踊りだけじゃない!よさこいの魅力
踊りだけじゃない!よさこいの魅力/笑って踊って旗振って!よさこいの魅力 〜 後編 〜
当コラムをご覧いただき誠にありがとうございます。ストリートダンスのあれこれについて書き綴っているこのコラムですが、今回は 【 笑って踊って旗振って!よさこいの魅力 〜 前編 〜 】という記事の続きの内容になります。よろしければそちらも併せてお読みいただけますと幸いです。まずは前回の概要についてお話しさせていただきます。
沢山の方が夏の楽しみの1つとしているお祭、その中でも「よさこい祭」に着目しました。よさこいは、高知や北海道を筆頭に、日本各地で広く楽しまれている踊りがメインのお祭です。鳴子を鳴らしながら、よさこい節や各地の民謡などに乗って踊りを楽しむのが主な特徴です。他にも地方車や振付や楽曲などの特徴についても、簡単ではありますが前回の記事で解説させていただいております。
今回は特に、そのメインとなる「踊り」の魅力をみなさんにお伝えできればと思っております。
●よさこい踊りの魅力
みなさんは、よさこい祭やその演者たちのパフォーマンス(演舞)をご覧になったことがおありでしょうか。何チームか見ていただければ一目瞭然かと思いますが、楽曲のジャンル、振付のテイスト、衣装のデザイン、構成のアレンジなど、どのチームも個性や工夫に溢れた作りとなっています。結論から申し上げますと、筆者が思うよさこいの一番の魅力とはそういった【演舞のアレンジの自由度の高さ】にあるのではないかと考えています。
70年の歴史があるよさこい踊りですが、もちろん元祖の振り付けは存在します。他のお祭りのように日本舞踊をベースとした盆踊りのようなもので、現在では「正調よさこい」と呼ばれ、踊り継がれています。ゆっくりとしたテンポの楽曲に合わせて美しい隊列で前進しながらの踊りになるのですが、やはり特徴的なのはその手元。鳴子という道具を持って踊るのですが、バチを綺麗に鳴らせるよう、手首のスナップや繊細な指の使い方など鍛錬を重ねます。
その鳴子の響きが重なる瞬間が、間違いなくよさこい踊りの魅力の1つではあるのですが、それだけではありません。四国の高知から、今や全国各地で広く楽しまれるようになったのには、よさこいならではの特徴があるからなのです。
それこそが、先程申し上げました【演舞のアレンジの自由度の高さ】です。オリジナルの「よさこい鳴子踊り」という楽曲の制作者が、チームごとの自由なアレンジを許可したことでその可能性や楽しみ方が格段に広がったのです。
夏の祭りといえば盆踊り、というのは風情があってよいですし、老若男女誰もが手軽に楽しめる慣れ親しんだものだと思います。ですが、それではよさこいである必要はありません。よさこいは町おこしがその根源となっているので、やはり「よさこいを見に高知に行きたい!高知でよさこいに参加したい!」という意欲を高める必要性があったのでしょう。
そんな時に登場したのが「セントラルグループ」というチームで、よさこいの長い歴史の中でも転換期であったと言わしめるほどの存在感を感じさせ、革新をもたらしました。よさこいが生まれ、高知らしさを打ち出しながらも、回を重ねるごとに飽きや騒音などの問題も抱えてきた中で「よさこいグランプリ」という方式を取り入れた第38回のよさこい祭。そこで圧倒的優勝を飾ったのがセントラルグループさんでした。ジャズダンスをベースに躍動的な振付とダンス、更にストーリー性を取り入れた演舞は非常に画期的で審査員や観客から大絶賛されたということでした。
これを機にHIPHOPやアフリカンダンス、LOCKにWAACKなど様々なダンススタイルが取り入れられるようになり、その裾野が広がったことは大きな魅力の一つと言えるでしょう。そこから北海道のYOSAKOIソーランに繋がり、全国へと広がったきっかけでもあると言われています。よさこいが好きで高知に移住した人も少なくないようです。
●踊りだけじゃない!よさこいの魅力
・掛け声
よさこい踊りの掛け声で最も特徴的なのは「よっちょれよ」という言葉です。初めは「踊りを見に寄っておいで!」という意味かと勘違いしていたのですが、土佐弁で「端に寄っといて、どけといて」という意味だそうです。よさこい祭のメイン会場の一つである商店街を全力で踊り進む踊り子たちの熱量がうかがえるフレーズですね。踊り子のみならず、地方車の上などからマイクでお客さんを盛り上げるMCの方が発声することもあります。
・旗(フラフ)
旗による演出もよさこいの大きな魅力です。チームの名前などのデザインをあしらった巨大な旗をはためかせたり、パレードでは踊り子と共に進んでいったり、小さなサイズで踊り子に混じって演舞したりと、その活用方法は非常に多彩です。旗士のパフォーマンスで賞を決めるお祭りもあったり、家族や地域で旗振りに力を入れている人たちもいらっしゃることからも、旗の魅力の偉大さを感じざるを得ませんね。
・気軽に参加できる
前述したように、曲のアレンジやダンスのジャンルなどはさまざまです。本格的な演舞を作り上げるチームもあれば、学生のパワーやアイデアでパフォーマンスをするチームや、小中学生や町内会の集まりで簡単な振付を楽しむチームもあります。「よさこい節や鳴子を活かしつつ自由に楽しむ」という本質をベースに最低限のルールを守ればよいという参加しやすいという特徴も、よさこいが長く広く愛され続けている魅力なのではないでしょうか。
ぜひ、よさこいを見て踊って、楽しんでいただければ幸いです。
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