レンタルスタジオの需要
レンタルスタジオの需要
当コラムをご覧いただき誠にありがとうございます。突然ですが、みなさんはダンスの練習をなさる時に、どんな場所で練習なさっていますか?また、普段ダンスをしていない方は、どういったところで練習しているイメージをお持ちでしょうか。学校の中、公園などの屋外、公民館などの施設、いろいろな選択肢が思い浮かびますが、今回はレンタルスタジオにスポットを当ててみたいと思います。
HIPHOP、LOCK、POP、HOUSE、BREAK、WAACK…いわゆるストリートダンスのあれこれについて書き綴っているこのコラムですが、今回はタイトルの通り【 レンタルスタジオの需要 】というテーマで文章を展開してまいりたいと思います。
●レンタルスタジオのあれこれ
まずレンタルスタジオとはどんなものか簡単にお話しいたします。常になんらかのレッスンで使用するために経営するダンススタジオなどとは違い、レンタル(貸し借り)をしているスタジオのことです。実にその名称の通りですね。ホームページや専用LINEなどでスケジュールやスタジオのスペック(広さや床の材質、鏡の位置など)をチェックし、空いている時間に借りたいスペースがあれば誰でも予約し、なんらかの練習ができるということなのです。
ダンスのみならず、よさこいやお芝居の稽古であったり、アイドルの卵のパフォーマンスの練習、打ち合わせなど多様な目的で使用することができる場合が多く、その需要は年々高まってきているのではないでしょうか。
それでは更に、具体的にその用途や利便性についてお話ししてまいりましょう。
●ダンスレッスンや練習で活用
昨今、主にダンスの練習での使用を想定されたレンタルスタジオが増えてきている実感があります。都内、とりわけ山手線の駅周辺ならどこにでもレンタルスタジオがあるイメージです。では、レンタルスタジオはダンサーにとってどんな場所なのでしょうか。
・ダンスの練習やレッスンをする場所としての利用
ダンスを目的とした利用が可能なスタジオであれば、ある程度の大きさの鏡や音響設備が用意されており、床の材質はリノリウムや木の板、地下などであればコンクリートである場合もあります。そういった場所を1時間〜2時間程度の時間でレンタルすれば、ダンスを練習することはもちろん、教えたり教わったりすることも可能です。
スタジオにはいろいろな広さがあり、それによってレンタル料金も異なってきます。また、多くのスタジオは30分または1時間単位でレンタルすることができる為、必要な時間の分だけ金額を支払えばいいので効率的です。少人数かつそれほど床面積が必要でないジャンルや内容でのレッスンの場合は、20平方メートル未満のスタジオで十分でしょう。そういったスタジオのレンタル料金の相場は、大体30分600円前後です。6人前後で使用する場合には20平方メートルから30平方メートルほどの面積を擁するスペースがあればちょうどよく、30分1000円以内で借りられる安価な場所も多いです。それ以上の大人数となりますと、都内で駅から近いところだと値段が高くなるか、なかなか競争率が高いです。
このように、用途や都合に合わせて手軽にレンタルできることが、レンタルスタジオの需要の大きさに繋がっていくのです。
●レンタルスタジオの発展
上記の内容でほとんどお話ししてしまったようなものですが、レンタルスタジオの需要が増えてきたことにも背景があります。そこにフォーカスを当ててみます。
20年ほど前の時代では、ダンスを誰かに習う場合には学校のダンス部やダンスサークルの先輩からであったり、路上や営業時間後のビルの窓ガラスを利用して練習している人にお願いしたり、ダンススタジオや専門学校に通うことが9割以上だったと思います。
しかし、10年ほど前からダンサー個々の活動が目立つようになりました。バトルという文化が定着したことによって、チーム単位ではなくダンサー単位で活躍がしやすくなっていったこと、SNSやYouTubeなどオンラインでの発信も容易くなってきたこと、そしてコロナ禍でダンススタジオやイベントなどが一時機能できなくなったことも相まって、個々でのレンタルスタジオの利用の機会が増えたのだと考えられます。
ひと昔前であれば「有名なダンススタジオで毎週レッスンを持たせてもらうことがプロダンサーへの一歩であり、その本数を増やすことで生活の安定に繋がる」と考えているダンサーは多かったと思います。ですが、更に選択肢の1つとして「自分でレンタルスタジオを借りて、自由にレッスンをしたり作品を創ったりすることで、自分のダンサーとしての価値を上げていく」という考えを持つダンサーも増えてきたのだと言えます。その結果の1つとして、レンタルスタジオの需要が増えていることは疑う余地もないところでしょう。
場所はどこであれ、ダンスを愛し、周りに感謝し、素晴らしいダンサーやダンス作品が世に生まれ続けることを切に祈ります。
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