ゲストダンサーの責任
ゲストダンサーの責任・ダンスイベントとダンサー 〜後編〜
ストリートダンスのあれこれについて書き綴っているこのコラムですが、今回は【ダンスイベントとダンサー 〜前編〜】という記事の続きの内容になります。よろしければそちらも併せてお読みください。概要といたしましては、ダンスを習ったり覚えたりしたら、同じようにダンスが好きな人や第一線のプロダンサーさんがたくさん集まる「ダンスイベント」にどんどん参加して刺激や成長につなげよう、という主旨になります。
今回も引き続き、クラブやホールなどで開催される「ダンスイベント」に参加する際のダンサーの立場や心構えについてお話ししてまいりたいと思います。ダンスイベントに出始め、ピックアップダンサーやセレクトダンサーと呼ばれる枠で踊らせてもらえるようになる(ある種の昇格と言えます)と、次に見えてくるのが「ゲストダンサー」という存在です。「ダンスをやっていればいつかそのうちなれるのではないか?」「まだ自分たちは若いから…」「コネクションがないとゲストにはなれないのでは?」そう思い込んでいる人はいませんか?
イベントやオーガナイザー(主催者)さんによって基準はいろいろとありますが、お世話になっている大御所の実績や実力のあるベテランダンサーさんのチームやユニットをゲストとして呼んで踊っていただく場合はたしかに多いです。ですが他にもたっぷりと脂の乗った中堅のダンスチームがゲストとして出演する場合もあれば、勢いや流行に乗った若手のグループがあれよあれよとゲストの立場に躍り出る場合もあります。若くても、ダンスやパフォーマンスのうまさに惹きつける力があれば活躍のチャンスや成功の鍵が巡ってくるのではないでしょうか。
●ゲストダンサーの責任
活動や練習を続けていくうちにやがて実力や結果が伴い、仕事としてのダンスショーの機会をいただくことができます。それが「ゲストダンサー」です。ダンスイベントの主催者は主に元々ダンサーであったり、ダンスを好きな人やダンサーを応援したい人であったりすることが多いです。そういった方に、ギャランティーを支払って出演を依頼されるのであれば、しっかりと感謝の気持ちと責任感を感じるべきなのではないでしょうか。
では、ゲストダンサーの責任とはどういったものでしょうか。筆者なりの考えを述べてみます。
①イベントを盛り上げるようなショーを披露する
これは言うまでもないような項目ですが「さすがゲストダンサー!」と言われるような恥ずかしくないショーをしましょう。本番で振付を間違えて慌てたり、せっかくの衣装を忘れてしまったり、遅刻や欠席してしまったり、短すぎたり長すぎたり工夫のないショーをしてしまったり…そんなだらしないダンスチームにならないよう気をつけましょう。
②集客に貢献する
ギャランティーをいただいて出演するということは、ある程度「この人(達)に踊ってもらえるならお客さんが増えるだろう」と期待が込められていたりするものです。それなのに集客がゼロであったり、それを申し訳ないとも思わなかったり、そういった状況では次の依頼は来ないのではないでしょうか。自分たちの応援もしてもらうべく、呼んでくださったイベントに恩返しするべく、しっかりと告知やお誘いはした方がいいのではないでしょうか。
③ダンス以外でもイベントに貢献できるとベスト
余談になりますが、ダンスをしていないお客さんが多いイベントで閑散としがちなDJタイム(クラブタイム)で踊って楽しんだり、バーカウンターでお酒を注文するなど、仕事などでさっと踊ってすぐ帰らなければいけない場合を除いてはせっかくゲストで呼んでいただいたのですから、いろいろな形でイベントを楽しむことで貢献に繋がるのではないでしょうか。
●コレオグラファー(振付師)としてのイベント参加
前編、後編と通してこれまでは、ダンサーとして、ダンスチームで自身が出演する場合についてお話ししてきました。その他にも自分で出演メンバーを募って作品(いわゆる「ナンバー」)を創ってイベントに参加する場合もあります。ダンサーとしてのキャリアにも仕事にも直結するお話です。
参加条件はイベントによってまちまちですが、参加者一人につき参加費やチケットノルマがいくらか必要であったり、作品の分数や最低人数など制約がある場合もあります。その労力の分、振付をするダンサーにはギャランティーが支払われる場合が多いです。人気のダンサー(コレオグラファー)となれば一回の出典で沢山の参加者が集まってくれたり、同じ作品でいくつかのイベントのステージに立ったり、次々と作品を作ったりと、ゲストショーをするよりも収入が多くなる人もいます。
ダンサーとしてのイメージアップも出来て、生徒さんにも本番で踊る緊張感や達成感を得てもらうことも出来る上に、主催者やお客さんにも喜んでもらえるショーが出来る。なおかつ収入も得られる、そんな振付師に憧れる人が多いのも頷けます。振付や構成、衣装や選曲のセンスや独創性を磨き、たくさんの人の心を動かせる振付師になれたら最高ですね。
ナンバーについては、詳しく別途記事にしたいと思います。ご拝読ありがとうございました。
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