コロナ禍でのダンサーキャステイング事情について
公開日:2021年03月12日(金)
コロナ禍でのダンサーキャスティング事情
ダンサーの皆様
ZERO CREATIONの鎌田と申します。
コロナが世界中に広がって1年以上が経ちました。
ダンサーの皆さんはダンスの仕事は出来てますでしょうか?
全ての業界がコロナの影響を受けてどの業界も苦しいと言えるでしょう。
もちろんダンス業界もかなり苦しいですね。
ダンスは衣食住などの生活に必ずしも必須なものではありません。
分類したら娯楽になるので正直絶対に必要かと言われると必要なものではありません。
しかしダンスや音楽と言った人々に感動や感銘を与えるものは人生においては必要です。
ダンサーが必要とされるメディア業界全体もライブやコンサートが中止になったりダンスイベントなども開催出来ず深刻なダメージを受けています。
ダンススタジオやフィットネススタジオなども続々と閉鎖するところが出ました。
ダンスレッスンもオンラインでの開催を余儀なくされますがアパートなどで踊ると下の階からクレームが来たり狭くて十分には踊れなかったりでこちらも中々難しい。
去年の3月4月の緊急事態宣言時は全てのメディアでのお仕事は完全にSTOPして目の前が真っ暗になりました。
これから先どうなってしまうのだろう・・・
5月になり本当に少しづつですがメディアの仕事が動きだしましたが雀の涙ほどの稼働率です。
2021年時点での現在ではかなりメディアでダンサーをキャステイングする案件は復活してきましたが、とは言え平常時の6割程度かなと言ったところではあります。
ここでコロナ禍でのダンサーキャステイング事情が現状どのように変化しているのかということをお伝え致します。
①大人数のダンサーをキャスティングする案件がなくなった
大人数のダンサーをキャスティングする案件の代表としてポ〇リスエットのCMがあります。
2017年ころから毎年、何百人~1000人と言った大人数のダンサーをキャスティングして非常に話題になったCMがあります。
このCMに出ることがダンサーのステータスみたいなところもあったくらいですが感染拡大のリスクが高いのでこのような大人数の案件は必然的になくなりました。
変わりにCMやMVではソロダンサーがキャスティングされることが多くなりましたね。
出演するダンサーにとってはソロで出演出来る方が美味しいのですが出演出来る人数が減ったことによりたくさんのダンサーがメディアに出演出来る機会が圧倒的に減りました。
また以前はドラマなどのクラブシーンなどでは大量にダンサーエキストラを発注される機会も多かったのですがこちらも感染拡大の観点から大人数のキャスティングはなくなりました。
②自撮り撮影媒体が増えた
CMは撮影しなきゃいけない!しかしこの撮影現場でコロナのクラスターが万が一発生したりした場合は逆にクライアントの看板に泥を塗ることになる。
ということで登場した手法が自撮り撮影してもらった素材を繋ぎ合わせて1つの作品にすると言う手法です。
こちらも筆者の知る限りでは一番最初にこの手法を用いたのはポ〇リスエットのCMだったのではないかと思います。
他にも弊社がキャスティングに関わった作品ではオンワードクローゼットなどのCMがありました。
この手法の優れている点はわざわざ大人数がいる現場に感染リスクの高い電車に乗って来てもらう必要がないこと。
また撮影方法などについての細かい指定はあるものの自宅や自室でお手軽に撮影してもらえること。
そしてなんと言ってもコストがかからないこと!
大きな撮影スタジオを借りてセットを作って照明を入れてなどの必要がないので人もお金も最小限で済むことです。
しかし最初こそ目新しさがありましたがいくつか作品が出来ると何よりフレッシュなアイデアを欲するメディア業界ですから最近はほとんど見なくなりましたね。
③ミュージカルや舞台などの公演が出来なくなった
これが何よりの大打撃ではないでしょうか?
弊社でもたくさんのミュージカルや舞台にダンサーを輩出していますが、軒並み中止となりました。
有名人が出演するような大きなミュージカルなどは売れっ子たちで構成されている為、同じキャストをキャスティング出来るのは2年後なので2年後に再演しますなど。。。
再演することでさえ大変です!
