バックダンサー・ツアーダンサーの仕事
バックダンサー・ツアーダンサーの仕事~DANCEにまつわるお仕事あれこれ
ストリートダンスのあれこれについて書き綴っているこのコラムですが、今回は【ダンスのお仕事〜前編〜】そして【ダンスのお仕事〜後編〜】という記事の続きの内容になります。よろしければそちらも併せてお読みください。前回までのおさらいを簡単にさせていただきます。
●ダンサーってどんな仕事?
一口に「ダンサー」と言っても活躍の舞台は多岐に渡ります。その中でもストリートダンスに関する主な仕事を羅列してみたいと思います。
①ダンサー(ゲストダンサー)
②インストラクター(講師、コーチ)
③コレオグラファー(振付師)
④コンテストやバトルのジャッジ(審査員)
⑤バックダンサー・ツアーダンサー
①・②の項目は前編の記事の方で、③・④については後編の記事にて記述させていただきました。今回は残りの内容について解説してまいります。
⑤バックダンサー・ツアーダンサー
言わずもがな、誰か(主にシンガーさん)の後ろで盛り上げるダンサーがバックダンサーと呼ばれます。皆さんもテレビの音楽番組などで、歌がメインのアーティストさんの後ろで踊っているダンサーを見たことがあると思います。昭和の時代ではキレのあるジャズダンスなどが主流でしたが、近年ではヒップホップやR&Bといった要素の音楽をベースに活動される方も増え、ストリートダンス自体の認知度も上がってきたためか、HIPHOPやスタイリッシュなスタイルなどのジャンルのバックダンサーがよく目につくようになってきたと実感します。
特に大規模なライブやコンサートとなれば、起用されるダンサーの数やレベルも変わってきてより華やかになりますね。由緒ある国民的なテレビ番組や数万人規模の巨大な会場でも踊れる機会があるお仕事なので、それを目指す人が多いことも頷けます。その華やかさに比例して、覚える振付が増えたり労力や対応力なども必要とされます。仮に全国ツアーへの帯同ともなれば、その期間(数ヶ月にも及ぶ場合もあります)の他の仕事も調整が必要ですし、しっかりと自身をマネージメントできる人材になりたいですね。
楽曲やツアーごとにダンサーが変わる場合もありますが、アーティストさんと信頼関係を築けるようになると、次も、また次もと仕事が繋がっていくケースもあります。(筆者の友人の場合ですが、いたく気に入っていただけたのかアーティストさんよりも目立つように映っているミュージックビデオも作られてしまったほどです)
バックダンサーになるにはいろいろな方法や道筋があると思いますが、ダンスのスキルはもちろんどんな要望にも応えられる対応力や瞬発力、周りのダンサーやアーティストさん及びスタッフさんとの協調性、振付をされるコレオグラファーさんとの繋がりや相性など、いろいろな要素が必要だと思います。小さなイベントから夢のような大舞台までステージも給料もさまざまですが、その大小にかかわらずアーティストさんやライブを引き立てる素晴らしきパフォーマンスを心がけると良いのではないでしょうか。
夢の舞台に立つためにはたくさんの下積みや努力など、見えない苦労も多々あると思いますが、それを経て輝くステージで踊る皆さんに素晴らしい未来があることを祈ります。
●関連するお仕事
実際にダンスをする以外にも、いろんな仕事に就く方もいらっしゃいます。その一部を紹介したいと思います。「一流のダンサーを目指したいけど、そうなれなかったらどうしよう…」「ダンスはとても好きだけど、一生踊れるわけじゃない。でもダンスに関わる仕事をしていきたいな…」そういった方の参考に少しでもなれば嬉しいです。
・ダンススタジオやレンタルスタジオの経営者
・ダンサー派遣会社
・ダンスイベントのオーガナイザー(主催者)
・DJ、MC、音響、照明、衣装に関する仕事
あくまでも一例ではありますが、ダンスに関わりながら出来る仕事や、ダンサーとしての経験や人との繋がりなどが活かせる仕事は他にもいろいろとあるのではないでしょうか。
●あとがき
いかがでしたでしょうか。【ダンスのお仕事〜前編〜】そして【ダンスのお仕事〜後編〜】という記事から続けて三本のコラムを通して、ダンスに関するお仕事についてお話しさせていただきました。それもあくまでも、筆者が知りうる範囲でのストリートダンスにまつわるものの抜粋ですので、視野を広げたり、ご自身の方針や発想次第では更にいろいろな仕事や可能性があるでしょう。誰でもダンスを始めたての時は「ダンスで一番になりたい!ダンスをするだけで生活できるようになりたい!」と夢見るものだと思います。もちろんそれもいいのですが、それだけに絞らず、自分に合った仕事を見つけるというのもまた、人生を充実させる秘訣の1つと言っても過言ではないのではないでしょうか。
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