キャスティング会社と制作会社と芸能事務所の関係性
公開日:2021年03月25日(木)
キャスティング会社と制作会社と芸能事務所の関係性
CMやMVなどメディア媒体の案件はどのように成り立っているのでしょうか?
本日はメディア案件に不可欠なキャスティング会社、制作会社、芸能事務所の関係性も織り交ぜながらご説明いたします。
まずはそれぞれの特徴を説明いたします。
<キャスティング会社とは>
キャスティング会社は芸能人や俳優、文化人やモデル、ダンサー、アスリートなど様々なジャンルの方をCMやMVなどにキャスティング(ブッキング)する役回りになります。
また金額の交渉やスケジュールの調整などもします。
例えばある企業が売れっ子俳優AさんをCMに起用したいけどコネクションもない面識もない・・・さあどうしようという時にキャスティング会社に相談します。
キャスティング会社にもそれぞれ得意分野があり、タレントに強い会社やモデルに強い会社、文化人ばかり扱う会社など特徴があります。
また最近ですとフォロワー数が多いインフルエンサーに強いキャスティング会社なども存在します。
一般的には知名度が高くなくても商品が中高生の女子をターゲットにしたものだとしたらインスタグラムやTikTokなどで爆発的なフォロワーがいる高校生などが起用されたりもします。
有名なキャスティング会社ではエイスリー、イースピリット、スカリーなどがあります。
<制作会社とは>
制作会社はCMやMVなどの案件の依頼をクライアントから受けて制作撮影する会社です。
キャストの選定から衣装、メイクさんの発注、撮影スタジオの手配からお弁当の手配まで撮影に関する全ての仕事を請け負う会社です。
とにかく仕事量が膨大で撮影間近になると徹夜の連続も珍しくない大変な内容です。
AD(アシスタントディレクター)やディレクター、プロデューサーなどキャリアにより役職があります。
有名な制作会社と言えばアオイプロ、TYO、ギークピクチュアズ、ピクスなどが挙げられます。
<芸能事務所とは>
芸能事務所は文字通りタレントや俳優などが所属する事務所になります。
芸能に関わる全ての仕事は芸能事務所に所属、登録してるタレントさんへ、それぞれの事務所からこのような仕事がありますと連絡を受けてオーディションや書類選考に臨み、出演が決まります。
芸能事務所にもたくさん種類があり、俳優事務所、モデル事務所、声優事務所、ダンサー事務所など多岐に渡ります。
企業が直接一般の方に出演を頼むという事はないので基本的にメディアのお仕事をしたい人はどこかしらの事務所に所属登録する必要があります。
有名な芸能事務所ではオスカーやイエローキャブ、吉本などたくさんあります。
さて、それではキャスティング会社と制作会社と芸能事務所の関係性はどのようなに成り立っているのでしょうか?
弊社ZERO CREATIONはダンサー専門の事務所なので今回はダンサー事務所としての視点で進めていきたいと思います。
まずはクライアントである○○企業から制作会社に某清涼飲料水のCMの依頼があったとします。
そこで制作会社では今回のCMを担当する撮影クルーが集められます。
ここで全体を統括するのがプロデューサーの役割になります。
プロデューサーは全ての撮影の流れを把握しなければなりません。
プロデューサーは作品を撮影をする監督を決めます。
監督は制作会社内の人がする場合もありますし外注で売れっ子の監督などが呼ばれるパターンもあります。
プロデューサー、監督、ディレクターは様々なアイデアを出しながらクライアントと協議を重ね、作品の方向性を決めていきます。
そこで今回は高校生に見えるダンサー100人を起用することになりました。
ここで制作会社はキャスティング会社に高校生に見えるダンサーのキャステイングを依頼します。
キャスティング会社は自分達のパイプのあるダンサー事務所やアスリートを扱う事務所などに連絡をします。
100人の大人数をキャスティング会社は集めなければいけないのでモデルや役者の事務所などダンサー専門の事務所じゃなくてもダンスを趣味でやっている人もいるので幅広く声を掛けます。
キャスティング会社から声を掛けられたダンサー事務所は所属登録しているダンサーにこのような案件がありますと連絡をしてスケジュールやプロフィールをまとめてキャスティング会社に提案します。
キャスティング会社は様々な事務所から集めたプロフィールをまとめて制作会社に提案します。
制作会社は受け取ったプロフィールを選別してクライアントの確認を受けて出演者が決定する流れとなります。
出演者が大人数じゃなかったり予算があまり無い場合はキャスティング会社が介入しないで制作会社が直接ダンサー事務所にキャスティング依頼するパターンもたくさんあります。
キャスティング会社が介入する場合は比較的大きな案件の場合が多いです。
幅広い年齢層を集めるとか様々な職種や役回りのキャストを起用する場合などですね。
また今回のようなダンサー案件の場合、振付師はどの時点でキャスティングされるのか言いますと
キャスティング会社→振付師
のパターンより
制作会社→振付師(振付会社)
のパターンが多いです。
振付師は企画会議にも同席して撮影の意図を汲み取り振付を提案する重要なポジションとして扱われます。
如何でしたでしょうか?

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1つのCMやMVなどの作品はこのような流れで成立していくのです。
少しでも皆さんのお役に立てれば幸いです。
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