また客席の制限が50%、出演者の毎回のPCR検査などをすると費用が莫大になり、会場やキャストをキャンセルするのも赤字、やっても赤字と言う地獄の2択でイベント主催者なども破産が相次いだことは想像に難くありません。
ダンサーもせっかく合格したミュージカルが中止になってしまった、もう泣きたい・・・という話をよく聞きます。
お金以上にせっかく努力した結果が認められたにも関わらずの中止ですから夢を奪われたと言っても過言ではないでしょう。
④ダンサーが働ける場所が減った
ダンスをしている人ならかなりの人が一度は憧れるであろう夢の国、某大手テーマパーク。
ここで踊るためにダンスの専門学校には「テーマパークコース」があるほどです。
しかし今年の募集はありませんでした。
さらに言うと去年厳しいオーディションを勝ち抜いて夢の国に合格したダンサーは4月のデビューに向けてリハーサルをしていたにも関わらず緊急事態宣言が発動。
そのまま本番で踊ることは叶わず解雇となりました。
また夢の国で踊っていたダンサーが何百人といたのですが1部の人を除いて7割ほどのダンサーが解雇されました。
他にもダンサーが働く場としてショーパブやショーレストランなどがありますがこちもほとんど現状稼働していません。
このようにダンサーを取り巻くキャスティング事情はコロナ以前とは大幅に変わりました。
ダンスを引退した者もたくさんいるでしょう。
少しでも早くこの状況が収束して日常に戻れることを願います。

#コロナ禍でのダンサーキャスティング事情
#コロナでもダンス
#ダンサーキャスティング
#ミュージカルダンサーキャスティング
#舞台ダンサーキャスティング
#振付師キャスティング
#CM振付師
#CM振付師キャスティング
#MV振付師
#MV振付師キャスティング
#アイドル振付師
#アイドル振付師キャスティング
#振付会社
#東京ダンス会社
#都内ダンサーキャステイング
#都内ダンス振付
#振付専門企業
#ダンス振付
#ダンサー事務所
#ダンサープロダクション
#格安振付
#低価格振付
#格安ダンサーキャステイング
#低価格ダンサーキャステイング
#有名ダンサー事務所
#実績多数
月別アーカイブ
-
2023年3月
-
2023年2月
-
2023年1月
-
2022年12月
-
2022年11月
-
2022年10月
-
2022年9月
-
2022年8月
-
2022年7月
-
2022年6月
-
2022年5月
-
2022年4月
-
2022年3月
-
2022年2月
-
2022年1月
-
2021年12月
-
2021年11月
-
2021年10月
- 勝つためにこだわり、貫くか否か(後編)
- 勝つためにこだわり、貫くか否か(前編)
- 確固たる目標を設定し、全力を尽くす
- 「実際にあったダンサーのキャスティングトラブル特集」~制作篇~
- 「実際にあったダンサーのキャスティングトラブル特集」~ダンサー篇~
- メンバーや周りの人とのコミュニケーションを大事にする
- 出場するコンテストや時期をよく検討する!
- コンテストに出る人を中心に考えた振付を創る場合
- 全ダンサー必読!個人事業主であるダンサーと確定申告の重要性
- TVやCM、アーティストへの振付でロックダンスを求められた時
- ダンスコンテスト用の振付において必要な【独自性】とは?
- ロックダンスの構成や演出
- ロックダンスでコンテストに挑戦する時
- 「CMやテレビドラマなどのメディア案件の交通費について」
- それぞれのレベルに合わせた振付
- ロックダンスでショーケースを創る時
- 振付の意識 -LOCK DANCE-
-
2021年9月
-
2021年8月
-
2021年7月
-
2021年6月
-
2021年5月
-
2021年4月
-
2021年3月
-
2021年1月
-
2019年12月
-
2019年2月
-
2018年12月
-
2018年11月
-
2018年10月
-
2018年2月