14世、後の太陽王です。彼の即位を祝って、バレエの式典が催されました。4歳での即位のため、宰相のジュール・マゼランによって政治は行われていたため、彼はバレエに熱中できた、と言われています。
そして、彼が14,5歳のころに、舞台『ル・バレエ・ド・ラ・ニュイ』にてバレエダンサーとしてデビューしました。このバレエ公演は空を横切る戦車や、馬やモンスターなどの大がかりなセットが組まれ、およそ12時間の上演となりました。12時間もの上演の最後は、ルイ14世が太陽となり、夜の闇を打ち払うという演出がされたため、彼は太陽王と呼ばれたとされており、彼自身が「神に選ばれた王である」、と信じる所以となりました。また、ルイ14世はこの公演を1か月の間に6回行ったといわれています。この宮廷バレエはストーリーが無い代わりに、季節の移り変わりを表現し、男性のみがマスクをつけて踊ったといわれています。


1661年にはヴェルサイユ宮殿の建設とともに、王立舞踊アカデミーを創立させました。後のパリ・オペラ座のことです。この王立舞踊アカデミーは、舞踊の正しいありかたの普及、バレエの研究と教育のためにつくられました。今までのフランスでは、ダンス教育を受けられるのは組合によって認められた一部のもののみという伝統があったため、そしてアカデミーの教師が若い世代のものだったため、大変な反発の中での創立となりました。


また、彼はバレエを政治のために利用しました。貴族が王室への反乱を起こさないように、宮廷では12以上のダンスをマスターしなければならない、と命令し、ダンスの練習に時間を費やすため、反乱などを起こす暇を作らせないようにしました。これは、ルイ14世が10歳のときに貴族たちの反乱がおこり、パリを包囲したときのことがあったからとされています。彼自身はピエール・ボーシャンというバレエ専属講師とバレエの練習に時間を費やし、自身の地位をバレエによって確立していきました。貴族には12以上の踊りをマスターさせ、さらに年に2~4回ほどの新しいダンスを覚えるように義務づけ、夕食前に披露させることとしていました。
このルイ14世にバレエを指導した、王立舞踊アカデミー講師のピエール・ボーシャンが、現在にもある「5つのポジション」を考案したとされています。前述した王立舞踊アカデミーにおいて、基礎技術の向上が確立され、バレエの専門家が多く輩出されることとなりました。ピエールはルイ14世に大変気に入られ、王室専属の音楽家としても活躍していました。
1669年には、イタリアで行われているオペラをフランスにも導入し、台詞を全て歌によって表現する「パストラル」というスタイルにて公演を行うことを成功させました。


さらに、晩年には宮廷バレエを、男性らしい運動能力を体現するために上演することに固執しました。彼自身も豪華な衣装を身にまとい、ステージに幾度もたちました。また、当初カトリーヌによってフランスに持ち込まれたバレエは、ダンスではなく、舞台を歩くことによって幾何学模様を描いて表現したことに対し、より技術的にパフォーマンスすることへと変えていきました。尚、この時代、女性は宮廷バレエを踊ることは禁止されており、女性の役は男性が担っていることが普通でした。
1654年には女性も宮廷バレエを踊るようになりましたが、足首を見せることははしたないとされていました。男女が組み合わさった振付も、お互いに手を合わせる程度で、今とは大分パフォーマンスの仕方が異なっていました。また、貴族以外がバレエを踊るようになったのは、およそ30年後のことになるので、それまでは貴族がバレエダンサーとしての地位を独占していたとされています。


このフランスの取り組みは他国からも高く評価され、注目されていました。特に当時のスウェーデンの国王は、フランスのバレエについて報告させるために、大使をフランスに派遣するほどでした。
彼自身は1670年に舞台から降り、バレエダンサーとしては引退することとなりました。王が舞台に立たなくなったことにより、貴族もバレエを義務的に行うことはなくなり、その代わりに、職業としてバレエダンサーとして活躍する人々によって、バレエは受け継がれていくこととなりました。オペラ座でも貴族が出演することはなくなり、ルイ14世を筆頭とする貴族中心から、バレエを専門家として踊る人々に移り変わっていきました。

 

 

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